桃 青 集 .

色／桃青

夏祭りに気分を上がらせている水色の浴衣を着る青年

それに迷惑そうに注意をする橙色の浴衣を着る高身長

水色の浴衣を着る青年に ツッコミをいれて祭りに楽しんでいる赤色の少年‥ ではなく、ちゃんとした成人済み男性

今日はより一層 騒がしい夜がやってきそうだ

俺の名を呼ぶ君の眼はとてもキラキラと輝かせている

眼をあんなに輝かせていたのはそういうことか

どこに腹を立たせたのか 彼は頬を膨らませる

本当に成人したのか分からないくらい可愛らしい行動をとってくる

それに共感してくれている紫色の浴衣が似合う頼りがいのある仲間

いいタイミングで注意を入れてくれる黄色いやつ

こうやっていつも俺たちをまとめてくれている 本当に頼りになる

身長が低いため手を振っていても どこに行ったのか分からない

そして俺たちだけになった

そう言って金魚すくいの屋台に駆け込んでいく

俺はそれに慌てて追いかける

不満を連呼する煩い君

彼が金魚すくいに失敗したのは俺のせいだって無茶なことを言い張る

すーぐ機嫌が治るんだから

~屋台の店主視点~

カップル‥親子‥学生

お祭りはだいたいこんな感じ

おや、男性2人とは珍しい

『いらっしゃい』とそう声をかける

どうやら2人とも成人済みらしい

相性が合いそうだなとふと思う

どうやら身長が高い男性はせっかちのようだ

そして、身長が低い可愛らしい男性は随分なマイペース

なんという初々しい光景

そう、明るい声が聞こえてきた

『かしこまりました~』 黄色いザラメの袋を開封しようとすると‥

と、声がしたので手を止めた

圧のある笑顔をされたもので 低身長の子には申し訳ないが ピンク色のザラメを開封した

『お待たせしました~』 未だに低身長の子は頭にハテナマークをつけている

今度は華やかな笑顔で 低身長の子の肩に手を回し、 この屋台を去っていった＿

~視点戻ります~

案の定俺たちは遅刻

赤、ピンク、黄、緑、青、紫

沢山の色の花火が空を照らし合わせた

今、上がっているのは赤色の花火

彼はイマイチ理解をしていなかったが いずれ分かってくれるだろう

お前は俺の色だけに染まっていればいいんだよ＿

❦ℯꫛᎴ❧

どうも、こんにちは 主です。 もう夏ですね。 今年は多くのお祭りが中止になってしまいましたね‥。 この夏物語で息抜きをしてくれると嬉しいです。 皆さんはお気づきでしょうか。 青くんの手にピンク色のわたあめがあることに。（青くんデフォイラストより） これを見てちょっと考えましたね〜笑 まぁ、今は夏ということで夏らしい物語を作ってみました。 くれぐれも熱中症にはお気をつけて。