テラーノベル
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斎庭に、三味線の音が広く響く。
俺は濡れ縁にゆっくり腰を掛けた
みこと
すち
みこと
みこと
すち
みこと
みこと
俺はすち君に目線を重ねて言った。
外は肌寒く、もう少し厚着を重ねたいところだが
それでさえも、気持ち良く感じる。
川のせせらぎが、俺の耳を澄ましてく
俺は袖をぎゅっと握った
すち
すち
みこと
みこと
すち
すち
最後、すち君は遠い空を眺めて言った。
その顔は、全てを悟ってるような。覚悟の決まったそんな表情をしてた
優しい風が吹き、辺りは風音と共に揺さぶる
水面が微かに揺れる。俺は見逃さなかった
部屋の中に響く琴の音色
こさめは目を瞑って、安らぎのごとくその音を奏でている
こさめ
らん
その一言に、自分でも重みがあると感じた
最初の頃と、気持ちは大違いに変わった
「もう俺は一人の遊女なんだ」
着々とそんな気持ちが増す毎日だ。
なつ
あれ、っ…もう夕方…?
なつ
いるま
いるま
いるまは手ぬぐいを絞り、俺の額に置いた
冷たっ、…
いるまの顔がより近くなった
おでこに、いるまの手が当たる
俺は赤面を隠しきれなかった
いるま
いるま
いるま
なつ
今日くらいは…甘えていいよな…、ッ
障子から差す夕陽に当たりながら、俺は眠りについた。
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コメント
5件
はい、尊い…ෆ ᩚ いるなつ… 暇72さん赤面になってるの可愛すぎな? 想像するだけで…
すべてが尊いここの空気吸いたい((?