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おいッ!?誰かが捜査中に拳銃で発砲したって本当か!?

 

はい…今急いで情報集めてるんですが、どうやらその発砲によって怪我人がでたらしくて…

 

かなりの"重体"みたいですよ…

その怪我人ってのは犯人か…?

 

まだ分かりません…早急に調べて、また連絡しますッ!!

ああ…

〜数時間前〜

と、いうことで、今その容疑者を探して大捜査が行われているんです

伊南ノ

…なるほど

改めてお聞きしたいんですが、ここの地区で怪しい店や人間を見かけませんでしたか?

ちょっとした情報でもいいんですが…

伊南ノ

すみません…分からないっすね

っ…そうですか…ありがとうございました…

伊南ノ

ええ、それじゃあ俺はこれで

はい…

ちょっと待ってください

伊南ノ

ッ…!?

伊南ノ

な、なんですか?

一度お会いしたことありませんでしたか…?なんだかあなたの顔、見たことがあるような気がして…

伊南ノ

…初対面だと思いますよ?

そ、そうですよね…変なこと言ってすみませんでした!ご協力ありがとうございました!

伊南ノ

いえ…

(んーおかしいなぁ…やっぱり見たことあるような気がするんだけど…)

伊南ノ

(まさか警察だったなんて…危なかったな…ッ)

伊南ノ

(でもとりあえず誤魔化せてよかった…早く西澄のところへ戻ろう)

左眠

怪しい店も人物も知らねぇよ

そうですか…ご協力ありがとうございました

左眠

ん…じゃあな

左眠

(なんつうタイミングだよ…危なかったな…早く店戻ってこのこと露々宮に知らせねぇと)

あれ、おいお前

左眠

ッ…

えっ!?先輩なんでこんなとこに…?

管轄近かったからヘルプの要請出てな…俺もここらへん見回ることになってたんだよ

そうなんですね…!

ああ…で、話戻すが

左眠

そこの兄ちゃん…たしか容疑者の中のメンバーじゃなかったか?

えっ!?

左眠

人違いだろ…なんだよ容疑者って

こっちには写真も出回ってるんだから見れば分かるんだぞ…たしかこっちに…ほら!

あっ本当だ、写真そっくりだ

左眠

違うって言ってんだろ…

怪しいな…ちょっと署まで来てもらおうか…っておい‼︎待てぇ!!

あ、足速ッ!?

左眠

(逃げるしかねぇだろこの状況ッ‼︎)

っ…仕方ない、二手に分かれて追うぞ

はいっ!!!

ってな感じで全然情報集まらなくてさ〜…

 

諦めちゃだめだろ!もう一回容疑者の写真見て、頭の中整理したらどうだ?

んー…効果あるのかなぁそれ…まあ一応見てみるけど…

どれどれ…えっと…

 

ん?どうかしたのか?

あれ…ヤバい…

 

容疑者にさっき会ったかも…ッ!?!?

 

はぁ!?

いや、なんとなく見たことあるなぁとは思ってたんだけど…まさか容疑者本人とは思わなくて…うわぁマジか…

 

マジかとか言ってる場合じゃねぇだろ!?早く連絡ッ!!!

お、おおっ!!

左眠

っはぁ…はぁ…クソ…携帯店に置いてきちまってるなこれ…

こっちだ!!早く追え!!

左眠

…チッ

左眠

相手がこの数じゃ暴力行使でも勝てねぇしな…どうしたものか…

露々宮

はぁ…はぁ…左眠くんッ!!無事かい!?!?

左眠

なっ…露々宮!?

露々宮

はぁ…よかった…っはぁ…見つかって…

左眠

お前…俺のこと探してたのかよ

露々宮

ああ、ちょっと緊急事態でね、実は警察が大規模な捜査を始めていて…

左眠

あー…大体検討つくからもう黙れ

露々宮

えっ…

左眠

(ってか、緊急事態って分かってて、わざわざ俺に教えに来るとか…露々宮だって危険なのに…)

左眠

左眠

俺さっき警察に居場所バレちまってな…今絶賛追われてるんだわ

露々宮

追われ…!?そ、それなら早く逃げないと…

左眠

だから落ち着け

露々宮

…すまない

左眠

ったく…最近お前謝ってばっかりだな

左眠

とりあえずお前がこの状況を把握できているなら話は早いな

左眠

いいか?俺は置いてお前だけ逃げろ

露々宮

露々宮

…なんて言ったのかな?

左眠

いや…そんな茶番してる暇ねぇだろ…いいから早く逃げろって…

露々宮

ふ、2人で逃げたらいいだろう…?警察内部にも、ギリギリで1人知り合いを送り込めたんだ…今ならなんとか逃げられるさ…!!

左眠

左眠

…悪い

露々宮

謝らないでくれ…一緒に逃げよう…

左眠

左眠

見間違いかもしれないが…拳銃持ったやつがいたんだ

露々宮

拳銃…?

露々宮

(そういえば普通の警察官だけでなく、武装警察も動くと書いてあったな…)

左眠

お前に何かあったら大変だろ

露々宮

…そんな発言、君らしくもないな…囮になるとでも言うのかい?

