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久しぶりに読みましたがなんだかみんちょさんの物語読んでるとちょーど勉強してる範囲とか多いのでテス勉休憩とかにいいなってことに気づきました(尚来年には不可能な模様) 次回話がいつになるかはわかりませんが過去話振り返って気長に待ってます、これからも生活に支障がでない程度に頑張ってください!
最高すぎて口角が天井を突き抜けて異世界転生しました とても🍣くんと🐇くんの絡みが尊いですタヒぬまじありがとうございます🙇♀️
みんちょ(様)の物語久しぶりに読んだけど、マジでほんとに好き過ぎて泣く 久し振りの投稿ありがとうございます_|\◯_ 全員の話し方?優しくてなんか好きだなぁ… この化学反応式とか全部貴方様の知識ですよね… どうしてここまで理系(数学以外の分野)を覚えられるのでしょうか… リアルとかめっちゃ多忙なのに投稿ありがとうございます! これからも頑張ってください!
更新遅れてすみません
今回は少しだけ桃白要素があります
あと言い忘れてましたが このお話での白さんは ショーロットちゃんとして 過ごしているときは異世界少女なので 関西弁は使いません 日本語話してる時は使います
※注意※ irxs・nmmnという言葉に 心当たりがない方は 閲覧をお控えください ここから先は自己責任での 閲覧でお願い致します
𝐬𝐭𝐚𝐫𝐭
白
桃
白
らびまる
白
ピンク髪の王子がここに訪れてから 約1年
僕、初兎もといショーロットは 9歳になった
この1年間で、僕と第二王子は お互いをあだ名で呼ぶ仲にまでなった
あだ名は、僕から進言した
おそらくこの王子の前世は ないちゃん
だから「ないこ」というあだ名にしたかった
まだ前世は思い出していないようだが 僕としてはこっちの方が呼び慣れている
そういった提案を王子は あっさりと承諾してくれた
僕の呼び方は 前世と同じく「初兎」にしてもらった
女の子だし 初兎ちゃんって呼ばれてるけど
桃
白
らびまる
らびまる
桃
白
らびまる
南地区の未開拓の地は クソでかい蜘蛛のような魔物が 巣を作って、奴らの繁殖地と化している
南地区の最先端のあの丘は シーカー村繁栄に活用できるだろう
そのため、実力主義である 村人達でも倒せなかった害虫を このショーロット様が自ら足を運んで 潰してやろうという魂胆だ
桃
白
桃
白
桃
白
この地で植物は貴重
燃やされては困る
桃
白
彼は来て間もなく この村のために尽くしてくれた
この村にあるもので外観を作ったり 舗装したりする計画の遂行を その知恵と力で援助してくれた
おかげで住める家が増えたし 移動もしやすくなった
僕が魔力で洗浄をしたのもあるが 環境整備で村全体が清潔になり 体調を崩したり怪我をしたりする者が 激減、これは紛れもなく大活躍である
でも彼は まだまだ力を持て余しているようで…
桃
白
白
そう、暇なのである なんとこの1年で この村の中でできることは やり尽くしてしまった
食料の枯渇問題も この村に日光が届かない限り 農業もできないし解決のしようが無い
今の状態で王都に戻って 国王陛下にシーカー村のゲート解放を 要請することもできるが
まだこの村には力がない
高い識字率と質のいい教育 実力主義ならではの戦力などに加え 何かもうひとつアクセントがあると 強く出れる
外観は前より良くなったが 所詮は普通の街並みになっただけ
ただ村人が優れているというだけの村だ
建国当時から隠蔽されていたこの村を いきなり解放しろなんて、ただえさえ 国王や重臣達が承諾してくれるか 分からないのに
今のままでは足りないのだ
桃
らびまる
桃
らびまる
白
ただでさえ馬車がなくて 移動に時間がかかるっていうのに!
