2月14日
ある者は喜び、 またある者は悲しみに暮れる。
そう…
バレンタインだ.ᐟ
〇〇
何気に初めて渡すんだよね…。
現在、私はミルフィーユ作りに挑戦中。 お菓子作りは趣味でよくするけれど、ミルフィーユは初めて 作るから少し不安…。
〇〇
(でも、絶対に失敗できない…!)
〇〇
…よし、味も完璧だし…こんな感じかな…!
〇〇
箱に入れて、後片付けして〜…
ピンポーン
〇〇
っ!はーい!
〇〇
いらっしゃい!凛っ
糸師 凛
…ん。
素っ気ないこの人が、私の大好きな人で、 今日、あのミルフィーユを渡す相手です…!
〇〇
(受け取ってくれるかな…(ソワソワ
糸師 凛
おい、さっさと上がらせろ。
〇〇
あ、うん…!
〇〇
適当にくつろいじゃってください…!
糸師 凛
…。
無言でソファに座る凛。まぁ、こういう人ですはい。
〇〇
ちょっと待ってね、今ホットココアいれてるから、
外寒かったでしょ。
外寒かったでしょ。
糸師 凛
別に…。
〇〇
ふふ、はい、どーぞ。
糸師 凛
…熱い。舌火傷する。
〇〇
ちゃんと冷まさないと、そりゃ熱いでしょ入れたばかりなんだし。
糸師 凛
それだとぬりぃだろうが。
〇〇
変なこだわりだねぇ…。
糸師 凛
…ん。(スー
凛は、机の上の熱いココアの入ったコップを私の方に押してきた。
〇〇
…えぇと?
糸師 凛
少し冷ませ、ぬるくしたら殺す。
〇〇
理不尽!てかそれぐらい自分でやってよ!?
糸師 凛
…。
不服そうな顔でこちらを見てくる凛。 どうしても自分で冷ます気はないらしい。
〇〇
もぉ〜、分かったから…。
〇〇
(地味に恥ずかしいんだよ…///(ふー、ふー
〇〇
はい、どうぞ…///
糸師 凛
…ふん。最初から素直にしろよ。
〇〇
はいはいわるーござんした。
〇〇
(でも、心なしか嬉しそうなんだよなぁ…)
〇〇
(よし、渡さなきゃ。)
〇〇
凛っ、今日なんの日?
糸師 凛
あ?2月14日だろ、馬鹿にしてんのか?
〇〇
してないよ、2月14日は何の日ですかって。
〇〇
(さすがに分かるよね?)
糸師 凛
…バレンタインだろ、興味ねぇけどな。
〇〇
だろうね。
〇〇
じゃあさ、これは…?
そして、机の上にミルフィーユの入った箱を置く。
糸師 凛
…んだこれ。
〇〇
開けてみて。
糸師 凛
…(パカッ
糸師 凛
ぁ…?お菓子。
〇〇
ミルフィーユ、作ってみたんだよ。バレンタインだから
渡したいなって。
渡したいなって。
糸師 凛
…ぬりぃな。
〇〇
じゃあいらない?
糸師 凛
いらないとは言ってねぇ。
〇〇
えへへ、受け取ってくれるんだ。
糸師 凛
ふん…感謝しろ、お前じゃなかったら貰ってない。
〇〇
…、ありがとうございます…///
〇〇
(こういうことサラッと言ってくるからずるい…///)
糸師 凛
…これ、持ち帰ったら崩れるだろ。
〇〇
うん、だからここで食べて感想までもらおうかなと。
糸師 凛
チッ、めんどくせぇな。
〇〇
いいから、さっさと食べてよ〜!
糸師 凛
…(パクッ
〇〇
どう?どう?
糸師 凛
うぜぇ、人が食べてる時にそんなに近寄ってくんじゃねぇ。
〇〇
えへへ、ごめんごめん。
糸師 凛
…(パク、パク
〇〇
…♪
糸師 凛
なんだよ、気持ち悪いな。
〇〇
失礼!
〇〇
いやーね?無言でも、意外と分かりやすいなぁって。
糸師 凛
…黙れ。
〇〇
えへへ、お返し楽しみにしてる。
糸師 凛
覚えてたら贈ってやるかもな。
〇〇
さすがにお返ししてよ〜!?
糸師 凛
…おかわりねぇのか?
〇〇
んぉ?、箱に入ってた分しか作ってないや。
〇〇
そんなに美味しかったの?(笑)
嬉しいな〜。
嬉しいな〜。
糸師 凛
…うるせぇ、調子乗んな。
〇〇
相変わらず素直じゃないんだから〜(笑)
糸師 凛
…ないならお前でいい。
〇〇
…へ?
糸師 凛
バレンタインだしな、たっぷり味わってやるよ。
ドサッ
〇〇
最後まで見て下さりありがとうございました!
最後ちょっと無理矢理しめちゃったけど…
最後ちょっと無理矢理しめちゃったけど…
〇〇
まぁあとはご想像におまかせしますと。
〇〇
んで、もちろんホワイトデー…お返し編もしっかり書くつもりですので、よろしくお願いします!
〇〇
あ、あとこれはちょっとしたお知らせですが、今週土曜日曜は丸々用事で潰れるので、いつもの3シリーズは月曜日にまとめて出します。
〇〇
では、次回もお楽しみに〜