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#.小学校
俺の学校は他に比べ、クラブ活動の回数が少なく、卒業するまでにわずか五回しか無かった。
そして、小学六年生になり迎えた冬、最後のクラブ活動が行われた。
俺は… ” 努力した今までを出し切るならここだ ” と決心し、今までの全てを詰め込んだ演技を披露した。
mh.幼
我ながら、良い出来だったと思う。
でも…当然、俺が上手くなったのなら、うりさんは俺の何百倍上手くなっている。
幼かった俺は、そんな事にも気づかず、自分がこのクラブで一番上手いだろうと確信し、腕を組んで他の人の演技を見ていた。
そして、遂にうりさんの番が来た。
ur.幼
うりさんが一言発するだけで教室の雰囲気がガラリと変わる。
まるで…映画の最終局面の様。
ur.幼
同級生.
mh.幼
まるで…、まるで、本物の魔王が喋っている様に見えた。
動きと相まって、本当に魔王が憑依したかの様だった。
……妬ましかった。
羨ましかった。
何で…どうして、この大きな距離は空いたままで縮まらないのだろうと思った。
演技は…楽しい事ばかりでは無いと初めて知った。