左眠

…っ

左眠

別にお前のために怪我するのとか癪だから囮にはなってやんねぇよ…俺は俺でしっかり逃げる

露々宮

嘘だ

左眠

本当だっつの

露々宮

っ…でも、ダメなんだよッ!君がいないと僕は…ッ

左眠

知らねぇよ

露々宮

そん…な…

左眠

…はぁ

左眠

お前のこと本当に嫌いだった…会った時からずっと嫌いだった

露々宮

…うん

左眠

それでも体の相性は良いからセフレになって…最終回にはお前自体を好きにはなれなかった

露々宮

っ…うん…

左眠

…もう、終わりにしよう

露々宮

左眠

じゃあな、露々宮

露々宮

ッ…待っ…左眠くんッ!!!

露々宮

待って…待ってくれ…

露々宮

置いて…いかないでくれ…

露々宮

露々宮

本当に行ってしまうなんて…酷い人だな…君は…

露々宮

僕は出会った時から…ずっと好きだったのに…

露々宮

君だけだったんだよ…

数年前

愛してるよ、露々宮くんっ

露々宮

僕も愛しているよ(ニコッ

ねえ、私のどんなところが好き〜?

露々宮

…そうだな

露々宮

その優しい性格と…落ち着く声と…可愛らしい顔と…

なっ///て、照れるよ////

露々宮

ふふっ、そうかい?♡

嘘だ

深追いしてこない性格で 付き合うには都合がよかっただけ

露々宮

(でも…そんなこと言ったら、離れてしまうんだろう?)

君はたしかに優しくて顔もいい

でも、知っているから

本当は君が一番僕に興味ないってことを 知っている

露々宮くんって本当完璧だよね〜!大好きっ!

露々宮

ありがとう(ニコッ

あ、今度デート行こ〜?この前の水族館ってさ〜…

ねー露々宮くん

露々宮

ん?どうしたのかな?

それはある帰り道の出来事

私たち…

別れよっか

露々宮

面倒じゃないから君を選んだのに 変なこと言い出すから悪いんだ

露々宮

どうして…かな?

だって露々宮くん私のこと本当は好きじゃなさそうなんだもん

露々宮

露々宮

(君だって、本当は僕のことが好きじゃないくせに…)

露々宮

…それなら仕方がないね、別れようか

はぁ!?

露々宮

…?

なんで止めないわけ!?本当に私のこと好きじゃなかったの!?

露々宮

(しまった…冗談か…)

やっぱり…元々そんな気がしてたんだよね

前から思ってたけど、露々宮くんって本当イラつく…幸せな場所で育ったから、辛い人の気持ちとか分からないんでしょ?

露々宮

(急な手のひら返し…もう慣れたよ…)

露々宮

…ごめんね、君の言う通りなのかもしれない

もっと大変な人を助けてあげないととか思わないわけ!?私なんて小さい頃本当大変で…

露々宮

別にいいんだ 人の不幸話を聞くのは好きだった

僕に共感や慰めを 求めているんだと思うと 何故か異様に興奮した

露々宮

そっか…それは、大変だったね

アンタになにが分かるの!?

露々宮

っ…

素直じゃない子も好きだった

必死に反抗をしようとする姿や 最終的に僕だけに素直な姿を 見せてくれるまでの過程が あまりに愛おしいかった

…本当に嫌いだから

露々宮

…そうか、それは寂しいな

ただ、その日は疲れていて

しかも彼女の発言や行動が

可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて仕方なかったから

露々宮

〜♡

こんな性癖ではいけないのだろうか

ましてや幸せな環境で育った僕が こんなことをしてはいけないのか

え、ちょっ、露々宮くん…?

露々宮

少しだけ…路地裏に行かないかい?♡

結果を言うと 僕は彼女を殺した

あまりに可愛いと 殺したくなってしまうのだ

露々宮

かなり動いたから喉が渇いたな…何かジュースでも飲みたいところだけれど…

露々宮

露々宮

…っ♡

露々宮

ダメだ…思い出すと…ふふっ♡可愛かったなぁ彼女♡

露々宮

…でも、僕には分かるよ

露々宮

君は僕に殺されてさぞ幸せだったろうね…不幸だった生活から解放されて…よかったね…愛してるよ…♡

変だろうか

みんな変だと言ったが 愛しいのだから仕方がない

それとも何か壮絶な過去があれば 納得してくれるのだろうか

幸せに育ったって 理由もなく愛しい人を 傷つけるのが好きなんだ

まあ今更 理解してくれなんて言わないが

露々宮

それに…そもそも…

露々宮

人を傷つけること自体がダメなんだけれどね…

その後から 僕の思考はどんどん歪んでいった

幸せな僕でも 変わった性癖を 持っていて良い世界に住みたい

そしてまた 彼女のように人々を 不幸から救ってあげたいんだ

そう思い勤め始めたのが 耳かき屋さんだった

当時僕はアルバイトで 耳かきやお客さんへの対応の知識は 全くなかった

それでも 何故かお客さんからの指名は多く あっという間にNo.1店員まで 地位を登り詰めた

しかし…

ある時当時の店長と揉めた

僕の人気はおかしいと否定して 退職を命じられたのだ

露々宮

っ…何故急にそんなことを言い出すんですか?もしかして、僕がNo.1をとったから…?

