テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
卒業式
莉愛は泣きながら笑っていた 及川はその姿を少し離れた場所から見ていた
写真を撮る彼女の隣には一の姿
校門を出ると春の風が吹いた ポケットの中のイヤホンから流れるあのメロディ
"さよなら 君の声を抱いて歩いていく"
及川は空を見上げて 静かに微笑んだ
及川徹
もう二度と戻らない季節 でも、あの楓の下で過ごした日々は 確かに"初恋"だった
変わっていく季節の中で あの日の笑顔だけがずっと変わらずに残っている