テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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貴方の人生に触れたくて。

第4話 - 自分を大切に…。

611

2023年06月04日

#あくねこ

#悪魔執事と黒い猫

#あくねこ夢

#残酷な過去

×怜ちゃん×

天使が現れた大都市。

天の声

○○は、ベリアルの腕の中で眠ったままだ。

○○（本来の姿）

…。

マリア・マーガレット

じゃあ、○○が天使になった理由を僕から話すね。

セラフィム

だ、大丈夫なのですか？

マリア・マーガレット

ん？

セラフィム

私達にそのような、重要な話をされて。

マリア・マーガレット

大丈夫だよ、君達は心を閉ざしてばっかの○○が信用して自分の過去を話した人達だからね。

ユーハン

そうですか…。

ボスキ

"心を閉ざしてばっか"…？

フェネス

普段、誰にでも明るく話されてますよね？

フェネス

相手が貴族でも。

ルカス

外ではそう見せかけていて、本当は私達だけに心を開いて素を出していたんじゃないかな…？

アモン

そ、それは嬉しい…っす、、ね（？）

マリア・マーガレット

○○は、こう見えても手の平で数えられるほどしか心を開いている人は居ないんだよ？

マリア・マーガレット

"あの日"から、他者を信じるのが怖くなったみたいでね〜。

マリア・マーガレット

ましてや、男の人なんて"絶対信じない"って毎日のように言い張ってたんだよ？

マリア・マーガレット

それなのに、こんな沢山の男の人達を信用しちゃってさ〜。

マリア・マーガレット

本当に、君達が大切なんだね○○はさ。

セラフィム

○○様ご自身で、攻撃を自らに放ち気を失って理性を取り戻そうとしましたからね…。

ケルビム

大切に思われていて、すっごく嬉しいね。

スローン

あぁ。

マリア・マーガレット

そうだね〜。

マリア・マーガレット

僕は、一応女なんだけどさ。

マリア・マーガレット

ま、僕の事は置いておいて理由話すね〜。

天の声

とマリアは、○○が神になった理由を淡々と話し始めた。

天の声

その話を、ベリアルは自分の腕の中に居る○○を自分に少し強めに抱き寄せながら聞いた…。

○○（本来の姿）

…。

ベリアル

ｯ…。

天の声

…。

回想

マリア・マーガレット

僕は、まだ神様になって日が浅かった。

マリア・マーガレット

経験を積むために、別の神様に頼んで世界の見回りをさせてもらっていた。

マリア・マーガレット

その時に、ある田舎の森奥深くで何人かの叫び声を聞いたんだ。

マリア・マーガレット

それで、あの光景を目にしたんだ。

マリア・マーガレット

神の僕でも、思わず吐きそうになったよ。

マリア・マーガレット

吐くものなんて無かったんだけどさ…。

マリア・マーガレット

それで、最後に殺された女の子が死に際に願ったんだ。

マリア・マーガレット

"神様、助けてください。私は死んでもいいから、奴らだけは殺させてくれ"って。

マリア・マーガレット

本当は、皆生きている時に助けたかった。

マリア・マーガレット

だけど、僕の姿は誰にも見えない。

マリア・マーガレット

それに、この世界は別の神が守護していたからね。

マリア・マーガレット

許可なしに助けることは出来ない。

マリア・マーガレット

だから、すぐその世界の神に掛け合って助ける許可を得たんだ。

マリア・マーガレット

掛け合って戻ってくると、女の子は既に殺されていて見るにも無惨な姿に変わり果ててたよ。

マリア・マーガレット

あの、4人の男達はもうあの場には居なかった。

マリア・マーガレット

既に死んでしまっても死後1時間の内なら、助けることが出来る。

マリア・マーガレット

だから、僕はその女の子に問いかけたんだ。

天の声

…。

真っ暗な部屋。

○○

…。

マリア・マーガレット

（ﾌﾑ、やはりもう息はないな…。）

マリア・マーガレット

（それにしても、心臓を持っていかれたのか？）

マリア・マーガレット

（一体、何のために…？）

マリア・マーガレット