白
白
ダダダダダダダッ
桃
桃
らびまる
タッタッタッタッタッタッタッ…──
※本当は暗いところです※
白
らびまる
白
らびまる
闇魔法で襲いかかってきた蜘蛛を 一通り倒して頂上まで進んで行く
ボスらしき蜘蛛は パワープレイで粉砕しといたから もう害虫は居ないだろう
もうここら一体の生態調査は 村の人に任せても大丈夫そうやな
桃
白
コイツは王家の血筋なので 火属性の魔力の使い手だ
多分巣ごと全部燃やしたんだろう
どうりで焦げ臭いと思った
でもコイツのこの魔法のおかげで 村の灯りや寒さは一時的に凌げている
なんと火魔法の中には 永遠に消えない炎が出せる魔法があるのだ
それを各地転々として施してもらった
もちろんコイツの魔法に ずっと頼るわけではないが
らびまる
白
桃
白
桃
白
白
この木…腐ってる……?
白
桃
白
桃
コイツ…!
らびまる
桃
らびまる
桃
ボォオオオオッ!!!
らびまる
白
1回の魔法でここまで炎を出せるなんて…
分かってはいだけど とんでもない魔力量やな…
どんどん林が燃えていく…
らびまる
らびまる
白
闇魔法のひとつであるブラックホールを 出現させ、消す 物や空気を全て飲み込むのだ
ビュウウゥウゥゥウウウウッッ!!!
らびまる
この魔法の難点は 空気ごと吸い込むため ブラックホールの規模に合わせて 風が吹くことだ
今みたいに丘全体を真空にしたら とんでもない風が起こる
桃
白
桃
この王子ってこういうキャラだっけ?
ここに来る前はもっとなんかこう… 完璧でずっとニコニコ愛想笑いしていて 本性が暴けないような腹黒だった気がする
だけど今はどうだ 軟派でヘラヘラしてて生き生きしている
8歳の少年としては少し大人気があるが なんだかキャラがブレてないか?
貴族とかそういう人たちが 居ないからなのだろうか
桃
白
桃
白
らびまる
白
らびまる
桃
白
らびまる
※月は空気が汚れていて 見えていないということで※
白
桃
らびまる
みんなが唖然としている
まさかあるとは思わなかったものが そこにある
白
白
桃
らびまる
らびまるは耳がいいから聞こえるらしい
ここって丘…じゃなくて崖と呼ぶべき? それとも岬?海が下にあるなら 丘とは呼べないやんな?
桃
白
桃
ないちゃんが何かを企んだ顔をする
海があるということはできることも増える
ラッキーすぎる!
白
白
村にあったいくつかの川も 水自体は綺麗だった ただ川のように流れず 水が溜まっているところは すこぶる汚かったが
らびまる
白
白
らびまる
白
桃
らびまる
僕はこの崖から海に飛び降りた
バシャーーーーーン!!!!
白
やっぱり、水は濁ってないな
めっちゃクリアな綺麗な海水…
しかも水温が高い
コンパスもこっちを南にさしてたから 南地区って言ってるけど…
本当に南やったんやな…
だからこの地区は暖かいのか
よく良く考えればここに海があると 分かっていたかもしれない
中央本部から南地区に来る方法は 真っ直ぐ下って行けば着くというものだ
下る…イコールそれは川が 流れ着くということ
まさかバリア圏内に海があるとは 好都合だ
なぜ村人は今まで知らなかったのか
白
苦しいから一旦上に上がろう
バシャッ…
白
白
岬 森 森 といったような両端を森が取り囲んで 真ん中に岬もとい陸から見ると丘が あるような形だ
浜辺にある木の一部から炎が出ている
王子が燃やしているということは あそこも腐った木ばかりなのだろう
よし、外側はだいたい把握出来たから もう少し水中を調べてみよう
白
パシャッ
ぶくぶくぶく…
白
驚いた
何も無いとは
魚も、海藻も、沈没船も!
