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いらっしゃいませ、またのご来店をありがとうございます

初めてのご来店の方はいらっしゃい ゆっくりしていってね

本日8月19日は大神優香様のお誕生日です。

この場を借りまして…優香様 お誕生日おめでとうございます

それでは注意事項をご確認ください

この物語はフィクションです。 ご本人様には関係ありません。 ペア桃赤 義兄弟 年齢変更 体質 花言葉要素を含みます。 年齢に応じて平仮名多めの為、読みにくい可能性があります。 苦手・地雷な方は自衛をお願いします また「nmmn」を知らない方は閲覧しないでください。 拙い物語ですが最後まで見てくださると嬉しいです

それでは行ってらっしゃいませ

囁かな風に髪が靡く、暖かな昼下がりに俺は腹を抑え帰宅している

腹痛というよりも、体質特有の痛みと言っておくべきだろうか

IV

ったた…お腹痛い…

IV

…っっ…痛い、痛い…

「痛い」と言っても痛みは無くなる事は無いが、何も言わないよりはマシな気がする

IV

…っ、…〜自転車で来れば良かったぁ…

普段は自転車登校なのに、今日に限っては徒歩で登校してしまった

そんな災厄な月曜日にあの子と出会った

嬉しそうに足を鳴らす癖のある歩き方をよく覚えている

I

(おかあさんよろこぶかな〜)

IV

(お父さん…今日は家に居ないから夕飯作らないとな…)

I

っ、わ、…(おおきなおとこわ、い…)

IV

…ん、?

驚く子供の声とカラカラとなる自転車の車輪の音に確認し歩く速度を落とす

自転車の速度の方が早いから速度を落として子供が通り過ぎるのを待とうとしていた

が、俺のその判断は間違っていたと今考えると言える

IV

は、?

I

…っ、わ、わ、…

子供は石か道に躓いたのかバランスを崩し、俺を巻き込み盛大に転んだ

転ぶ拍子に子供を抱きしめ体を激しく打ち付け体に激痛が走る

I

お兄ちゃ…ん、!ご、ごめんなさい…

IV

…っ、ううん…大丈夫だよ…俺何処も怪我してないから

I

…っ、でも

IV

お兄ちゃんは丈夫だから大丈夫!
それよりも君の花束の方が大変じゃない

I

…ううん、お兄ちゃんの方がたいへんだもん、!血出てるもん…

IV

…っ、あ〜…これは、ね…

I

ぼくお兄ちゃんにおけがさせちゃった…、ぁぁっ、…ごめんなさい…ごめんなさい…

泣きじゃくる子供を前にどう説明したら良いか分からず口を固く閉ざす

I

けがしたらいたい…ってならったもん…おにいちゃん…いたいよね、ぼくのせいで…ごめんなさい

IV

大丈夫…だよ、血は出てるけどお兄ちゃん何処も怪我してないから君が謝る必要は無いよ

月経の血だからと幼いこの子に言っても通じないだらう

I

…っ、ぅぅ…?ほんと、う?いたくない?ぼくお母さんよんでくるよ、?

IV

、、大丈夫…!!っ、たた…

I

お母さんよんでくるから、!
お兄ちゃんまっててね

腹を抑える俺を見て子供は泣きながら 母親を呼んできてくれた

子供らしい男の子ということを良く覚えている

I

お兄ちゃん。おきがえもってきたよ…
お母さんあったかいお茶入れてるからまっててね

IV

…う、ん、?

とてとてとこちらに近づき、着替えを持つ子供の瞳は穢れを知らない瞳をしている

I

お母さんが、ね、お兄ちゃん、おけがしてないっていわれて、ぼくうれしいの!

IV

(子供の喋り方って聞き取れても分かりにくいよね)

I

せ、いり、?っておしえてもらったけど、わかんない…

I

お兄ちゃんは、せいり、?だからおなかいたい、の?毛布もってこようか?

IV

……要らな……

「要らない」と言おうと視線を向けた時には子供の姿は見えなくなっていた

I

毛布、もってきたよ!!お兄ちゃんのおとなりすわっていーい??

