色づくはずなかったのに

白金グループに営業のアポイントメントを取り、営業日当日俺は営業部長とともに白金グループがあるビルへと向かった。

そして、ビルへと入ると何やらエントランスで揉めていた。

恐らくは池崎の親父さんだろう。テレビで何度の見たことがあるため間違いない。社長がこんなところで何してるのだろうと思っていたら

営業の時間になったから急いで受付をした。

受付を済ませ、社長室へ行こうとしたとき池崎の親父さんが絡んできた。

何年社会人やってるんだろうと思わせるほどの屁理屈を言ってきたので

そういうと、池崎の親父さんは機嫌悪そうに帰っていった。本当になにしに来たのだろうか。 その後、受付の方に社長室に通された。

そして、営業が開始された。

営業はうまくいき、肩の荷が下りた。

その後、白金グループとの取引はうまくいき、白金グループは今までの勢いを取り戻しヒット商品を連発。うちは業界最大手と呼ばれるまで成長した。学校では今まで元気がなかった白金も元気になっていき俺にウザがらみするまでに回復した。

池崎の親父さんの会社は業務の雑さと社長のパワハラなどが世間に露店してしまい、倒産寸前まで追いやられてしまったらしい。池崎自身もその影響かすっかりおとなしくなり、今までの性格の悪さから誰も寄ってこなくなった。だが、白金のことは諦めていないらしくいまだに猛アプローチを続けている。

白金が何か言いたそうにこっちを見ていたがチャイムが鳴ったからすぐに教室に戻った。 後日、白金社長からお話しをしたいことがあるとのことで白金グループの本社に呼び出された。

そして、扉から入ってきたのは白金梓だった。

まさかこんなところでばれるとは思わなかった。

自分で言った言葉に気恥しくなった。

白金は頬を赤く染めながら返事をした。すると、白金社長が突然