少し肌寒い そよ風がふく
大きな木
その下であの子は
1粒の涙を流していた
あの子
俺
こいつは俺の幼なじみ
誰にでも明るく元気なやつ
俺はひっそりと思いを寄せていた
今から行くところは
あの子と俺の思い出の場所
俺
俺
あの子
「あの約束覚えてる?」
そう言おうとしたが俺は辞めた
どうせあの子は覚えていないだろう
覚えていたとしてもどうせ 冗談だと思われているだろう
「大きくなったら」
「結婚しよう」
そんな約束。
あの子と約束してから
13年間
かなわぬ夢だろう
そんなことを考えてしまって 話す言葉が出てこなかった
俺
中身のない言葉しか出てこない
あの子
あの子の声が震えている
俺
あの子
俺
あの子が覚えてたのと あの子から言われたことで
少し混乱した
俺
あの子
あの子が少し笑った
あの子
そう言ったあの子は
1粒の涙を流していた
俺はわけが分からず
ゆっくりとあの子の話を聞いた
あの子
あの子
あの子
あの子
あの子
俺
あの子
あの子
あの子
あの子
あの子
あの子
俺
あの子
あの子
あの子
あの子
あの子
あの子
あの子
あの子
あの子
俺
あの子は辛そうな顔をしながら
笑ってた
あの子
あの子
俺
あの子の足がだんだん消えてく.......
あの子
あの子
俺
あの子
あの子
俺
あの子
あの子
あの子
そう言ってあの子は姿を消した
俺は泣き崩れた
なんであんなに一緒にいたのに
気づかなかったんだ
だんだん意識が遠くなっt.......
気づくとそこは俺の部屋だった
俺とあの子の写真の前になにか置いてある.......
ひとつの紙切れだ
そこに書いあった文字は
愛してる
コメント
2件
あげるよ(トイレットペーパー)
感動だね〜 (ティッシュほしい)