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私が何をしたらいいのか戸惑っていると男の人はそれに気づいたのか私に小さい声でこう言った

竜胆

首領の前に行け

○○

(首領?あのくまが酷い人の事かな…)

私はその指示に従って首領という人の前に立った

万次郎

お前名前はなんて言うんだ

○○

ええと…○、○○です

万次郎

○○か

万次郎

質問するがお前はなぜ竜胆に連れてこられた?

○○

ええとですね

○○

私が倒れているのを助けてくれたんです

万次郎

なんでお前は倒れた?

○○

実は私夫とそのお義父さんとお義母さんに虐められてたんです

万次郎

虐め?

○○

はい、それで昨日ついに耐えられなくなって脱走したんです

○○

でも脱走したのはいいもののどこに逃げればいいのか分からなくて

○○

とりあえず遠くに逃げてたら流石に体力が尽きて倒れました

万次郎

虐めにあった証拠はあるのか?

○○

あ…これです

腕の袖をまくって痣を見せた

竜胆

うお…

すご…

○○の腕には数え切れないほどの痣が大量にあった

万次郎

……分かった

○○

え?

万次郎

とりあえずお前の部屋は近いうちに準備する

万次郎

その間まで灰谷兄弟の部屋にいろ

○○

あ、分かりました

チッ

○○

…え?

○○

なんかどっかで舌打ちが聞こえた気が…

辺りを見渡してみると舌打ちした人は首領の人と少し離れた横にいた人だった

春千代

チッ…ンだよ…

○○

(わ…凄い顔整ってるなぁ…髪色もピンクで可愛いし)

○○

(でも舌打ちされちゃったな…怒ってるのかな?)

するとそのピンク髪の人と目が合った途端ピンク髪の人はまた怒ったような顔で去っていった

○○

(ちょっと怖いなぁ)

竜胆

おい○○

○○

んぇ?

竜胆

何ぼーっとしてんだよ

竜胆

今から俺らの部屋に行くぞ

○○

え私何すればいいの?

竜胆

何もしなくていいんだよ

○○

え!?やだよ泊めて貰ってるしさ

竜胆

いいんだよそれが首領からの命令なんだよ

○○

うっ…

竜胆

というか言い忘れてたな

竜胆

俺は竜胆

竜胆

んでこっちが兄ちゃんの蘭

よろしくね〜○○ちゃん

○○

よ、よろしく

そして私らは何気のない会話をしながら竜胆たちの部屋に戻る

竜胆

おい、着いたぞ

○○

ん、ありがと

じゃあ俺らもう行くね

○○

え?どこか行くの?

竜胆

ああ、仕事だ

○○

そっか、頑張ってね

竜胆

おう

そして竜胆と蘭は部屋を出ていった

バタン

○○

ドアが閉まるとかたの力が抜け私はベットに大の字になって横たわる

○○

はぁ〜

○○

ていうか私犯罪組織にいそうろうして大丈夫なのかな

○○

でもピンク髪の人以外は怖くないし…

○○

首領って人は…よくわかんないな

○○

んーまーいっか!

○○

夫の家より居心地いいし

○○

ちょっとだけ寝よーっと

○○はこの後に大変なことが起こるとは分からずすやすやと眠った

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