なぜ魚がいないんだろうか
あぁ、そうか…普通の魚は 魔力を持っていないから バリアの内側にはこられないのか
海藻は日光が当たらなくて 育ってないといったところか?
白
海底にあるアレは…岩?
白
上に上がってから一気に奥に潜ろう
バシャァッ!!
白
ばしゃっ…ぶくぶくぶく…
白
この岩…触って見た感じかなり脆い…
色も白いしめちゃくちゃ沢山ある
白
いや、沢山どころじゃない…
ここの海から浜辺にある岩全て… この白い岩石だ
暖かくて浅い海にできる白くて脆い岩…
白
これの岩ってもしかして…!!
※とても暗いということでお願いします※
白
らびまる
桃
白
この村に来て表情豊かになったとはいえ いつも楽しそうで余裕な笑みをしていた 王子だが…
こんな切羽詰まった顔は初めて見た
ちょっと可愛い、かも?
白
桃
白
桃
白
らびまる
白
浜辺とも呼べないような汚い海岸だが つい先程まで見えていたここは 木や植物に覆われて 魔物の巣であっただろう
だがしかし今は 綺麗さっぱり無くなっていて 奥に村の家も見える 南地区の村人達が何事かと こちらに走ってきているのも丸見えだ
みんな 海!?という驚きっぷりだ
木や防砂林のような植物で 暗いこの村がさらに暗くなっていて 村から海は見えなかったということか
それに対処しきれない魔物が 住み着いているし、森を抜けようにも 抜けれなかったんだな
桃
らびまる
らびまる
ぷんぷん怒ってる…可愛い……
白
白
桃
白
何を言ってるんだこのチャラチャラ王子は
桃
白
王子が欲しがるような高級な物は この村にはないと思うが…
白
桃
桃
白
らびまる
桃
桃
白
それを教えろと?
桃
白
桃
白
今の王子の姿が…本物なんだろうな
本当に楽しそうにはしゃいでいる
生まれた時から国王になるべく教育される第一王子とは違って 第二王子はスペアとして扱われる
第二王子の彼は、周りからどんな目で 見られてきたのだろう
どんな扱いを受けてきたのだろう
せめてここにいる間は ただの少年として、生きて欲しいな
ゴツッ
白
今足になにかぶつかったような…
白
らびまる
桃
桃
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らびまる
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桃
白
生物礁…これって何かに使えるんじゃ…?
※何度も言いますが暗いです※
白
白
桃
南地区から移動して今は東地区へ来ている
ここは山が多い地区で川もある
この川はきっと さっきの海に繋がっているのだろう
白
桃
白
らびまる
白
動物だから、鼻がいいんかな?
らびまる連れてきてよかった
らびまる
らびまる
白
それってもしかして…
上流へ移動
桃
らびまる
白
絶対、あるはずや…!!
温泉の周囲によくあるモノ…!
硫黄が!
桃
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桃
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らびまる
白
桃
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らびまる
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桃
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らびまる
思い当たる節があって 西地区までダッシュで来たが この王子は爽やかな顔をしている
僕の速度について来れるって凄いな
なんだコイツ、化け物かよ
白
桃
白
この村の地面は汚い
大体は湿って変な臭いがしていたり カラカラに乾いていたり カビが生えていたり 変色して腐っていたりなど…
だがあくまでそれは表面上の泥砂の話
少し掘ればきっと“アレ”が…
白
白
桃
らびまる
ドガァ゙ア゙ア゙ン゙ッ!!!
らびまる
桃
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髪がちょっと焦げたみたいだけど
桃
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桃
まぁこんぐらいの茶化し合いをする仲に なったっていうのはいいことなんかな
前世では ないちゃんに背を向けてばっかだったし…
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らびまる
白
屈んで覗き込んでみると…
白
目的のものがあった
桃
白
白
近い!!
爆発で凹んだ地面を覗き込む王子の顔が 目の前に…!!
