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ステキなストーリーだと思いました (*´ `*)
悠雨
悠雨
悠雨
悠雨
悠雨
悠雨
ドンッ ドコドコドコ… ドンッ ドコドコドコ…
ピーヒャラ ピーヒャラ ピーヒャララー…
今日は近所の神社で お祭りがあるらしい。
先程から祭り囃子が 絶えず聞こえてくる。
ないこ
ないこ
ないこ
思わず溢れる本音。
無理っていうのは 分かっているけど…。
???
ないこ
突然の声に驚く。
辺りを見渡すと、 庭の植木の隅に少年がいた。
???
???
愛想よく話し掛けて来た その少年は、俺より 少し年上くらいだろうか。
綺麗な青い髪と瞳が目立つ、 整った顔立ちをしている。
ないこ
???
???
If
If
ないこ
If
青い髪の少年、まろは 名前を呼ばれたことが 嬉しかったのか、笑顔だ。
…まろはお祭りに行く途中 だったのだろうか。
紺色の甚平を着ているし、 俺を誘ってくれたし…。
If
ないこ
If
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
If
If
If
If
If
ないこ
If
If
一緒に…? お祭り行ってくれるの…?
嬉しいな…。
だけど、
ないこ
If
ないこ
ないこ
ないこ
If
ないこ
ないこ
けど、やっぱり憧れてたから 思わず口に 出しちゃったんだよね…。
ないこ
ないこ
ないこ
If
ないこ
もしも、俺だって 元気だったら…。
そしたらまろと一緒に お祭り行けたのにな…。
If
If
If
If
ないこ
If
そう言うと、まろは一目散に 神社の方へ走って行った。
ないこ
ないこ
ないこ
だけど、そんな気持ちとは 裏腹に、まろは中々 帰って来なかった…。
ないこ
ないこ
もしかして、裏切られた?
俺、1人ではしゃいでた だけだった?
ないこ
ないこ
ないこ
頬を涙が伝っていく。
これはいったい何の涙 なんだろうか。
寂しさ? 不安? それとも別の何か?
考えれば考える程 溢れてくる…。
ないこ
If
顔をあげると心配そうな 顔をしたまろがいた。
安心や、嬉しさからだろうか。
また涙が溢れてくる。
ないこ
ないこ
If
If
ないこ
ないこ
If
そう言って、 まろが取り出したのは、
ピンクと青の2つの 小さな風船の ようなものだった。
ないこ
ないこ
If
If
If
まろがヨーヨーを手で弾く度に 中からチャポンッと水の音がする。
ないこ
If
If
ないこ
If
If
If
まろが取り出したのは ピンクの浴衣だった。
If
If
ないこ
If
ないこ
If
If
まろに手伝って貰って着てみた 浴衣は少し大きかったけど、
それでも俺にとっては、 すごく嬉しいものだった…。
ないこ
If
If
If
If
ないこ
If
ないこ
少し時間がかかったけど 俺はまろに掴まった。
If
ないこ
If
If
そう言うと、まろは俺を おぶったまま丘の上の方へ 歩き出した。
If
ないこ
If
まろは俺を側の石の上に 下ろし、俺の隣に座った。
If
ないこ
ないこ
If
俺、やっぱり神様に好かれて ないのかもな…。
この時間もいつかは 終わっちゃう…。
そう思うと寂しい…。
それに、さっきから まろのこと見る度に 胸が苦しくなって…。
どうか、どうかこの瞬間が、 永遠に続きますように…。
あの夏の日、 俺は君と美しさを知った。
◤END◢