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雷風の視点 (薬を飲む前)
トコトコ
さてと…泡を巻くか。
二人称視点
トコトコ
雷風
泡を巻く。
雷風
ぐぅ…ぐぅ…。
※雷風は両目を負傷してて盲目。 薬を飲んでない時は変幻して 天眼タマミツネになって泡を巻き…眠る。
その傷は過去に宿敵と縄張り争いを繰り広げ、その最中に相手に刻まれたものであるとされており、 この傷のために雷風の両目は視覚器官としての機能が完全に失われてしまっている。 その為本来は淘汰される存在だったものの、元来備わっている泡を用いた感応力に特化することで 全盲という致命的な障害を補い、逆に通常個体を遥かに凌駕する強大な力を手に入れて生き残ったのである。 なお、その経緯故か変幻した時の姿は頭部のヒレや触角、体液などにも独自の進化や変質が見られ、 戦闘の際には武器となる爪や尻尾もより大きく硬く発達している。 普段は泡を縄張りに撒き散らし、静かに過ごしている場合が多い。 しかし、何者かが泡に触れると自身への脅威の接近を感知し、 たとえその直前まで熟睡中だったとしても即座に起き上がり、興奮状態に突入して激しく暴れ始める。 興奮状態に入ると大きな傷を持つ目からは水蒸気が立ち昇り、青く輝きながら陽炎の如く妖しく揺らめく。 この青く輝く目こそ≪天眼≫の二つ名の最大の由来であり、この状態は「天眼状態」と呼称される。 泡に捕らわれた獲物はその妖しい目の輝きを見たが最後、瞬く間に仕留められるという。
通常の個体とは異なる戦法の一つとして、口から巨大な青い泡を吐く事がある。 『狐火泡ブレス』と呼ばれるこの泡は、他の物体に触れた瞬間に大爆発するという極めて危険な性質を持ち、 巻き込まれたものを容易く吹き飛ばした挙句、そのまま炎上させてしまうほどの恐るべき威力を秘める。 これは餌として捕食したバクレツアロワナ(絶命時に破裂する魚)などの成分が体内で作用し、 体液や泡が変質した結果と推測されている。 また、口から漏らした赤色の泡を毛繕いによって前脚や尻尾に付着させ、 相手を攻撃すると同時に大量の泡を付着させるという技も用いる。 攻撃そのものの威力もだが、泡まみれになればそれだけ雷風(天眼)に居場所を察知されやすくなるという事でもあり、 二重の意味で非常に危険である。 しかし、赤く染まった部位は攻撃が通りやすくなっているという報告もある。
コメント
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雷風「泡に触れたら…感知はできる。」