無視しないで。

目線はスマホ。

まったく話を聞かない彼。

ねぇ、お話聞いて。

手はパソコンの上。

俺と目も合わせない彼。

ねぇ、こっち向いて。

あにきとお喋り。

俺と居るより楽しそう。

ねぇ、お話しよう。

愛情は青色へ。

嫌がってる振りして嬉しそうじゃんか。

ねぇ、構ってよ。

赤色は勢いよく家を出ていった。

俺は直ぐに追いかけた。

不安にさせてしまったのは事実。

嫌われたのも酷いことをしたのも 全部、全部。

いつも逃げてた。

赤色の話も無視。

赤色の気持ちも無視。

目を合わせないで、喋らないで、 メンバーばかり。

そんな俺を愛していてくれた。

好きでいてくれた。

なのに彼氏の俺は冷たくしてしまった。

本当に申し訳ない。

薄暗く寒くなってきた。

嫌いなんて嘘だ。

無視されてもまだ好きだよ。

大好きだよ。

ないくんは俺の事好きか分かんないけど、

やっぱり水色見たいな明るい性格。

紫色見たいな面白い性格。

青色見たいなかっこいい性格。

黄色見たいなしっかりした性格。

俺にはそんな性格が無いの。

他のメンバーの方が桃色には相応しい。

でも、でも、やっぱりまだ好きだよ。

冷たくなった俺の体を優しく包み込む 桃色。

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