家に帰った私とパプーは、早速、力の練習をした。
パプー
祐梨安。知ってる曲ある?
祐梨安
うん。いちよう。
パプー
よかった。それを歌ってみて。
祐梨安
分かった。
私は言われるがまま歌った。
パプー
すごい。上手だよ。
祐梨安
こんなんでいいの?
パプー
うん。風の力をまず使うところからだからね。
祐梨安
へぇ。
私とパプーとの訓練は続いた。 それから1週間……
私とパプーは、下校していた。 歌の練習をしながら すると、上の学年の奴らがバカにしてきた。
パプー
酷いものだね。人間って
祐梨安
言わせておけばいいの。
パプー
だね。
祐梨安
?
パプー
?どうしたの?
祐梨安
なにかくる気配がする。
パプー
何?
祐梨安
なんでもないかな。
パプー
そう。
…………
きゃ〜どいて〜。
祐梨安
?
パプー
?
2人して上を見上げた。 とっさに、頭の上に乗っていたパプーがよけ、私にぶつかった。
…………
いたたた。
…………
…………。
祐梨安
誰?
パプー
!!エリカ様!!
…………
?パプー?なんでこんなところに?
…………
まさかあいつらに?
パプー
………………。
パプー
違うよ。僕は、エリカ様を探していただけだ。帰ろ。月に。
…………
無理よ。私は、逃げてきたんだから。
もう、あそこは私たちの知ってる月ではないわ。
もう、あそこは私たちの知ってる月ではないわ。
パプー
……………
どういうことか私には分からなかった。 2人の世界って感じで。