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ドラケン
__________________(なにかの術)
ドラケン、三ツ谷の喉に触れ、自分の使える能力のひとつを三ツ谷に譲渡する
三ツ谷
うぅ...あ...つい...
ドラケン
少しだけ我慢してな
三ツ谷
うぅ...あっ....
ｼﾞｭｩｩｩｳｳｳｳ
三ツ谷
ｸﾞｯ...ﾊｧﾊｧﾊｧ....
ドラケン
.....これで三ツ谷はこの先死ぬまでは大丈夫か
ドラケン
三ツ谷が起きる前に俺も戻ろう
ドラケン、龍の姿になって天界に戻ろうとする
三ツ谷
んっ...(だれか...いる？)
黒龍
ｽﾙｯ....(窓の方へ)
三ツ谷
ﾋﾞｸｯ！ｶﾞﾀｯ
三ツ谷
はっ....今のって
三ツ谷
.....ははっ、おれまだ夢でも見てるのか....
三ツ谷
でも見間違いじゃなかったら今のって...
三ツ谷、自分の見たものが理解出来ずに混乱する
翌日
ドラケン
よ！今日も遊びに来たぞ
三ツ谷
え、あぁドラケン...来てくれてありがとう
ドラケン
ん？どうした？寝れてないのか
三ツ谷
まぁな、昨日変な夢見て
ドラケン
変な夢？
三ツ谷
おぅ！なんか俺の部屋にな？黒い龍みたいなのがいたんだよ
ドラケン
！？(やばい、あの時起きて...)
三ツ谷
変な夢だよな、龍なんているわけねぇのに
ドラケン
ｽﾞｷｯ....
三ツ谷
ドラケン？
ドラケン
え、あ...そうだな！
ドラケン
寝ぼけてたんだな三ツ谷
ドラケン
あれ、でもなんか眠そうなところ以外顔色とかよくなってね？
三ツ谷
そうなんだよ聞いてくれドラケン！
三ツ谷
良いNEWSだ！
ドラケン
お、おぉ
ドラケン
なんだ？
三ツ谷
おれ、病気治った！
ドラケン
(良かった.....無事に作用してるようだな)
ドラケン
(でも俺が何かしたって悟られないようにしねぇと)
ドラケン
え！そうなのか！なんで急に
三ツ谷
わかんねぇけど昨日寝て起きたら首に変な痣ができたのと同時に治ってた
三ツ谷
看護師も先生もびっくりで朝から検査の引っ張りだこだったよ
三ツ谷
一段落した後にドラケンが来てくれたから、なんか安心した
ドラケン
そりゃ大変だったな、おつかれさん
ドラケン
でも気になるからその痣見せてもらっていいか？
三ツ谷
おぅ、いいぞ！
三ツ谷
ドラケン
！！！？
三ツ谷
ドラケン？どうした？
ドラケン
あ、いや...なんでもねぇ
ドラケン
(こいつ、やっぱり三ツ谷の生まれ代わりだ)
ドラケン
(半信半疑だったけど、間違いない)
その痣を見た時、俺はこの目の前にいる人間が、生まれ変わった俺の片割れであることを確信した。
三ツ谷
お袋たち...喜んでくれるかな....
ドラケン
喜ぶに決まってるだろ？
ドラケン
病気が治ったんだぞ、
ドラケン
自分の子の病気が治ったのに喜ばない親なんているかよ
三ツ谷
前にも言ったろ、もう俺は見放されてるんだよ...今更病気が治ったからって
三ツ谷
俺にはもう行くところねぇんだよ
ドラケン
そうっ...だったな
ドラケン
悪ぃ、変な期待させちまって
三ツ谷
大丈夫だよ
三ツ谷
んでも本当にどうしようかなぁ....
ドラケン
.......うち来るか？
三ツ谷
え、ドラケンの家？
ドラケン
おぅ、ちょっと入りにくいところだけど嫌じゃなければ
三ツ谷
それは別に構わないけど
三ツ谷
本当にいいのか？
ドラケン
構わねぇよ...