（いや、それよりも既に肌が冷たくなり始めているな。急がなければ…）

マリア・マーガレット

おい、そこの娘。

○○

…。

マリア・マーガレット

お前は、僕に願った。

マリア・マーガレット

"助けてくれ。自分はどうなってもいいから、奴らだけは殺させてくれ。"と。

マリア・マーガレット

人間の耳は、死んでも1時間の内は聞こえているはずだ。

マリア・マーガレット

お前には時間が無い。

マリア・マーガレット

心で僕の質問に答えよ。

マリア・マーガレット

お前は、僕と同じように神になれる。

マリア・マーガレット

お前は、"神になれる条件を全て満たしている"。

マリア・マーガレット

あの男達に復讐するチャンスを僕は与えられるぞ。

マリア・マーガレット

僕に助けて欲しいか？

○○

（…。）

○○

（…た、す、け…て──。）

マリア・マーガレット

ﾌﾑ、お前の願い。

マリア・マーガレット

この僕が聞き届けた。

マリア・マーガレット

許可は既に得ておる。

マリア・マーガレット

その願い、僕が叶えよう──。

天の声

そうして、マリアは○○に神の力を授けた。

天の声

神の力を授かった○○は、その場から立ち上がり姿を変え言葉を発した。

○○（本来の姿）

あ、りがとう…ござ、います…。

マリア・マーガレット

無理に喋らんでもいい。

マリア・マーガレット

人間から、神へと生まれ変わったんだ。

マリア・マーガレット

まだ、体が慣れないのだろうよ。

○○（本来の姿）

私、は…。

○○（本来の姿）

○、、○と、言い、ます…。

マリア・マーガレット

そうか。

マリア・マーガレット

ご丁寧にありがとうな。

マリア・マーガレット

僕は、マリア。

マリア・マーガレット

マリア・マーガレットだ。

マリア・マーガレット

○○より、数年だけ多く神をやっておる。

マリア・マーガレット

まぁ、これから付き合いは長くなるだろう。

マリア・マーガレット

よろしくな、○○。

○○（本来の姿）

よ、ろしく…お願い、します。

マリア・マーガレット

ﾊｯﾊ、敬称は要らんぞ。

マリア・マーガレット

歳もそんな離れとらんからな。

○○（本来の姿）

私は、あの、、男共に、復讐出来るの、、ですか？

マリア・マーガレット

あぁ、出来るぞ。

マリア・マーガレット

だが、あいつらはこの場からバラバラに離れておる。

マリア・マーガレット

特定するのは、容易いが周りの目があるからそれは気をつけるんだぞ。

マリア・マーガレット

まぁ、僕が近くから見守ってるから殺し方は○○に任せるよ。

マリア・マーガレット

居場所の特定は、僕も手伝うよ。

○○（本来の姿）

ありがとう、マリア・マーガレット…。

マリア・マーガレット

マリアでいいよ。

○○（本来の姿）

ありがとう、マリア。

マリア・マーガレット

うん。

天の声

…。

天使が現れた大都市。

マリア・マーガレット

ってな訳よ。

天の声

マリアの話を聞き終えた、ロノ達は…。

フルーレ

ほ、本当に元は俺達と同じだったのですね…。

アモン

マリアさんが、主様を神様にしたんすね…。

マリア・マーガレット

まぁ、私は○○の願いを聞き届けて叶えただけに過ぎないけどね。

マリア・マーガレット

神様は、"人々の願いを聞き届けて叶える。"それが役目だからね。

マリア・マーガレット

私も元は人間だから、○○の気持ちも分からなくはないんだよね〜。

ベリアル

あ、あの…マリア様。

マリア・マーガレット

ん？

マリア・マーガレット

どうしたの？ベリアル。

ベリアル

大変申し訳にくいのですが、"神になる条件"とは何なのでしょうか…。

セラフィム

べ、ベリアル様!!それは…。

マリア・マーガレット

良いの、良いの。

マリア・マーガレット

大丈夫、大丈夫〜。

マリア・マーガレット

条件はね〜───。

マリア・マーガレット

・死ぬ前に強く色々な感情を抱えること。
・死因が、酷く残酷な事。
・この世に対して、他者に対して強い恨みを持っていること。
・幸せを感じたことが無いこと。
・他人を愛したことが無いこと。
・若くして命を落としたこと。