IV

(グイグイ来る子だな…)

IV

お茶頂いたら帰るから大丈夫だよ

I

…ん、…そうだよね…お兄ちゃんかえっちゃうよね、

IV

泣きそうな顔しないの…〜これで会えないって訳でも無いんだから

I

う、ん…

零さないよにねとお茶を渡す母親の表情は優しげだ

I

お兄ちゃん、こうちゃにれもんかおさとういれる??ミルクもあるからほしいならいってね

IV

うん…

I

きてたおようふくどーする?

IV

持って帰るよ…ごめんね、服借りちゃって

I

お母さんがわたしてくれたふくだけど、あたらしいのだからあやまらないで…

母親も心配している声音で服は洗うからと服を持っていかれてしまった

そんな俺の表情を見て心配に思ったのかおずおずと顔を覗き込まれた

I

…?お兄ちゃんおなかいたい?

IV

…ううん、今は大丈夫だよ…

I

けがさせたのはぼくだから大きくなったらせきにんとるね、

IV

いいよ…俺の不注意だったし君の性じゃないよ

I

…そう、?

IV

それよりも俺は、君とお話したい

I

ほんと、!?

I

ぼくね、いつもお母さんとしかおはなししないからお兄ちゃんと話せてうれしい〜!!

IV

そっか〜お兄ちゃんも君と話せて楽しい〜

子供に釣られて笑みを浮かべると、 嬉しかったのか色々と話しかけてくる

I

お兄ちゃんと沢山お話ししたいけど、お兄ちゃんはいやだったり、する、?

IV

んーん、俺も君とお話したいから全然迷惑じゃないよ

I

ほんと、!!じゃあお母さんもどってくるまでおはなししよう、!

IV

…君のお母さんが、…戻るまでなら

帰ろうと思っても結局、目の前に居る子供の寂しそうな表情に負けてしまった

IV

(昨日の男の子…帰る時までべったりだったな)

母親が戻り約束通り帰ろうとしたが、泣き出しそうな子供と心配する母親に流されて夕飯時まで居座ってしまった

IV

(子供に好かれる性格じゃないんだけどな…)

ないこ〜?そんな怖い顔してどーした?

IV

昨日出会ったばかりの子供に懐かれた…

どーしてそうなった…?

IV

えっとね…

昨日あった出来事を軽く説明していくと親友の顔色が段々悪くなってきた

IV

っ、て…ことがあったんだけど、人に好かれる性格じゃないのにどうしてかなって思って考えてた

何となく分かったけど、ないこ不運やったんやなぁ…今は痛ないの?

IV

ちゃんと薬飲んだから痛くないよ!父さんにも心配されたし、出来るだけ自転車登校するんだ…ぁ

そーするんはええけど、転ばんようにしぃよ

IV

んーそうする

親友と話していると休み時間が終了するチャイムが鳴り、授業が始まった

IV

(…出来るだけ早く帰ろっと)

父さんにも迷惑をかけたくない

そう心に決めシャーペンをノートに走らせる

(不幸体質で、胃に穴開かんといいけど)

IV

(今日は大丈夫そう)

昨日とは違い立ちくらみもなく腹痛も穏やかだ

IV

(今日の夕飯何にしようかな…)

夕飯の材料を買いに行こうとペダルを踏み込むと癖のある足音が聞こえた

I

……!お兄ちゃんー!!お兄ちゃん〜

IV

…っ、……!

I

きゅうに出てきてごめんなさい…

IV

大丈夫だよ、何処も怪我してない?

I

してないよぉ〜!!お兄ちゃんはおなかいたくない?

IV

今日はお腹痛くないよ

I

かえってるとちゅうだった?じゃましてごめんね

IV

君は今帰り?お母さんは、?

I

お母さんにおつかいたのまれたからおそとでてるの!

IV

お使いして偉いね…でも自転車の前に出るのは危ないから気をつけてね

I

はぁ、〜い!!お兄ちゃんのおようふくとどけにきたの!!

I

アイロンもかけたからお兄ちゃんにかえすね

IV

ありがとう…でもそんなに綺麗にしなくても良いのに

I

…んーん、きれいにしてからかえしたいってお母さんとねいっしょにあらったの!

IV

そっか、ありがとう…

鮮やかな色の髪を撫でると ふわふわとした手触りが伝わる

I

っふふ…くすぐったい〜

IV

髪触られるの嫌だった?