ドラケン
自立できるようになって、出たくなったらいつでも出ていいし
三ツ谷
それは助かる、ありがとドラケン
ドラケン
これも何かの縁だろ
ドラケン
それにお前の歌、好きだから夢も全力で応援させてくれ
三ツ谷
そこまでしなくてもいい、
三ツ谷
おれは、俺の力で夢を叶えたいから
ドラケン
そっか、わかった
ドラケン
また退院する時が決まったら教えてくれ
三ツ谷
おぅ！
ドラケン
それじゃ、ちょっと早いけど俺この後用事あるから行くな、
ドラケン
治ったからって病み上がりにあんま無茶するなよ
三ツ谷
分かってるよ
三ツ谷
来てくれてありがとう
三ツ谷
またこんどな！
ドラケン
おぅ！
ドラケン天界に戻る
マイキー
ケンちんおそいなぁ....
ドラケン
よ、マイキー
マイキー
あ！ケンちんどこいってたんだよ！
ドラケン
わり、ちょっと下界に行ってたわ
マイキー
また！最近行き過ぎじゃない！仕事めっちゃ溜まってるんだけど！
ドラケン
明日までには終わらせるから勘弁してくれ
マイキー
もーケンちんがそう言うならいいけどさ、
ドラケン
ほんとごめんな
マイキー
でも、元気になってよかった
ドラケン
え？
マイキー
三ツ谷がいなくなってから、ケンちんずっと暗かったからさ
マイキー
下界に頻繁に行くのも、それが原因でしょ？
マイキー
この前言ってた三ツ谷にソックリな人間
ドラケン
やっぱ分かるか
マイキー
会いに行くのは構わないけど、変に情とかわいちゃダメだからね
マイキー
俺たちは龍
マイキー
人間界を統べる天界の神なんだから
ドラケン
分かってるって
ドラケン
・・・・
ドラケン
なぁ、マイキー
マイキー
なあに？
ドラケン
その人間の三ツ谷がな、親に見捨てられて家がないみたいなんだけど、天界の入口あるだろ？
ドラケン
あそこに10年....短くても5年だ！
ドラケン
三ツ谷を住ませてやってもいいか？
マイキー
はっ！？何言ってんのケンちん！
ドラケン
頼む、誓って入口には間違っても入らないよう見張るから
マイキー
モーなんで普段わがまま言わないのにこんな無茶なわがままを突然言うのかな...
マイキー
ダメに決まってんじゃん
マイキー
ちゃんとみはるにしても限度があるでしょ？
マイキー
間違ってでもここに来る方法が人間に知れ渡ったら昔の騒ぎの繰り返しになるよ
ドラケン
わかってる...でも、
ドラケン
あいつはそんな事しないって断言出来る
ドラケン
だから頼むよ...この通りだ
ドラケン
ちゃんと天界の双龍の仕事も、三ツ谷の見張りもこなすから
マイキー
......はぁ....わかった。じゃぁ条件がある
ドラケン
なんだ？
マイキー
三ツ谷に万が一のことがあったら俺たちは責任を取れない。
マイキー
たとえ1つ人間の命だとしても、俺たちの手で文明を作り上げた種族だ
マイキー
それを奪うことは重罪に値する
マイキー
ケンちんがそんな事しないってわかってるけど
マイキー
保険として、乾を同行させる
ドラケン
！？
マイキー
ケンちんが少しでも変な動きを見せないか、そして入口に三ツ谷が近ずかないかを見張ってもらう
マイキー
この条件が飲めないのであれば、この話は無しだ
ドラケン
......わかった。
ドラケン
条件をのもう
マイキー
信じてるからね、ケンちん
ドラケン
あぁ、10年だ
ドラケン
すぐにどうせ愛想もつかされる
ドラケン
絶対に、変な気なんて起こさねぇよ
それだけ言い残して各自仕事に戻る
ｽﾞｷｯ
三ツ谷
いてっ....なんだ？
三ツ谷
（今一瞬、あざの所がいたんだような）
三ツ谷
気のせいか？
つづく
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