マリア・マーガレット

他に条件はあるけど、大まかに言うとこうだね〜。

フェネス

…。

バスティン

…。

ナック

…。

ルカス

予想はしていたけれど、改めて聞いてみると…。

ユーハン

何だか、私達の悪魔執事になる条件よりも酷ですね…。

ハウレス

えぇ、それに…既に亡くなっていることも条件の内なのでしょうね。

マリア・マーガレット

まぁ、人生なんてそんなもんでしょ。

マリア・マーガレット

僕も皆みたいに20代まで生きた訳じゃないんだけどもさ？

マリア・マーガレット

でも、僕達神も死ぬことは出来るんだよ〜。

テディ

え…？

マリア・マーガレット

詳しく言うと、消滅の方が正しいけどね。

マリア・マーガレット

既に死んでる訳だし？

マリア・マーガレット

死ぬにはね、自身の心臓を他の神に差し出すことなの。

マリア・マーガレット

だけど、○○は神になる前に心臓を取られてしまったからね。

マリア・マーガレット

死ぬ事が出来ないんだよ。

マリア・マーガレット

○○は、心臓が無いと極度の不安に陥って理性を無くして暴れてしまうからさ。

マリア・マーガレット

それで、過去に1つの世界を破壊して生きていた生物も殺したりしてしまってね〜。

マリア・マーガレット

僕がその世界は無かったことにして消滅させておいたよ。

マリア・マーガレット

今で言う、証拠隠滅的な？

マリア・マーガレット

でも、世界を無かったことにするのも大変でね〜。骨が折れちゃうよ〜。

マリア・マーガレット

で、こんなことが何度かあった訳でさ。

マリア・マーガレット

僕が擬似心臓を作って、心を制御する役目も持たせた擬似心臓を○○にあげたの。

マリア・マーガレット

世界を壊さないようにって、僕が○○に"自分で自分の世界を創ってみたら？"って言って出来たのがこの世界って訳よ。

マリア・マーガレット

そしたら、生前の○○の性格に戻ってね。

マリア・マーガレット

自分が創った世界なのかは分からないけど、○○はこの世界を凄く大切にしていてね。

マリア・マーガレット

実は、この世界が何度か危険に晒されたことがあって、その度に○○は身を呈してこの世界を守り続けてきたんだよ。

○○（本来の姿）

…。

ベリアル

（○○様…、、。）

天の声

その話を聞いたベリアルは、○○をもっと強く自分へ抱き寄せた。

マリア・マーガレット

その姿を見て僕は安心してね〜。

マリア・マーガレット

でも、念には念を重ねて度々○○の様子を見に来てた訳よ。

マリア・マーガレット

んで、今日来てみれば○○は擬似心臓を壊して街も壊して気を失って倒れてる訳じゃん？

マリア・マーガレット

いや〜、僕も驚きだよ。

マリア・マーガレット

〇〇は自暴自棄になると体内から擬似心臓を取り出してはこうして壊して正気を失うんだよね。

マリア・マーガレット

全く、僕が消滅したら○○はどうするつもりなんだ？

マリア・マーガレット

ねぇ、ベリアル。

ベリアル

はい。

マリア・マーガレット

ベリアルは、〇〇が創り出した訳では無いし、忠義を尽くしていて身も心も〇〇に捧げているからそう簡単には消滅しないだろうね。

マリア・マーガレット

僕が消滅したら、○○をよろしくね。

ベリアル

え…、？はい…。

マリア・マーガレット

それと、悪魔執事とそこの知能天使達もね。

マリア・マーガレット

悪魔執事は不老だったはずだよな…。

マリア・マーガレット

