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ゲームに入ったら性別が入れ替わってしまった！？　　【恋愛小説】

第7話 - 第7話　鬼ごっこ

2025年04月18日

#恋愛

#ファンタジー

暴走にんじん

ウミ

(ぐー、いくら普段から走り込んでるとはいえ早すぎる、、！！)

ウミ

(なんだよ最高レベルのポーションって！？)

ミズキ

ぐぅ…

通行人

最近さ。毎日が退屈だったんだよねー

ウミ

(聞いてないよ！)

ミズキ

聞いてないよ！！

通行人

まぁまぁ聞いてよー

通行人

別に取って食うわけじゃないんだからさぁ〜

通行人

あ、取ってはいるかw

ウミ

はぁ、はぁ、追いつけない！

ウミ

(どうすればいいんだ、!これ以上はやくなんて無理だよ！)

ミズキ

何が目的なんだ？

通行人

言ったでしょ？毎日が退屈なんだって

通行人

楽しいことなんて全然起きずに魔物ばっかり増えるし

通行人

僕が処理できる魔物は底辺階級のいわゆる「雑魚敵」ばっかり

通行人

面白い戦闘もできないしみんなは魔物のせいでピリピリしてるし

通行人

だからこうやって遊ぶしかないなぁ〜って

ウミ

だからといってやっていいことと悪いことがあるでしょ、！

ミズキ

でも、遊ぶのが目的なら危害は加えないのか？

通行人

そう思う？

ウミ

危ない目に合わせるつもり？

通行人

ゲームってさ。罰ゲームがあると盛り上がると思うんだよね〜

ミズキ

は！？

ウミ

えぇ、？

通行人

もちろん君たちが追いつけば罰ゲームはナシ

通行人

僕は追いつかれたら何か罰ゲームを受けてあげるよ

通行人

でも追いつけなかったら君たちに罰ゲームを受けてもらおうかなぁ

ウミ

何言ってんだ、、！？

ミズキ

嫌なんだけど！！

通行人

大丈夫！仮に僕が負けたら受けないといけないんだから、あんまりおかしいのにはしないよ

ウミ

そういう問題じゃない、、

通行人

制限時間はこれから5分！

ミズキ

(マジかよ、、)

ウミ

(どうすれば、何か持ってないかな、、)

通行人

ま、せいぜい頑張ってね〜

ウミ

結局罰ゲームってなんなの、！？

ミズキ

あああ最悪だ、!

通行人

ははっw勝てるかな〜

ウミ

なんだよコイツ！？

ウミ

くっそ、、！

1分経過

通行人

す、すごいな

通行人

これまで一回も人と走って負けたことなかったのに

ミズキ

あんた足早いんだな、、

通行人

まあ僕にとっては周りが遅いのもあったけどね〜

ウミ

(ギリギリ視認できてるけど、！)

ウミ

(次の曲がり角ではちょっと人の家に入ってショートカットするしかないか、)

ミズキ

(何かウミに有力な情報を渡せないだろうか、)

ミズキ

…大切なものってある？

通行人

……、？

通行人

大切なもの、ね〜

通行人

昔はあったけど。もう無くしたし

ミズキ

なんだったの？

ウミ

(何か話してる、けど聞き取れない、！)

通行人

妹に貰った、まだ開けてないプレゼント。

ミズキ

へぇ、

通行人

多分ここらへんの森に来た時に、ちょっとした秘密基地を作ったんだ

通行人

そこに置いていっちゃったんだよね〜

ミズキ

(まあ子供時代ならあり得るか)

通行人

それを見つけてくれるなら、罰ゲームもナシにするよ

ミズキ

ん、というかなんで貰ったプレゼントを開けなかったんだ、？

ミズキ

開けてない状態で大切にしてたって事？

通行人

ああ、貰った後すぐにバタバタしちゃって

通行人

開ける時間がなくってさー

通行人

それで秘密基地作ってそこで開けようってなったんだけど

通行人

そこで忘れちゃって、、

ミズキ

なるほど、？

ミズキ

(これ、ウミに伝えないとだな)

