医者
妊娠9ヶ月です。もうそろそろ産まれるでしょう
夫(まさひろ)
よかったな みな
妻(みな)
うん!
妻(みな)
先生 ありがとうございます
医者
いえいえ、お礼は今まで見守ってくれた夫と、丈夫な体に言ってください
二人は家に帰った
夫(まさひろ)
いやーついに俺達の子供が産まれるのかー
妻(みな)
そうね 2人で力を合わせて元気な子に育てよう!
まさひろはその日の夕飯の買い物に出て行った
妻(みな)
今まで9ヶ月間赤ちゃんのために頑張ったなー
妻(みな)
栄養がある食事を取ったり、
妻(みな)
お腹に負担がかからないように注意をかけたりして
妻(みな)
頑張った!って言いたいわ
妻(みな)
こんなに赤ちゃんを産むのに苦労するのね
妻(みな)
私のお母さんにまたありがとうって言わなくちゃ
妻(みな)
こんなに大変だったんだからこの子をしっかり育てて、ハッピーな人生にしてあげよう!
その日は特に何も無く眠りに着いた
翌日の朝
妻(みな)
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
夫(まさひろ)
おい どうした!?
夫(まさひろ)
まさか、陣痛!?
夫(まさひろ)
大変だ!救急車!
ピーポーピーポーピーポー
みなは病院に搬送された
医者
まさひろさん。よく聞いてください。お腹の赤ちゃんはきちんと育っています。しかし、
医者
奥様のお腹に大きな腫瘍があることが分かりました。
夫(まさひろ)
え、!?
医者
しかも、その腫瘍は子宮の中です。
夫(まさひろ)
ぇ.....
医者
この話はこの後奥様のいる部屋でゆっくり話します。
みなの部屋に着いた
ここで医者がまさひろに伝えた事を話した
医者
つまり夫婦2人には究極な選択をして貰います。
医者
まず1つは腫瘍を取り除きます。もしそうしたらお腹の赤ちゃんは亡くなってしまいます。しかし、奥様は助かります。
医者
もう1つは腫瘍をこのままにしておきます。もしそうしたらお腹の赤ちゃんは助かります。しかし奥様は亡くなってしまいます。
医者
決行日は1週間後の日曜日です。この選択は我々がどうしろと言える立場じゃありません。
医者
2人で話し合って決めてください。
医者
失礼します。
ポロ....2人の目から涙が止まらなかった。
夫(まさひろ)
みなはどうしたいんだ?
妻(みな)
死にたくない。
妻(みな)
でも赤ちゃんを助けたい。
夫(まさひろ)
俺はみながいいと思う方を応援するよ
夫(まさひろ)
俺はみなの味方だからどこまでもついて行くぜ
妻(みな)
まさひろ....
答えはその日に出なかった
1週間の間にまさひろはみなに出来る限りのことはした
みなを楽しませたり、
みなに元気を送ったり、
出来る限りのことはした
ついに決行日の前日の夜にまで時間は進んだ。
夫(まさひろ)
で、みな。どうするんだ?
妻(みな)
赤ちゃんを助ける。
夫(まさひろ)
分かった
夫(まさひろ)
みながそれでいいなら俺も賛成するよ
決行日
医者
ついに決行日ですが、心の準備はいいですか?
妻(みな)
はい。
夫(まさひろ)
はい。
医者
赤ちゃんを助けるでいいんですね?
妻(みな)
はい
医者
まだ時間はあります。
医者
残りの時間を有効に使って下さい。
妻(みな)
ねえまさひろ
夫(まさひろ)
ん?
妻(みな)
赤ちゃんは頼んだわよ
夫(まさひろ)
おう、任せろ
夫(まさひろ)
(最後は意地でも泣かなかった)
医者
只今より胎児出産手術を行います。
医者2
はい
医者3
はい
30分後
医者
赤ん坊が出たぞ!男の子だ!
医者2
やったー!
医者3
よし!
医者3
でも先生、本当にこの腫瘍は取り除けないのですか?
医者
何度も言っただろ。この腫瘍はデカすぎる。無理だ。手術自体体に大きな負担が掛かる。それに出産だぞ!これにもっと大きな負担が掛かる こんなことをしたら体がもたない。
医者
私も出来るなら奥さんも助けてあげたい。でも、ダメなんだ。
医者3
そんな。
手術は終わった。
まさひろのところには暖かい産まれたての赤ん坊と、
冷たくなったみなが居た。
夫(まさひろ)
(ポロ.....)
夫(まさひろ)
(ポロ.....)
まさひろは言った
夫(まさひろ)
心配すんなよ!俺が....(シクッ..)俺が立派な男に育ててやるからな!!!
夫(まさひろ)
だから近くで見守っててくれ!!!!!!!!
妻(みな)
(もちろんよ😊)