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ちょこけーき。

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ちょこけーき。

1 - ちょこけーき。

♥

37

2019年06月25日

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「会長!おはようございます!」

「横山さん、おはようございます」

私は偽りの生徒会長だ。

本当は、こんなことしたくない。

______けど、

「かーいちょっ!」

「…犬山さん、おはようございます。」

君は私がいないと精神不安定になるから、

「離れてください、」

私はやらなきゃいけないんだよ_

_家

冷蔵庫から取り出したのは、クリームたっぷりのチョコケーキ。

駅前の美味しいケーキ屋のケーキだ。

彼処のケーキは本当に美味しい。

このケーキが私の癒しだった。

「ん…、おいし、…」

私は悲劇のヒロインだ。

チョコケーキのような、ふわふわして、甘い恋なんてないんだ。

私は、悪者扱いされる、悪女でもない。

学校一可愛い、天然なヒロインでもない。

踏み台、奴隷の悲劇のヒロインなんだ。

_学校

「かいちょーー!おはよう!」

相変わらず、イケメンで人気の犬山さんが何も知らず話しかけてくる。

私はあなたの為に身を削って生きているというのに。

「おはようございます、」

もう、貴方の名前すら呼ぶのが辛いよ…

私は、貴方の奴隷、なのだから______

_帰り道

「かいちょーー!!!」

また、犬山さんが近寄ってくる。

他の女子からは、睨まれ、陰口を言われ…

でも、もう慣れたものだ。

「なんですか?」

私は何事もなかったかのように返す。

「…ちょっと来てください!」

元気がいい、はずなのに

少し、悲しそうな瞳だった。

少し、どこか、なにかが違う_

私は犬山さんに着いて行った。

_路地裏

「もう…っ、ダメだ…」

犬山さんは、路地裏に着くなり泣き出した。

「…なにがあったの…?」

「…、覚えて、ない、?」

赤く、腫れあがった目で君は見てくる。

この目は君が_

あれ、っ?

「_なんで…?」

なんで、君の泣き顔が記憶にあるの_?

「…ねぇ、もう、むりだよ…僕には、むりなんだよ…」

肩を揺さぶりながら、切ない声で言ってくる。

いや、

訴えかけてくる。

「…なにが、なんなの…?」

「……君は、ここの住人じゃ、ないんだよ…」

なん、なの…?

普通なら信じれない、そんな話が

「…うそ、」

今なら本当に思えてしまうんだ_

「どういう、ことなの…?」

恐る恐る聞いてみる。

「…ここは、ゲームの世界だよ…」

「_そして、君の役が_」

「悲劇のヒロイン」

本当に、どういうこと、なの_?

「もう、分からないよ_!」

「…君は、君は…」

「…まだ、ここに来ちゃダメなんだよ_!」

ねぇ、

なんで…?

「…あれ、」

私はなんで、消えかけてるの_?

「…さよなら…」

君は、伏せて私に言う。

「、…またね、」

こう言わないと、君ともう会えない気がして_

「…ばいばい」

そう言っても君は、同じ言葉を言わない。

きっと、もう、

「…さよなら、」

君には会えないんだね_

_

「…ん、」

「、!起きました!」

目が覚めたのは、真っ白な消毒液の匂いの部屋。

そして、隣には_

「…!」

「…」

少し、笑顔で泣いた跡の残る君が寝ていた。

機会はもう、音を発さず、君は寝ていた。

「もっと、老けてから来なよ。」

きっと、あそこはゲームの世界じゃないんだ。

君は_

私の幼馴染であり、私の初恋の人。

END

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コメント

49

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れもんのこと好きなん?

ユーザー

ん?

ユーザー

もしかしてさ、

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