ミズキ

(こういうことになると思ってたから、ちゃんと準備してきたんだよなぁ〜)

ウミ

(なんていってるのか聞こえない、！トランシーバーを使う時！)

ミズキ

(トランシーバーでしゃべるかぁ)

ミズキ

(結構小声で喋らないと、！)

ミズキ

『ウミ！罰ゲームを受けずに済む方法が分かった！』

ウミ

『え!？教えて！もう結構疲れたよ、、』

ミズキ

『この辺の山に、コイツが忘れていった開けられてないプレゼント箱があるはず！』

ミズキ

『それを見つければいい!』

ウミ

『場所は？』

ミズキ

『わからないけど、子供の時に行ったっぽいから山のふもとだと思う!』

ミズキ

『目印として、多分秘密基地っぽいのがあるはずだ！』

ウミ

『分かった、！』

ウミ

『見つけたら知らせる！』

通行人

後3分だね〜

ミズキ

マズイ、、

残り3分

ウミ

うーん、山に入ってきたはいいものの、

ウミ

よく分からない、！

ウミ

『ミズキ！もっとわかりやすい目印とかない？』

ミズキ

『うーん、頑張って聞き出してみる。』

ウミ

…

ウミ

とりあえず分かるまでとりあえず葉っぱがいっぱいあるところを探してみるか、

ウミ

ない、、

ウミ

そりゃそうなんだけどさ、、

ミズキ

『ウミ!』

ウミ

『どう？分かった？』

ミズキ

『少ししか聞き出せなかったけど、水があったらしい、！』

ウミ

『分かった!とりあえず水がある場所を探してみる！』

ウミ

『探してるうちに、出来るだけ森に近づけておいてほしい！』

ミズキ

『分かった！』

残り2分

ウミ

とりあえず、！水があるのはここだけ

ウミ

こっちに寄せてくれるといいけど、、

ミズキ

『こっちはもう森に入った！』

ウミ

『こっちももう水のある場所にいる！』

ウミ

『最後にプレゼントを見つけるだけ、！！』

ガサッ

ウミ

ん、音？

通行人

ねえミズキちゃん？なんでこんな場所に、、

ミズキ

なんでっていっても、なんとなく

ウミ

(もう到着したんだ、！)

ウミ

(これ、プレゼントを見つけなくても、タッチだけでいいんじゃ、！)

ウェーブターン

ザザッ

ウミ

(えぇっ！？)

通行人

！？あれは

ミズキ

まさかのウェーブターン、！？

通行人

、さっきも言ったように、僕が戦えるのは底辺階級の魔物で、、！

通行人

こういう大きいのはムリなんだって、ば、！

ミズキ

…一旦下ろして

ミズキ

(とりあえずなんとかしないと)

ウミ

(向こうにバレても、魔物は倒しておかないと、！)

ウミ

(増えすぎちゃって街が危険だから、、)

通行人

ミズキちゃん、？君戦えるの、、？

ミズキ

それってバカにしてる？

通行人

いや、そんな事ないって！

通行人

ただ、若い子が中層階級の魔物との戦い方を知ってるの、

通行人

すっごく珍しいから…

ミズキ

え？そうなの？

ミズキ

てっきり戦う人ならみんな知ってると思ってた、、

ミズキ

…まあ、まずはコイツの排除から。ね

通行人

う、うん

ダダッ

ミズキ

！？

ウミ

ミズキ！

ミズキ

ウ、ウミ！？

ウミ

状況は分かってる！

ウミ

先やっちゃうよ!