I

はじめてさわられたからびっくりしちゃった…

IV

驚かせてごめんね

I

ううん、大丈夫だよ。お兄ちゃんの…てほねばっててすき

IV

…そう、…

子供の好きをそのまま受け取ってはいけないって分かってるのにな…

IV

(小さい子は何しても可愛い…)

I

ひきとめてごめんね、お兄ちゃんまたお話ししようね

IV

う、ん…また会えたらね

髪を撫で嬉しそうに笑う子供に手を振り自転車のサドルを踏んだ

ないこ、おかえり〜

IV

ただいま…

玄関を開けるといつも通りに親友が 出迎えてくれた

暗い顔してどうしたん、体調でも悪い?

IV

…何でもない、部屋戻るからまろも帰りなね

ん〜ないこの面倒見たら帰るよ…夕飯出来たら起こすからゆっくり休みぃよ

IV

俺も手伝う…

良いよ、腹痛酷いやろ?

IV

薬飲んでるから大丈夫…だって…

ココア持って来るから座っとき

それと髪色、俺と被っとるから何とかしぃや

IV

うん

優しい親友の言葉も触れる掌も暖かく 俺を安心させようとしているのが伝わる

IV

ごめん…

子供の様子を見る様にと両家の親に頼まれ俺は初めて出会った子供を眺める

風に靡かれ緑色の猫っ毛がふわりと広がる

広がる髪を不思議に思うのかはしゃいだ声でこちらに振り返る

I

…うわ、っかぜ、つよ、い…

I

いふさん、かぜ、つよーい、

…あんま走ると危ないからこっちおいで

I

はぁ、〜い、!いふさん連れてきてくれてありがとう

ええよ、りうらのお母さんにも頼まれとるから行きたい所あったら言ってぇよ

I

ん〜!っきゃ〜つめたい〜

(小さい子って何でもかんでもはしゃぐよな)

海に触れ冷たい海水に驚きつつ入ろうとはしない

?入らへんの

I

…かえのおようふく、もってきてないからいーの!

りうらくらいの歳の子なら流されるもんな

I

そーだよ?僕かなづちだからおよげないもん

もう少し近く行ってみる?触るだけなら手しか汚れへんよ

自分よりも小さな手を握り海の近くまで手を引っ張った

I

っ、ふふ冷たーい!!

I

いふさんみて、みて、〜あし、びしゃびしゃ!

ほんまやなぁ…帰る時に拭こうな

I

かいがらある〜!いふさんみてー

何を見ても楽しそうにはしゃぎ、転ばないように駆け寄ってきた

ほんま、りうらは元気やなぁ〜!!

元気にはしゃぐ子供を抱き上げいつもより高い景色に驚いた声を上げる

I

っ、たか、い…!!

…驚いたか?ちっこいりうらには見れへん景色やろ〜

I

ちっちゃくないもん、!大きくなったら
いふさんのしんちょうもぬいてるもん

どうやろなぁ、?りうらが大きくなったらどんな子になっとるやろうなぁ

今は無邪気で穏やかな子供だが、大きくなっても今のままの性格とは違うだろう

(片親の大変さも知らへん歳やもんな)

(ないこも、…大きなったらどうなるんやろうなぁ)

お守りの子供の自己評価が低い親友

2人を見守り寄り添うのが今の俺に出来る最大限の優しさだ

10年振りに単身赴任から戻ってきた父さんに呼ばれた

IV

(一体、何の用だ…)

レモン味のアイスを咥え、些細な事で呼んだのだろうと思い扉を開ける

IV

父さん一体なんの用…

IV

っ…

扉を開けてリビングを見た時に息を呑んだ

驚いた俺の顔を見て微笑ましいのか 父さんは落ちついた声で囁く

「新しい家族」と幸せそうに話す

新しい家族か

再婚自体には反対していない。父さんが幸せなら俺はそれで良い

IV

(父さんの再婚……)

IV

(相手はどんな人だろうか)

能天気で見切り発車の父さんの新しいパートナーには子供が居るらしい

義母が買い物を頼んでいる為、姿は見えないがその子は俺の義弟になるそうだ

IV

(今更…義弟が出来たと言われましても…)

10年女っ気の無かった父さんに、一体何があったんだよ

「ただいま」

優しいボーイソプラノの声

自分よりも小柄な男の子

扉越しに見える彩度の高い髪色にドクンドクンと心臓が脈打つ

…会ったこともない義弟に懐かしいという感情を抱く心臓の嫌な音

IV

(懐かしい……?)

