コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
泣ける話
中学生の頃、母親がタヒんだ。 俺が殺したのも同然だった。
あの日、僕が楽しみに取ってあった アイスクリームを母が弟に 食べさせてしまった。
学校から帰り、冷蔵庫を開け、 アイスクリームを探したが 見つからなかった。
母に問い詰めると、 弟が欲しがっていたので あげたと言った。
その時凄く楽しみにしていた俺は 凄く怒った。
龍飛
と叫び、夕飯も食べずに 部屋に篭った。
それから何時間か経った。
俺は寝てしまっていたが、 父親が部屋に飛び込んで来たので 目が覚めた。
お父さん
あの時の親父の顔と言葉を 俺は一生忘れないだろう。
俺達が病院に着いた時、 母親はどうしよもない状態 と言われた。
医者は
医者
と言い部屋を出た。
それから少しして、 母親は息を引き取った。
その後、母親があの時間に外に 居たことを父から聞いた。
お母さん
と言って出ていき、 その帰りに車に轢かれた事。
現場のビニール袋の中には、 アイスクリームが、 一つだけ入っていた事。
救急車の中でずっと。
お母さん
と呟いていた事。
その時、俺の為に母は、 アイスクリームを買いに行って 事故に遭ったと判った。
通夜と葬式の間中、 俺はずっと泣いた。
そして、今でもこの時期になると 自然に涙が出てくる事もある。
龍飛
俺が最後に「タヒね!!」 なんて言わなかったら と今でも悔やみ続けている。