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わわわわわ、 私の大好きなミンシュガが出てる!? え、え、ほんとに、 話作るの上手すぎません!? 言葉選びと言い、内容といい・・・ 素晴らしすぎます・・・
残業終わり、デスクに置かれた私のスマートフォンが鳴った。
ロック画面の小窓からメッセージを覗く。
あ、と思ったが時すでに遅し。
寝ぼけ眼(まなこ)でぼうっと見つめていたテレビ画面に「曇のち雨」と表示されていたことを思い出す。
家を出る前には「傘忘れるなよ」と彼に言われた気もするがどうして忘れてしまったんだろう。
もう何度目か分からないため息をつけば、またスマートフォンが鳴る。
あぁそうか、そういえばユンギは車を運転できるんだった。
ありがたい彼の気遣い。
いつもの優しい彼の不器用な笑顔が脳裏に写る。
でも
私
最後に、ありがとうとメッセージを送信すればすぐにつく既読。
返信はしなかった。
どうしてこんな嘘をついたんだろう。
皆目見当もつかないけれど、多分、きっと、このノスタルジーな天候のせい。
だと思う。
私
私
社内に残る残業組に深めの一礼をする。
明らかに疲れきった声が、四方から労いの言葉を私に投げかける。
罪悪感に包まれながら、私は玄関へ向かった。
天気予報の通り、外は雨だった。
けれど、傘は持っていないし彼の迎えは断った。
勿論このまま帰らないなんて訳には行かない。
ロッカーから取り出したばかりの自分の靴を履く。
雨粒が地面に落ちて弾ける音が、扉越しに私の耳の奥に響く。
なんだかそれがやけに心地よくて、私は軽い足取りで外に出る。
ぱらぱらと落ちる雫が私の髪を、服を、心を青色に支配する。
しばらく俯いて足元を見つめていた顔を前に向けて歩き出そうとした、
だけど
윤기
視界に写ったのは心配そうに顔を歪める彼
私
きっと初めからこうするつもりだったんだろう。
用意されたふかふかのタオルが濡れてしまった私の体を包み込む。
頭上には彼が差してきたであろう傘。
ほんの少しだけ私寄りに差された傘のせいで、彼の右肩はしっとりと濡れていた。
あぁ、貴方には適わないなあ
私
私
윤기
윤기
相変わらずパッとしない彼。
だけど、それがなんだか馬鹿みたいに嬉しくて。
彼の冷えきった左手にそっと私の右手を重ねた。
久方ぶりに繋がれた彼の手は僅かばかり震えていて、私は一層強く彼の手を握る。
照れくさそうな彼が横目でちらりとこちらを見つめれば見つめ返す以外思いつかなくて。
私
윤기
そんな他愛ない夕飯話をしながら歩き出す
これから、何ヶ月、何年先も私達はこんな事を繰り返すのだろう。
掴みどころのない私と察し上手な彼。
多分、この絶妙な距離感が私達をどうしようもなく繋ぎとめてくれるのだ。
私
暗くどんよりとした灰色の雨空が薄水色に染る頃、手が繋がれたままの二人の影がほんの少しだけ重なった。
こんにちは、sonaです。
今回のお話いかがだったでしょうか?
私にしては糖分多めな作品になってしまいました。
前回の予告通り、ツンデレ王子 「ミンユンギ」のお話でした。
きっと彼と恋をすれば、こんな感じなのかなあ
なんて妄想を膨らませながら
書き上げました。
分かりずらいとおもいますので 補足説明です。
彼は迎えに来ましたが、車でのお迎えでは ありません。
久しぶりに繋いだ手、から分かるように 二人の距離がこんなに縮まるのは久しぶり のことだったんです。
そして車でこなかったのには理由があります。
何故か傘を一つしか持ってこなかったユンギ。
必然と距離の縮まる相合傘。
これこそがユンギの狙いでした。
けれど慣れていないし久しぶりなのて
手が震えたり、まともに目を合わせず
横目でこちらを見つめたり…
想像するとかわいいですよね笑
きっと首や耳まで真っ赤だったのでしょう
分かりずらい場面の説明はこれだけですが
物語は人によってそれぞれ解釈が違うと 思いますから、是非感想なんていただけたら 飛んで喜んじゃうかもしれないです…
さて、次回ですが
私の第2の推し
モチモチマンゲトク 『ジミンちゃん』 です!!!
きっと甘いお話になりますね…笑
少しでも興味のある方は是非 覗きに来てくださいね!
それでは、また次のお話で会いましょう。
sona