IV

(いやいや、会ったこともない義弟に、懐かしいってなんだ、……)

I

母さん…頼まれてた物買ってきた、

I

よ、…

IV

…!

緑色の髪を纏めあげピンで止めたポンパドールの髪型とあどけない表情

IV

あ、…

10年前に出会った…子供の容姿と重なる

あの子も大きくなっていたらこれくらいの背格好と年齢

まじまじと見詰めていると気付いた男の子が話しかけてきた

I

お兄ちゃん久しぶりだね

IV

…っ、う、ん…久しぶり!大きくなった、ね

話しかけられても何だか照れくさくて顔を逸らす

IV

再婚した、って驚いたけど…君のお母さんなんだね

I

俺も再婚相手のことを聞かされた時には驚いたよ…

I

お兄ちゃんと家族になれるんだ、って
本当に驚いた

両手で顔を覗き込む子供は10年前とは違い魅力的になっている

整った顔立ちに骨ばった手と囁かれるとゾクッとする声音

成長したと分かっているのに、恥ずかしくて目を合わせられない

I

お兄ちゃん、どうして顔逸らすの?

IV

……別に何で、もない

触れられるのを拒絶したくて触れようとする彼の手を払い除けた

新しい家族

新しく与えられた自室に荷物を置き、荷解きをする

10年振りにあったお兄ちゃんは、当時とは違い優しい紫色の髪をしていた

I

(綺麗な髪だったな)

触れようとすると真っ赤になる顔も、 照れた声音も艶があった

I

(色気のある大人って…感じかなぁ)

考え事をしながらダンボールを開けているとドアが軽くノックされた

I

(……誰だろ)

I

はぁ、い

IV

…っ、荷解き手伝う

I

お兄ちゃん…ありがとう

IV

別に、義弟を手伝うのは義兄としての務めだから

I

中学生の義弟に言う台詞がそれですか?

IV

驚いたんだもん…

I

俺も驚きましたよ…今まで男っ気の無かった母さんが男の人連れて来たんですから

IV

俺の父さんと同じじゃん〜父さんも女っ気なかったんだ〜

I

え、そうなんですか、?良い男の雰囲気溢れ出てましたよ

IV

…外ズラだけは良いから…

久しぶりに話す内容は何故か、家族の愚痴になってしまった

IV

10年ぶりに戻ってきた父さんに再婚しま〜すって言われた俺の気持ち分かる…?

I

10年も家に居なかったのに再婚なんて
ふざけるなとかですか?

IV

まぁ、そんな感じ…君もアイス食べる?

I

君じゃないです…りうらです

IV

…君はレモン味好き?

I

……好きですけど、

手渡されたレモン味のアイスを頬張り咀嚼する

I

…っ、ん、冷た……

IV

……?

IV

赤色に、なってる

I

…?お兄ちゃんは、ピンク色になってる

両者とも先程とは違う髪色に戸惑う

IV

…俺のは…酸に反応するとピンクになる髪質だけど、…君は?

I

りうらも、そんな感じなんですかね…
レモン味初めて食べたので詳しくは分かりません

IV

後で聞いてみるか…君も荷解き頑張りなね

ぽんっと髪に頭を乗せ、変わらず子供扱いされているんだと苛立ちが込み上げる

I

お義兄ちゃんも頑張ってくださいね

IV

……?

IV

はぁ、、?

I

何時までも保護者ズラで子供扱いしないでください

IV

だ、って義弟だもん……

I

流石に拗ねますよ

IV

勝手に拗ねてな、…俺は、部屋に戻るから

I

…っ、はぁ、い

IV

…まろ、どう思う?

…久しぶりに会った親友への初めの言葉がそれか…

IV

…っ、やほやほ久しぶり〜どこいってたのまろ〜って言った方が良かった?