黙れッ!!いいからこの店から出て行けッ!!!

露々宮

…そんな

そもそも何でこの店はこんな変なやつらしからいないんだ…露々宮だって、元々普通の家庭なんだから、今からでも真っ当な職につけばいいだろ!?

露々宮

っ…

左眠もだ…アイツだって生意気で…早く辞めちまえばいいのに…

露々宮

左眠…?

あー最近入った新人だよ、お前まだ会ってなかったのか…ま、辞めてもらうからこれから会うこともないだろうけどな

露々宮

(左眠という子も、僕と似た境遇なのかな…?)

その時初めて 左眠くんという人物に興味を持った

そして また結果になってしまうのだが

店長は殺した

2回目ということもあって かなりスムーズに行えたのが 少し嬉しかった

死体を隠したり警察を誤魔化すのが 何故か上手かった僕は 今回も綺麗に証拠を消して また自動販売機の前に立ったのだが

前回と違う点が一つ

露々宮

〜♪

左眠

露々宮

あれ?左眠くんも何か飲むかい?

露々宮

よかったら僕が奢るよ♪今はすごく気分がいいからね(ニコッ

左眠

…ったく

左眠

良い笑顔すんじゃねぇか…この状況で

違う点というのはお気づきの通り 左眠くんも半分共犯ということ

警察に捕まる気などないので 正直罪状などどうでもいいのだが

死体遺棄…?だったかな 恐らくそれにあたることを 左眠くんはした

露々宮

やっぱり緑茶は美味しいね♪

左眠

…レモンティー

露々宮

左眠

なんだよ、奢ってくれるんじゃねぇのか?

露々宮

…っ♡

露々宮

君も中々神経図太いね♪

左眠

お前に言われなくねぇんだよ

ガチャ ゴトン

露々宮

はい、どうぞ、砂糖入りでよかったかな?

左眠

あー…ありがとな

左眠

左眠

プハッ…うまいな…

露々宮

ふふっ、それはよかったよ

左眠

よかったって…人殺しが感情とかあんのかよ…

露々宮

失礼な…僕は人殺しではなくて、人を救ってあげているだけだよ♪

左眠

そうかよ…もうどうでもいい…

露々宮

…ねえ、ちょっと聞いてもいいかい?

左眠

なんだ?

露々宮

僕のこと、嫌いになったかな…?

左眠

…?

露々宮

幸せに育った僕が…こんな風に人を殺して…しかも今、すごく、興奮しているんだ

露々宮

なんなら目の前の君を今すぐ襲ってしまいそうなくらいに…なんてね

左眠

別に襲えばいいだろ、俺セックス好きだし

露々宮

っ!?そういう問題なのかい!?

左眠

あと、「嫌いになったかな?」って…嫌いになる以前に初対面だし…なんならお前のこと大嫌いだし…

露々宮

っ!?!?!?

そう 僕たちはこの時初対面なのだ

それでも僕の殺しに加担した彼 理由は恐らく自暴自棄

それに気づいたら瞬間 "慰めてあげたい" "甘やかしてあげたい" そんな欲求が僕の中で渦巻いた

だが彼に惚れた本当の理由は それではない

左眠

あと、幸せに育ったから殺しはダメだとか…俺がとやかく言っていい問題じゃないだろ

露々宮

…!

左眠

そもそも俺だって良い家に産まれたくせに、弟襲っちまったし…

露々宮

弟…?

左眠

あーもー何でもねぇよ…っ!!

左眠

だからつまり…その…

左眠

…好きに生きればいいだろ

露々宮

…!!!

左眠

でも人殺すとかはダメだからな!?もうするなよ…?

露々宮

…うん、多分ね(ニコッ

左眠

おいッ!!!

露々宮

〜♡

その時 本当に人に惚れるって こういうことなんだと知った

ありきたりな言葉でも 言ってくれたのは君だけだったんだ

そこから僕らは 店長とオーナーの関係に そのうちセフレの関係になった

露々宮

左眠…くん…

露々宮

変わってて…それでもなんだかんだ優しくて…

露々宮

君のそういうところが僕は…本当に…ッ

露々宮

露々宮

…ダメだッ!!何を悲観的になってる…彼は僕が守らないと…僕がいないと…ッ!!

露々宮

急いで探そう…ッ

左眠

露々宮…

左眠

何度あしらっても、諦め悪く告白してきたところは…少し好きだったかもな(ニコッ

左眠

愛してるなんて…昔は言われたくても言ってはもらえなかったし、感謝くらいしとけばよかったか…?

いましたッ!!こっちです!!

左眠

まあもう遅いが…

左眠

…俺は元々長生きする気もなかったからな…アイツはやりたいことがあるみたいだし

左眠

せいぜい最後頑張るか…

〜Continue to next time〜

噂の耳かき屋さんには秘密の"裏コース"があるらしい!?

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