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5
まっぴ
229
如縣 遼太
39
ロゼ
灰原は一瞬呆けた顔をした後 小さく息を吐く。
灰原哀
安堵。 だが同時にほんの少しの後悔もあった。
灰原哀
灰原哀
"組織の人間" しかも暗殺者 危険なのは明らかだ。 それでも、死なせたくなかった。 灰原自身にも、その理由は まだ整理できていなかった。
少し前のことを思い出す。 殺人犯が潜んでいるかもしれない森で 迷子になっていた光彦を 探していた時だった
江戸川コナン
江戸川コナン
灰原哀
灰原哀
江戸川コナン
灰原哀
灰原哀
灰原哀
灰原哀
灰原哀
江戸川コナン
灰原哀
江戸川コナン
その言葉を思い出した、 己の行動に納得すると同時に そんな甘い自分に呆れている
灰原哀
その時── 廊下の向こうから明るい声が聞こえる
毛利蘭
毛利蘭
蘭が戻ってきた。制服に着替え タオルで髪を拭いている。 しかし部屋へ入った瞬間── その場の異様な空気に気づき足を止めた
毛利蘭
階段前に座り込む灰原。
扉の前で立ち尽くすロゼ。
固まっているコナンと博士。 蘭は困惑した顔になる。
毛利蘭
コナンの顔が引きつる。
江戸川コナン
完全に言い訳を考えていなかった。 頭の中で必死に言葉を探す
だがその前に── ロゼが静かに口を開いた
ロゼ
毛利蘭
全員の視線がロゼへ向く ロゼはそのままベッドへ戻っていく
ロゼ
そのまま布団へ入る。 蘭は目をぱちぱちさせた。
毛利蘭
コナンは内心で大きく安堵した
阿笠博士も胸を撫で下ろす
灰原だけは、布団へ入った ロゼをじっと見つめていた
毛利蘭
しまった、という顔。 人数に対して布団が足りない
コナンはすぐ言う。
江戸川コナン
灰原もすました顔で続けた
灰原哀
阿笠博士
阿笠博士
蘭は申し訳なさそうに視線を泳がせた
毛利蘭
ロゼ
蘭が慌てる
毛利蘭
ロゼは無表情のまま瞬きをした
ロゼ
毛利蘭
ロゼ
ロゼ
蘭はぽかんとする。 コナンは頭を抱えた。
江戸川コナン
しかし蘭は少し困ったように けど、優しい瞳で
毛利蘭
毛利蘭
ロゼ
その言葉。 ロゼの呼吸が、一瞬だけ止まった。
胸の奥が微かに痛む だが理由が分からない 理解できない感覚
蘭はどこか遠くを見るように笑う。
毛利蘭
コナンがぶわっと赤くなる。
ロゼ
ロゼ
この不思議な感情を出させた 人間の素顔知りたいと身を乗り出し 問いただそうとする
毛利蘭
蘭も自分で言ってしまったことに 気づき、顔を真っ赤にする。
毛利蘭
慌てて手を振る
毛利蘭
逃げるように布団へ潜り込む。 コナンはジト目になった。
灰原は口元を隠しながら小さく笑う
ロゼ
灰原は軽くため息をついた後 笑みを浮かべながら親指を立てた
ロゼ
阿笠博士は空気を読んで咳払いした
阿笠博士
パチン
部屋の明かりが落ちる。静かな暗闇。
窓から差し込む月明かりだけが 部屋を青白く照らしていた。
毛利蘭
ロゼ
遠い昔の、淡い記憶だった。
今まで思い出すことなど 一度もなかったはずなのに ――何故か、その光景がふと脳裏に よみがえる。
幼い頃
もうこの世にはいない母との記憶。
母
幼い頃
どこかの森だった。 木々は柔らかな光を浴びて輝き 葉の隙間から差し込む陽だまりが 地面を優しく照らしている。
風が吹くたびに枝葉が揺れ 鳥たちのさえずりが静かな森に 響いていた。
母
母
母の手をしっかりと握りながら 無邪気に笑っている。
今の自分では想像もつかないほど 純粋で、楽しそうな笑顔。
幼い頃
母
幼い頃
小さな手を包み込む、大きくて優しい手 離したくないと思っていたはずの ── その温もり。 けれど、その記憶は霞のように 揺らぎ始める
ロゼ
コメント
4件
久しぶりの更新…! そしてロゼちゃん物騒&蘭ちゃん照れとかすごい良かっt(((殴 続き楽しみにしてる!頑張って!!
第8話、読み終えました。蘭さんの「死んでほしくないもん」っていう言葉、すごく響きました。ロゼが自分を危険人物だと思っているからこそ、その優しさが胸に刺さるんですよね。最後の幼い頃の記憶と「私の名前は──」で終わる余韻も良かったです。灰原がロゼに感じた変化――「普通になった」っていうコナンの言葉通りの展開、じんわり来ました。続きが気になります🌸