そっちのが胡散臭いから良いわ

IV

再婚した、息子があの時の子供でした、って言われても…困る

困るも何も、人生何あるか分からへんやん

ないこも、りうらも似た者同士やし仲良くしぃーや

2人共人の為に行動出来る優しい子やからきっと大丈夫

親友を信じて言った言葉に違和感を感じたのかぽかんとした顔で尋ねられた

IV

…まろに名前言ったっけ?

……

IV

…っ、面識でもあったの

少しだけな

IV

…っふぅ、ん…?

言っとらんかったんはないこ悩んでそうやったから黙っとっただけ

IV

………そう

アイスを頬張り嬉しそうにしている親友の頭に触れる

IV

どっか、跳ねてた、?

ん、後頭部が少しな

IV

その双葉は、寝癖じゃないから!!

あ、違うんや…こんな跳ねとんのに

IV

もう触らないで!

帰ったら髪の毛直しいよ

IV

ん〜頑張りはします

…髪の毛の色維持しときぃよ

IV

…っ、ん〜頑張ります

またかき氷食べとんの

IV

っ、ん…かき氷美味しいから、まろの分持って来たよ

そんなもん持ち歩くな…鞄ベタベタなるやろ

IV

…ブリーザーバックだから大丈夫だって〜

大丈夫ちゃうわ、…ブルーハワイ味ばっか食べるからその色なるんやろ

IV

それは…なにも言い返せない

で、何使っとんの

IV

…っ…色々

りうらにも食べさしたら?案外仲良くなれるかもよ

IV

良いよ…仲良くなれなくても…

義兄弟なんやから仲良くなれんかったらお父さん可哀想やろ

IV

父さんは、のらりくらりしとるからすぐ打ち解けれるよ

ないこも義弟にも素直になりぃよ

IV

しいんだもん…

恥ずかしがらんと会話しぃよ…ないこの親友として応援しとるよ

IV

……ありがとう

紫色の髪を撫で、親友に送るよと微笑み自宅までの道を歩いた

今日は、安静にゆっくり休んでぇよ

IV

うん…分かった

じゃあ俺帰るな…ないこまた明日な

彼が立ち上がった時、名前の分からない香水がふわりと香る

その香りが居なくなって欲しくなくて 彼の袖を引っ張り引き留めた

IV

…寝るまで傍に居て

っ、…落ち着くまでな

IV

ん、…傍に居て

頭に触れる手の温度が心地好くて、彼の手に触れる

IV

…傍に居て

…飲み物取ってくるから服離してくれへん?

IV

離したら帰っちゃうからやだ

弱っとる親友置いて帰るわけないやろ…
ないこ離して

IV

すぐ戻って来てね

すぐ、戻るから離そうな

IV

ん、っ…

服の裾を離し出ていく親友を見送りベッドに寝転がる

I

お義兄ちゃん…お腹大丈夫?

IV

…痛くないよ

入れ替わりで入ってきた義弟の顔が見れなくて布団に潜り込んだ

I

お義兄ちゃん…っいふさんすぐ戻ってくるからね…

IV

……っ…

I

お義兄ちゃん…大丈夫だよ。戻ってくるまで居るだけだから

IV

…頼りないお兄ちゃんで呆れるでしょ、…俺一人じゃ何も出来ない

10年経っても誰かに頼らないといけない弱い自分

I

俺は、頼りないって思ってないよ

I

むしろ頼りになるお兄ちゃんって思ってるよ

I

お兄ちゃんの顔久しぶりに見たけどやっぱり真っ赤なんだね

IV

…っ、悪い?

I

悪くはないですけど勘違いしますよ

IV

人と目見て話すのが苦手なだけだもん

I

俺はお兄ちゃんと目見て話したいって10年間思ってましたよ

顔を近づける義弟は嘘をついていない純粋な瞳で俺を見つめる

I

お義兄ちゃん…って俺より温かいんですね

IV

…っ、……君の体温が低いだけじゃない!!離して

I

君じゃなくて俺は…ないこさんの義弟のりうらですよ

IV

絶対俺は、名前で呼ばないから!

