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こんにちはあわすのです。 今回のお話はバリバリ旧国です。 最後に現在の都道府県が出てきます。 郷土資料読んでたんですけど、越中があまりに「抱かれる側」なんですよ 三方から攻められまくって... それでは、どうぞ!
越中
お腹に受けた強い衝撃に 思わず顔を顰めた
越後
私を苦しませる張本人は 嫌に綺麗な笑みを浮かべてこちらを見ている
越中
そうこう考えている間にも 越後はゆっくり距離を縮めていく
越後
越中
鞘にしまった刀で胸を突かれる 先ほど殴打された腹部はもちろん、散々切りつけられた越中の体は酷いものだった。
越後
越後
地面に押し付けられた体は思うように動かない
越中
越中
その瞬間
越後の後ろで雷が落ちた
とうてい文字では表せない轟音 暴力的な音と光でおかしな感覚になる
越後
越中
一秒ほど無言の時間が過ぎた
越後
越後
越中
思わぬことが起こったものの、取り敢えず越後から解放されてほっとした
加賀
越中
先の雷は加賀の仕業だったらしい
加賀
越中
加賀
越中
こう口説かれるのは何度目だろうか 断れば力でねじ伏せられ、無理やり併合しようとしてくる 変なヒトだ わざわざ越後を追っ払っても 私の答えは変わらないのに
越中
加賀
加賀
越中
加賀
加賀
加賀
加賀
越中
加賀
加賀
越中
越中
加賀
越中
加賀
越中
突然口付けをされる
越中
加賀
いくら抵抗しようと 腕で体を拘束されては動けない
越中
こんな日はいつも、戯れのように触られる 仲良くしていたあの頃が懐かしい 一方的に蹂躙されることなく 二人で遊び回ったあの頃は もう戻ってこない
雨のしとしと降る午後のこと
越前
越前と二人でお茶を頂いていた
越中
あれから、必死の抵抗も虚しく 私は加賀に併合された 越前も一部が併合されたため、 こうやって過ごしている 加賀は私たちを取り込んだことで人口も石高も増えて、ますます成長した
越前
越中
越前
越中
地震で流れてきた土石流により 私の土地はぼろぼろになった どう頑張っても治水が追いつかない もともと貧しい土地な上に加賀の支藩なものだから 治水に回せるお金がない
越中
加賀を恨んだってしょうがない この時代はそういうものだと思うしかないだろう
越前
越中
越中
越前
越前
越中
越前
越中
加賀にお金を渡すため 今日も私は働く
〜現代〜
加賀
越中
加賀
越中
加賀
加賀
越中
加賀
焦った顔をした石川が抱きついてくる
越中
加賀
越中
過去の扱いから、私に嫌われていないか不安だと以前言っていた
越中
越中
加賀
越中
加賀
力が抜けてふにゃふにゃになった石川を持ち上げようとすると 石川は私を引っ張って椅子に座り、その膝の上に私を乗せた
越中
加賀
越中
越中
加賀
越中
加賀
越中
加賀
加賀
越中
昔のことと割り切ったとはいえ 越後に与えられた数々の苦しみがフラッシュバックしてきた
越中
加賀
背後から石川にぎゅーされる
越中
越中
じんわりと 石川の体温が伝わってくる
越中
加賀
頭や頬を優しく撫でて 熱を私にたくさんくれる
加賀
固まった体がだんだん解されていって それと一緒に睡魔が襲ってきた
越中
越中
加賀
首筋にこっそりキスをする
昔のこと、か... 君は気づいてたのかな 僕が君を併合したかった、本当の理由 きっと気づいていない 君は鈍感だし、僕は口下手だったから
加賀
加賀