桃
桃
白
桃
白
ニヤニヤしやがって…
これでも前世はお前に似た顔の奴に 想いを……
白
らびまる
白
白
ジャリッ…サラサラ……
白
らびまる
手のひらに乗っかった砂は 少し湿っているがそんなことは関係ない
この砂の中に混じっている あの砂があることが重要なのだ
桃
白
白
前世の日本にもあった砂だ
基本的に東西南北どこでも存在する
珪砂(けいしゃ)は、とある製品に よく使われているのだ
桃
らびまる
桃
らびまる
白
らびまる
桃
白
石灰石・硫黄・珪砂で作れるもの…
それは…
ショーロット様、こちら頼まれていた 試作品でございます
白
第二王子殿下の協力により 作業が捗りました
白
はい、ご命令通りに制作してみたところ…
このレベルの“ガラス”は他にないかと。
らびまる
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白
発明って言っても 前世の知識をパクっただけなんやけどね〜
桃
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らびまる
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桃
わぁ、俺が考えついたことじゃないから 騙してることに罪悪感が…
らびまる
桃
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珪砂 ソーダ灰 石灰石
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細かく言うと 硫黄を燃焼してできた 二酸化硫黄(要するに亜硫酸ガス)を 五酸化バナジウム(別名酸素)の存在下で 500℃ぐらいの加熱をすると 三酸化硫黄となり、それを水に溶かすと 硫酸になる
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要するにこう Na2SO4+CaCO3+2C → 〔Na2CO3(炭酸ナトリウム)+CaS(硫化カルシウム)〕(黒灰)+2CO2
この手順でソーダを作る技術を ルブラン法と言う
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らびまる
らびまる
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ソーダ灰…科学的に言うなれば 炭酸ナトリウム無水物は 珪砂の主成分であるシリカを より溶けやすくする作用がある
だからソーダ灰を珪砂に入れると 融解温度が2000℃だったところが 1600℃ほどに下がって融解が早くなり ガラス作りが効率的かつ時短になる
らびまる
桃
白
この世界ではまだガラスは食器として あまり使われていない
何故なら、現在のガラス製造方法だと ガラスが水に溶けてしまって 使い物にならなくなるためだ
富豪は窓にもガラスを使用するが 雨の度に買い換えなければいけないため 綺麗ではあるが不便なのである
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らびまる
そして村の力という後ろ盾で 国王を脅したら政治的バッドエンドが 全面的に無くなる!
そしたら死亡フラグの半分を折れたも 同然
あとは暗殺や直接斬られるエンドとか 事故死とかそこら辺を片付ければ この乙女ゲームの世界で生き残れる───
桃
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らびまる
桃
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らびまる
桃
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らびまる
白
これからの人生を支えてくれる村だし 大切な名前にしたいな……
桃
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それに“ショーロット”は 俺の名前じゃない
初兎村…いや、この国に漢字の概念は ないから無理やな…
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しまった!まだ前世を思い出していない ないちゃんに日本語は……
桃
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まだ前世を思い出していないんだから 分からなくて当然か…
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ビビッときた!ファストラビット! 可愛いしかっこいい!
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こんなノリで名前決められた 元シーカー村の人がちょっと気の毒だけど
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らびまる
らびまる
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桃
そうやな… ラビットガラスを作るにあたって ないちゃんの炎は必須…
無条件で協力してもらうのも気が引けるし 契約するか
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らびまる
こうしてゲート解放の下準備が整った
ラビットガラス (日本の正式名称はソーダ石灰ガラス)を 切り札に国王へ交渉(脅し)をする日に備え 工場建設や労働者を決めたり 硫黄や石灰石、珪砂の発掘作業の効率化や仕組み作りが進められた
この村に、太陽の光が届く日は そう遠くないのかもしれない…───
次回 ショーロット、3年ぶりに王都へ帰る!
デュエルスタンバイ!
今回ちょっと難しかったですね ガラスの製造方法なんて わかんなくていいと思います
それでは👋