I

…そーですかーじゃあ俺はないこさんって沢山呼びますね

IV

呼ばなくて良いから…呼ばないで

I

10年我慢したんですから…呼びますよ

囁く優しい声が耳に甘く響く

IV

…良いから

意識する自分が情けなくて微かな声で拒絶した

I

可愛い…ですね

IV

っ、っ…

「可愛い」

その言葉だけで顔が赤く染る自分が嫌

IV

俺は、…

…ないこ、?ただいま

IV

まろ、おかえり

この空気から逃げたくて親友に手を伸ばした

IV

いつもありがとう

向けられることのない笑顔

傍に居て欲しいと甘える手

I

(…狡いな)

何年恋い焦がれても義兄が視線を向けるのは親友にだけ

何よ急に…

IV

言いたくなっただけ〜

大丈夫そうなら俺は帰るから後は、りうら任せていい?

I

ないこさんの面倒は俺が見ますので…

引き寄せて後ろから抱き締めるのも困らせるって分かってる

困らせたくないのに…義兄を取られたくなくて抱き締めた

IV

…っ、

照れるなら少しは意識して貰えてるんじゃないかって思いたかった

抱擁を拒絶される程、嫌われているんだって…

I

(気付きたくなかった)

IV

まろ玄関まで送ってくよ

ええよ、ないこゆっくりしときぃよ

IV

俺がまろの事見てたいから!!

桃色の瞳が嬉しそうに熱を帯びる相手はいつも決まっている

玄関までな

IV

分かってるよ

ほんまかー?ないこずっと着いてくるやろ

IV

着いてきません〜

IV

まろ今日はありがとう…迷惑かけてごめんね

困った時はお互い様やから気にしてへんよ

I

お義兄ちゃんが引き留めてご迷惑をかけてすみません

ええ迷惑やから気にしてへんよ

IV

今度お詫びするね…

声音の違いで誰が特別かなんて、考えなくても分かる

お詫びね…?また2人で出かけよか

IV

水族館行こ!お魚見たい!

見た後、絶対魚食べたい言うて昼寿司になるやろ〜

IV

…うぐ、っ…!

特別なんだって思い知らされるのはもうごめんだ

I

お義兄ちゃん…いふさん困らせないの

IV

…困らせてない

I

困らせてるからそろそろお昼寝しよう

IV

また連絡するからまたな

IV

う、ん…

I

さ、!お義兄ちゃん部屋戻りましょうか

IV

…っ、うん…

I

お義兄ちゃんお昼寝しよっか

IV

…う、ん?君も一緒なの?

I

人の体温あった方が寝やすくないですか?

IV

ん、〜個人差もあると思うけど…

I

お試しで良いので一緒に寝ましょ?

意識していないなら義兄弟で寝ることも平気ですよね

「あなただけの義弟だから」特別に思って欲しい

IV

お試しなら…

頼んだら断れない義兄が欲しいから

IV

近、い…

I

小さいベッドですからこうしないと落ちるんです

抱きつかれて小さく拒絶する声も払い除けようとする手も全部可愛らしい

IV

暑いから離れて

I

お義兄ちゃん嫌ならちゃんと拒絶しなきゃ…駄目ですよ

IV

あ、ぅ…

IV

…抱きつかれると意外と恥ずかしいんだよ

顔を真っ赤にして精一杯抱きつく貴方が愛おしい

IV

嫌だって俺は、何度も言ってるよ

揺れ動く髪が鮮やかな桃色に色付くことに目を見張った

I

お義兄ちゃ…ん…その、……

IV

…な、に?嫌なら拒絶しないと駄目だよ

射抜く程熱烈な視線を向けられて照れない人はいない

I

からかって、悪かった…です…すみません

IV

謝ってすんだら警察は要らないんだよ、?りうら…

I

お義兄ちゃん…

耳元で掠れた重低音の声で囁かれ、頬が赤く色付く

IV

りうらって俺より身長高いのに反応可愛ぃよね〜

I

っ、っ…〜

興味津々に首筋を撫でる義兄

大人の余裕と言うべきなのか仕草が手馴れている

I

な、いこさ、ん…恥ずかしい…から可愛いって言わないでください

IV

嫉妬してるのも可愛かったよ

I

っ、…!