ﾌﾑ、この世界を司っているのが○○だから僕が○○から許可を貰えれば君達を生きた状態のまま不死にすることが出来る。

マリア・マーガレット

僕は○○のこの先が不安なんだ…。

マリア・マーガレット

君達が望むのなら、○○の許可無しでも君達を不死にすることが出来る。

マリア・マーガレット

これは、特に条件は無いよ。

マリア・マーガレット

半ば僕が君達に不死になってもらい、ずっと〇〇の傍に居て欲しいだけなのかもしれないけどね…。

セラフィム

…。

アモン

…。

ユーハン

…。

マリア・マーガレット

っと、お喋りが過ぎたね〜。

マリア・マーガレット

じゃ、そろそろ○○に擬似心臓を付けますか〜。

マリア・マーガレット

擬似心臓を付けたら、もう安心だよ。

ベリアル

ありがとうございます、マリア様。

マリア・マーガレット

良いよ〜、結構同じことしてるからね。

マリア・マーガレット

それに、○○は昔からの友人だし。

マリア・マーガレット

よし、これで完了!!

天の声

マリアは、○○の胸に擬似心臓をはめ込み金色の指輪を○○にはめた。

ハウレス

あ!!主様の肌が…。

バスティン

綺麗に戻っていく…。

ルカス

まるで、生きているみたいですね。

フルーレ

いつもの主様みたいで、少し安心します。

ラト

えぇ、そうですねフルーレ。

マリア・マーガレット

さて、これで○○を起こしても平気だよ〜。

マリア・マーガレット

いつもの○○に戻っているはずだからね!!

セラフィム

本当にありがとうございます、マリア様。

マリア・マーガレット

偶然○○のピンチな時に来れて良かったよ。

マリア・マーガレット

っと、ベリアル。

ベリアル

はい。

マリア・マーガレット

○○を起こすのよろしくね。

ベリアル

はい、承知致しました。

天の声

ベリアルは、自分の腕の中で眠る○○を揺すって起こした。

○○（本来の姿）

…ん？

ベリアル

お目覚め下さい、○○様。

○○（本来の姿）

ん、ンﾝ…。

ベリアル

○、○○様ｯ!?

天の声

○○は、寝ぼけているのかベリアルに抱き着いて2度寝をし始めた。

ベリアル

あ、あの、、えっと、、その、、///

天の声

アタフタしているベリアルを、他所にマリアは○○の頭を軽く叩いた。

マリア・マーガレット

こら、○○!!

マリア・マーガレット

いつまでそうしてるつもりなの？

マリア・マーガレット

神がそんなことしちゃっダメでしょ？

○○（本来の姿）

わっ!!

○○（本来の姿）

何!?また、敵がこの世界に攻撃を!?

マリア・マーガレット

いや、そうじゃなくて。

マリア・マーガレット

どっちかと言うと、この世界に攻撃したのは○○だけどね？

○○（本来の姿）

って、何でマリアがここに？

マリア・マーガレット

久々に、友人の姿を見に来たらまた僕の創った擬似心臓を壊して暴れて気絶してる○○が見えたもんで助けにね〜。

○○（本来の姿）

えっ!?

○○（本来の姿）

それは、またご迷惑を…、、ごめん。

マリア・マーガレット

僕は平気だよ。

マリア・マーガレット

ただ、壊した街をどうするか…。

マリア・マーガレット

それと、皆に迷惑かけすぎね。

○○（本来の姿）

え…？街…？

天の声

後ろにあったはずの街を見渡す○○。

○○（本来の姿）

え、何で何にも無いの…？

ハウレス

…えぇっと。

ナック

主様が正気を失われて、私達に攻撃を放ってその流れ弾が街に…。

○○（本来の姿）

え、私が!?