数分後

ミズキ

ま、こんなもんかな

通行人

…ありがとう

ウミ

感謝じゃなくて、先に謝罪が欲しいんだけどなー？

通行人

うっ、ごめん

ミズキ

全く、、

ウミ

(まあ、危機も救ったんだし罰ゲーム回避は当然でしょ)

ミズキ

なんか、久々にウェーブターンと戦った気がする

ウミ

ミズキ、前より戦いに慣れて来てるね

ミズキ

それはウミもだよ

ウミ

ウェーブターンの肉、久しぶりに食べるなぁ〜

ミズキ

食べること前提なんだw

ウミ

当然！

ウミ

ちゃんと処理しておけば、臭みが少なく柔らかいからね！調理しやすくて美味いってなったら最高でしょ

ウミ

とりあえず持ち帰りやすいように肉を切って、、

ウミ

…ん？

ウミ

なんかヒレに引っ掛かってる。

ミズキ

これ、、

ウミ

(もしかして)

ミズキ

(プレゼント？)

ウミ

ねえ、そこの人

通行人

何かあった？

ミズキ

これ、昔無くしたプレゼントじゃない？

通行人

…

通行人

実は、今までの話全部嘘だったんだよね！

ウミ

え！？

ミズキ

はぁ！？

ウミ

う、嘘、？

通行人

うん。

通行人

うん。それに、君たちがコッソリ会話してたのも、山に誘導してたことも知ってた

ミズキ

じゃあなんで言わなかったんだ？

通行人

君たちが素直で、ちょっと引っ掛かっても良いかなーって思ってさ

ウミ

はぁー

ミズキ

まぁ、毎日が退屈ならこんなふうに変な方向に欲が向いちゃうこともあるよな

ミズキ

(実際俺がそうだったしな)

ウミ

…でも、せっかくの休日が潰れちゃったなぁ、、

通行人

流石に、ここまで遊びに付き合ってくれたんだからお礼はするよ!

ウミ

なんだ分かってんじゃん

ミズキ

そうこなくっちゃ報われないよ

通行人

ここ最近魔物が多くなっているだろ？

通行人

それで、対抗するためにはレベルを上げる必要があるんだ

ミズキ

まあそうだね

ウミ

うん

通行人

そこで、この香水

ミズキ

なにこれ、？

ウミ

普段市場では見ないものだけど

通行人

そりゃ僕みたいなマニアしか持ってない、、キケンなものだからね

ウミ

怪しすぎない、？

通行人

大丈夫！この香水の効果は簡単。

通行人

香りが続く間、絶大な魔力を受ける。

ミズキ

一時的にレベルがめっちゃ上がる、的な？

通行人

そうそう

通行人

ただしその代償として、魔物がこの香りを嗅いで近づいてくる

ウミ

はあはあなるほど

ウミ

絶大な魔力が一定時間もらえるけど、その間は危険になるってことね

通行人

その通り

通行人

君たちみたいな戦いに慣れている人たちなら、うまく使いこなしてレベルを上げるんだ

通行人

これを無料でプレゼントするよ!

ミズキ

逆に有料ならキレてる

ウミ

まあ遊んであげたお礼だからね

ミズキ

(遊びとは言い難い内容だったけどね、)

通行人

これ、超貴重なものだから、高い時には500万ゴールドくらい行くんじゃないかな？

ウミ

ご、ごひゃくまん、！？

ミズキ

なんでこんなもの持ってるんだ！？

通行人

そりゃ、闇商売人だからね

ウミ

なにやってんのよ闇商売人

ミズキ

「遊び」とかなに考えてんだ闇商売人

通行人

いいじゃん！結局無傷だし、2人ともいい経験値稼ぎにはなったでしょ？

ウミ

うーん、、

ミズキ

まあ、いいか

ウミ

そうだ。さっき見つけたプレゼント、いる？

通行人

まぁ、貰っておこうかな

ミズキ

うわあああ疲れたー、、

ウミ

なんか疲労感がすごいね

ミズキ

にしてもウミ、ほんと助かった。

ウミ

いやいや、当然でしょ

ウミ

パートナーとして。選ばれたんだからね

ウミ

もちろん、相棒として思ってるよ

ミズキ

(…ウミ、)

ミズキ

いつもありがとう。

ウミ

！？

ウミ

えっ？まあそりゃ当然だし！

ウミ

早く！ウェーブターンの肉焼こうよ!

ミズキ

…うんw

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