IV

りうらは考えることが分かりやすいから気付くよ

骨ばった手が頬に添えられ目を逸らすなと言われているようで…視線を逸らせない

好きな人に向けられる視線が嬉しくて 拒絶することが出来なかった

IV

ばぁ〜か、♡キスなんてするわけないじゃん

IV

りうらが大きくなるまでおわずけ

I

…っ、ないこさ、ん…

IV

なぁに?糞餓鬼

I

そんなないこさんも好きですよ

からかう瞳も強気な貴方も綺麗ですよ

そんな意味を込めて思いを告げた

IV

…っ知ってる

IV

そうじゃないと俺はまろに甘えないよ

I

……ないこさんの意地悪

IV

好きな子は虐めたくなるんだよ

「大人はね狡い生き物だから」

IV

俺もりうらが好きだよ

I

…っ、

その瞳は今までに見た事が無く見惚れる程

「美しい夜明けの色」だった

𝑒𝑛𝑑

お帰りなさいませ、如何でしたでしょうか?

物語が終わりましたが、説明不足の所があったと思いますので補足させていただきます

今回のキーモチーフは「ハーブティー」でした

桃さん→「マロウブルー」 赤さん→「サンルージュ」

桃さんのキーモチーフマロウブルーは 名前の通り青色の上品なハーブティーです

レモン(酸)を入れると紫色からゆっくりとピンク色になるお茶です

マロウブルーはゼニアオイというお花のハーブティーです

ゼニアオイの花言葉は 「初恋」「温和」「母性愛」

人の母性を擽る人→魅力的という意味を込めて親友にだけ素の自分で甘えるという性格にしました

出会った時は青色の髪 (驚く出来事がないつまらない日々)

再開した時は紫色からピンク色 (あの時の子供が大きくなり戸惑う)

こんな心情を入れたつもりです お話中のブルーハワイのかき氷は、マロウブルーから作ったシロップを指してました

色の変化を入れたくて基本桃さんはレモンのアイス食べさせてました

対する赤さんはサンルージュ 緑色→赤色になるお茶 こちらも酸に反応して色が変わります

緑色(お兄ちゃんがいないつまらない日々) 赤色(再会できた喜び 大人びた桃に対する恋心 初恋の人)

サンルージュことブーゲンビリアの花言葉は「淡い恋心」「貴方しか見えない」

桃赤のキーモチーフはお二人の髪色や それに合う花言葉を持っているハーブティーを選びました

桃赤としてのハーブティーは 「バタフライピー」

花言葉は「小さな恋」

幼少期の赤と学生の桃 再開し学生になった赤と大人になった桃の幼い頃の恋心

互いが互いの初恋の人だということを込めました

優香様の1番に対する気持ちや人の気持ちを考え真っ直ぐ自分の意見を伝え相手を傷付けないようにたち振る舞う「優しさ」

誰かと話す時嬉しそうに言葉を綴る可愛らしい「純粋さ」

2人の性格には優しさと純粋な恋心を伝えたいなと思い親友は青さんにしました

バタフライピーは青色のお茶だからです

初恋の人に嫉妬する赤の気持ち それを嬉しく思う桃の気持ち

大切な親友には幸せになって欲しいと願う親友としての「秘められた思い」

長ったらしい意味を絡めてこの3人にしました

改めまして、優香様お誕生日おめでとうございます!

優しい自慢の相棒です

8月19日の誕生花は 「カンナ」

花言葉は「情熱」

これから先も優香様の暖かく魅力と 情熱に満ちた物語を見たいです

3月末まで、自慢の相棒で良かったと思えるようにこれからも頑張り続けます

「無理しないでね」

優しい相棒から受け取った言葉は永遠に変わらない大切な言葉です。

優香様の一年が素敵な一年になりますように願っております

行ってらっしゃい

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コメント

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日付またいじゃってごめんなさい😖🙏🏻 素敵な作品ありがとう.ᐟ‪‪‪.ᐟ‪‪‪.ᐟ‪‪‪.ᐟ‪‪‪.ᐟ‪‪‪.ᐟ‪‪‪ 奏雨らしい作品で、なんか、読んでてすごい嬉しかった👉🏻👈🏻⸝⸝⸝💭 色んな言葉の意味調べてくれたの伝わったし、言葉も、作中に出てくるセリフとかも全部全部丁寧で、抜けのない奏雨流石だなぁって思ったww 絶対時間かかったでしょこれ🥲︎ 素敵な作品ありがとう!!!

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