マリア・マーガレット

だから、そう言ってるでしょ？

○○（本来の姿）

ごめん…。

○○（本来の姿）

街を元に戻さなきゃだね。

ベリアル

私も手伝います。○○様。

○○（本来の姿）

ありがとう、ベリアル。

○○（本来の姿）

…。

○○（本来の姿）

だけど、街を戻した後…、、。

○○（本来の姿）

私、デビルズパレスにはもう帰れないかも…しれないや。

フェネス

え？

ボスキ

それは何でだ？主様。

○○（本来の姿）

天使によって街の人たちは消された。

○○（本来の姿）

知能天使や天使を生み出したのはこの私だもん…。

○○（本来の姿）

天使に"人々を消せ"なんて命令は出してないけど、天使は沢山の人を消し去った。

○○（本来の姿）

責任は私にある。

○○（本来の姿）

もしかしたら、皆は絶望を経験して悪魔執事にならなくて済んだかもしれない…。

○○（本来の姿）

私の不注意で…、、。

ルカス

そんなことを仰らないでください、主様。

○○（本来の姿）

でも…、、。

○○（本来の姿）

絶望や苦痛を味わうのは私だけで済んだはず!!

○○（本来の姿）

皆は、私みたいに嫌な思いをしなくても済んだはずなのに…。

ナック

えぇ、そうですね。

ナック

ですが、主様は"間接的に"です。

ナック

私達がそれぞれ選んだんですよ。

ハウレス

絶望を経験するのは決して楽なことではありません。

ハウレス

ですが、この絶望を経験したからこそ。

ハウレス

こうして悪魔執事をやっております。

フェネス

確かに苦しかったです。

フェネス

ですが、この絶望を経験したからこそ未来で主様に出会えた。

フェネス

もし、絶望を経験していなかったら主様とは出会わずに命を落としていたでしょうね。

○○（本来の姿）

それでも、私のせいでｯ!!

ルカス

主様。ご自分を責めないでください。

ルカス

誰にだって、間違えてしまうことはあります。

ルカス

もちろん、私だって間違えてしまいますからね。

ルカス

だから、これ以上ご自身を責めないで。

ルカス

私達は、主様を恨んだり憎んだりなどしておりませんから。

バスティン

あぁ、ルカスさんの言う通りだ。

バスティン

俺だって間違えたりする。

バスティン

主様を恨んだり憎んだりなんて、したことない。

バスティン

むしろ、大好きなんだ。主様。

○○（本来の姿）

…ｯ、、。

ミヤジ

主様。

ミヤジ

主様の正体が、悪魔だろうと天使だろうと神様だろうと私達には関係ない。

ミヤジ

主様だからこそ、今もこうして忠義を尽くしているんだよ。

ミヤジ

他の誰でもない。

ミヤジ

○○様に…、、ね？

○○（本来の姿）

…うｯ…、、。

天の声

○○は、今まで我慢していたのかその場に膝を着いて泣き出してしまった。

○○（本来の姿）

私は…ｯ、自分の犯した過ちを、、償おうと…してｯ、、悪魔執事の主になったのに…？

アモン

目的はなんであれ、俺らは嬉しいんすよ。

アモン

○○様が、俺らの主様になってくれて。

フルーレ

本当は、その強大な力でやり直すことだって出来たと思うんですよ。

フルーレ

それなのに、そういうことはせずにきちんと自分のミスに向き合ってやってくれた…。

フルーレ

それだけで、俺達は嬉しいんですよ。主様。

ラト

えぇ、フルーレの言う通りですよ主様。

ラト

それに、私も主様が大好きです。

ラト

この気持ちは、絶対に折れません。

ラト

主様が何者だろうと、関係ありません。

ラト

ですから、私達の居るデビルズパレスに帰ってくださらなければ私はとても困ります。

○○（本来の姿）

私は、出来た神様なんかじゃない…よ。

ボスキ

あぁ、そうだろうな。

ボスキ

ドジっ子だし、何かと愚痴ばかりで、行動に中々移せないしな。

ハウレス

おい、ボスキ!!

