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いふ
ほとけ
この町にはとても優しく、優秀な美青年がいました
しかし、彼はこんなメッセージを残し、どこかへ消えてしまいました
ありがとう そしてさよなら。 楽しかった。 嬉しかった。 君と出会えたことが何よりも幸せだったから。 俺も一緒にそっちに行ってきます。 いふ
この町には元気で、親しみやすい好青年がいました
しかし、彼はこんなメッセージを残し、消えてしまいました
やっぱり僕は自分の好きな人のこと、諦めることは出来ないみたいです。 なので好きな人と、素敵なところに行ってきます。 ほとけ
ここはとても素敵な場所でした
雲の上にいるような綺麗な青空
綺麗な空気
時々見える白い鳥
遠くの方から見える眩しい光
何もかもが美しく見えました
そして、隣には自分の愛する存在
後ろには霧が少しかかった綺麗な川
目の前にあるのは大きな門
二人はその門を通り、白い翼を羽ばたかせました
その姿はまさに
「悪魔」
を思い浮かべずにはいられなかったそうです
ここに少し前から居るものたちは考えました
(なぜ私達は「天使」を「悪魔」と呼んだのか?)
考えて、考えて、考えました
しかし、答えは全く見つからないのです
そのものたちは考えるのをやめてしまいました
しかし、それは簡単なことだったのです
彼らは「悪魔」のような人間だったのですから
それもとても素敵な悪魔でした
自分の欲のために、愛する存在をここまで連れてきたことも 彼らが悪魔であるからなのでした
その二人は今もこの美しき場所で笑っています
その笑みはまさに
「天使」
だったそうです