○○（本来の姿）

…。

天の声

主は、何を言われたのか分かっておらずポカーンと口を開いていた。

ハナマル

確かにそうだな。

ユーハン

ハナマルさん？

テディ

ちょっ、ユーハンさん!!

テディ

武器をしまってください!!

ユーハン

いえ、大丈夫ですよテディさん。

ユーハン

あの、能天気サボり魔は私がきちんと処しておくので。

ハナマル

ん？それ、俺の事？

ユーハン

えぇ。貴方以外に誰が居ると？

ハナマル

ｹﾞｯ!!

ユーハン

あっ!!逃げないでください!!

ハナマル

逃げるに決まってるだろ!!

ハナマル

そんな殺気を纏って迫ってきやがって!!

○○（本来の姿）

…。

天の声

その光景を驚いたように見ていた主はやがて──

○○（本来の姿）

ﾌｯ、ﾌﾌﾌ…。

天の声

と笑いだした。

天の声

○○の目からは、笑みが見えその目から零れ落ちていた雫は止まっていた。

ボスキ

おっ、やっと主様が笑ったぞ。

ハウレス

あぁ、やっぱり主様は主様だな。

フェネス

…？

フェネス

（何が言いたいんだろう、ハウレス…。）

ロノ

やっぱり、主様には笑顔が1番だぜ!!

○○（本来の姿）

え…？

ルカス

えぇ。私も、主様には笑顔が1番だと思いますよ♪

ラムリ

僕もです、主様!!

ラムリ

ルカス様の言う通りです!!

○○（本来の姿）

ﾌﾌﾌｯ…ありがとう、皆。

○○（本来の姿）

私は、私の後始末をしてこなくちゃ。

○○（本来の姿）

この世界に、天使を送り込んだ知能天使のことも考え直さなきゃいけないし。

○○（本来の姿）

被害に遭ってしまった人達の魂を、導いて供養してあげなくちゃ。

○○（本来の姿）

…。

○○（本来の姿）

確かに、フルーレが言ったように私はこの世界の神様だからすぐに力で何でも出来ちゃう。

○○（本来の姿）

だけど、それだと被害者が報われない。

○○（本来の姿）

だから、どんなに時間が掛かっても私はやり遂げるよ。

フェネス

それは、とても良い心がけだとは思いますが息が詰まってしまいませんか？主様。

ロノ

確かにそうですね…。

ロノ

あっ!!そうです!!

ロノ

息抜きに、屋敷に是非お帰りください主様!!

ハナマル

それはいいねぇ〜。

ハナマル

俺としても、主様が屋敷に帰ってきてくれるのは嬉しいこどたからさ。

天の声

とハナマルは、ユーハンに首根っこを掴まれながら言った。

○○（本来の姿）

…。

天の声

○○は、少し考える素振りを見せ。

天の声

結論が出たのか、口を開いた。

○○（本来の姿）

うん!!分かった!!

○○（本来の姿）

必ず屋敷に帰るよ!!

○○（本来の姿）

その時は、ロノの美味しいご飯が食べたい!!

ロノ

ｳｯｼ!!

ロノ

了解しました!!主様!!

ミヤジ

私達は、いつでも主様のお帰りをお待ちしているからね。

ルカス

あまり、ご無理はなさらないようにご注意くださいね♪

○○（本来の姿）

うん!!

ベリアル

それでは、私が皆さんに状況報告を致しましょう。

バスティン

あぁ、ありがとうベリアンさん。

ベリアル

いえ、私も出来る限り○○様をサポートするつもりですので。

ベリアル

○○様のことはご安心くださいね、皆さん。

ナック

はい。

テディ

はい!!

ラト

えぇ。

ルカス

任せたよ、ベリアン♪

ルカス

たまには、私の夜酒にも付き合ってね♪

ベリアル

出来れば甘めのお酒でお願いしますね、ルカスさん。

ルカス

ﾌﾌｯ、楽しみだよ♪

天の声

…。

自室。

天の声

あの日から、約半年───。

ｺﾝｺﾝ

ベリアン

失礼します、○○様。

○○

はーい!!

天の声

デビルズパレスには、いつもの平穏な日常が送られていた。

天の声

…。

天の声

〜END〜

番外編（おまけ）

外。

天の声

○○の部屋の窓は開いており、部屋から声が聞こえてきた。

ベリアン

失礼します、○○様。

○○

はーい!!

天の声

たまたま、○○達の様子を見に来ていたマリア達は…。

マリア・マーガレット

なんだ、元気そうにしてるじゃん〜。

スローン

あぁ、そのようだな。

セラフィム

あの街での出来事の後処理は、少し疲れたよ…。

ケルビム

まぁ、そうだね。

セラフィム

でも、○○様の元気そうな姿を見れて一安心だよ。

マリア・マーガレット

そうだね〜。

マリア・マーガレット

…。

マリア・マーガレット

ところで、君達。

マリア・マーガレット

天使によって消された人達の罪滅ぼしとして、生きてる人間の願いを叶えるよ。

スローン

は…？

セラフィム

ｳｹﾞｪ…。

ケルビム

…。

マリア・マーガレット

ほらほら、行くよ〜。

スローン

ﾊｧ…、分かった分かった。

セラフィム

仕方ないね、マリア様の言う事だし…。

ケルビム

…。

セラフィム

ケルビム？

ケルビム

…し、、な、い…、、

セラフィム

え…？

セラフィム

なんて？

ケルビム

私はそんなの嫌だぁ"ぁ"ぁ"ぁ"""

スローン

おわっ!?

スローン

あいつ、あんな速く飛べるのか？

マリア・マーガレット

あっ、こら!!

マリア・マーガレット

逃げるな、ケルビム〜!!

ケルビム

捕まってたまるかぁ"ぁ"ぁ"ぁ"""

天の声

番外編〜END〜

天の声

…。

最後まで読んでくれてありがとう。最後にネタぶっ込んだよﾍﾍｯ☆ 真面目に知能天使の喋り方が分からんのよね。あの、男Dの"ロリコン"っぽさがマジキモイよね（書いたんお前や）。本当に "マリア・マーガレット" の名前提供ありがとう!! "ℳ_‪‪❤︎‬" ちゃん!! 次回は、他にも名前提供してくれたフォロワー様達が皆、出てくるよ!! イベント参加してくれてありがとう!! 各々、設定考えてくれてありがとう!! ってことで、次回は絶対にネタになるよ☆ フォロワー様と執事達にゲームしてもらおうか。うん。てか、それしか思いつかんわ（頭ポンコツ）。今回イベントに参加出来なかったフォロワー様達は、また次回のイベントでお願いします!! 夜プラスもその内書こうと思ってるんだけど、執事は誰が良いかな？ヤンデレでもメンヘラでも監禁でも殺しでも拷問でも何でも良いぜ!! 私が好きだからな!!ﾊｯﾊ☆ その時は、センシティブでバンされませんように祈るだけだ🙏 されたら、報告してpixivとかに投稿するかな〜。他にも大丈夫そうなアプリあるなら、教えてね!! 正直に言うと、今回の3話は18未満の人にはちょっとダメかもしれんw 私もまだ18じゃないけどさ☆ 18歳未満の癖して、18歳以上じゃないとダメっておかしいな。私。うん。でも、鍵掛けれる訳でも無いしな。鍵付きだったら、年齢確認して1人1人開けるわ。(꒪꒫꒪ ) まぁ、いいや。そこの主様、読んでくれてありがとう!! またね!! by作者