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ゆの🍯🍁
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sea(主)
sea(主)
ある日のデートの帰り道
隣にいるみことが、あるフラワーショップを見つけると
その場でピタリと足を止めた
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気になって尋ねてみると
蜂蜜色の目は優しく細められ
口元に弧を描きながら、こちらを見つめてくる
みこと
みこと
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そんなことを言われて思い出すのは
もう何年も前のこと
俺が彼女に猛アタックしていた時期のことだった
学生時代
俺にとって当時のみことは、〝みことさん〟だった
誰もが一度は付き合いたいと願うような
男女問わず人気者の
めっちゃ可愛い隣のクラスの女の子
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そう、朝から見かければもうその日のテンションが上がるくらいに
俺は彼女に一方的に好意を寄せていた
だから、うちのクラス来たときは本当に驚いたし
すちとジャージの貸し借りしてるんだぜ!?
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とはいえ、そんなこと思いながらも
何か行動は起こしたかったけど誰も起こせていない現状
変えたかった
一歩でもあのみことさんに近づいてみたかった
とりあえず、彼女の知り合いでもない俺は
柔軟剤の花の香りが好きだという情報だけを頼りに
行動に移してみることにした
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みこと
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黄色い花の花束をあげようとしたのが最初
今思い返せば中々に大胆な行動だった気がする
みこと
当時はそうやって遠慮がちに断られてしまったけど
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あれからめちゃくちゃ頑張った
何度も何度も彼女のいる教室に会いに行って
その度に話をして顔を覚えてもらって
やがて連絡先を交換して
放課後一緒にどこかへ行くくらいの仲までこじつけた
それからまた時が経って
ある日の夕暮れが差し込む教室
俺は、ずっと気になっていたことを聞くことにした
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みこと
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そう聞く声は、多分震えてた
恐る恐る彼女の方を向くと
その顔は、夕陽に照らされて少しだけ赤く見えて
優しくて…でも何かを懐かしむような、不思議な表情をしていた
みこと
みこと
みこと
みこと
帰ってきた言葉はまさかの過去形で
そんなことに驚いている間に
不意にみことの手が、俺の手に触れた
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みこと
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みこと
みこと
そう言ってくれる彼女の面影は
昔と同じだった
今は大人になってあの頃よりみことはもっと綺麗になったけど
あの可愛らしさは、今も変わらない
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みこと
みこと
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自然と手を繋ぐと
2人揃って歩いて行く
今ある現状は、必ずしもあったこととは思えない
もしかしたら俺が行動に移さなかった世界線も
みことがすちと付き合う世界線もあったかもしれない
お花じゃなくて、もっと自然に距離を縮めることもできたかもしれない
けど…今はこれで良かったなって思える
あの日
あの夕暮れが差し込む教室の中で
頬を染めながら言ってくれた好きを聞けたから
昔も今も、俺は…ずっと思ってるんだよ
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みこと
あ、
やっとこっち向いたな、って
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今日もそんな愛しさを抱えている
コメント
1件
読了〜!🥀 え、まって、最初に花束を渡そうとして「花粉症」って断られた話、今思うとめっちゃ切なくて笑っちゃうんだけど、それから頑張って距離縮めたのが健気すぎる…💧 そして夕暮れの教室で「すちのこと好きなの?」って聞くシーン、震えながら聞いたんだろうなって思うと胸がぎゅってなった。過去形で返ってきて、でも手を触れて「今は」って続けるみことちゃん、ずるいよ、可愛い…! 最後に「やっとこっち向いた」って思う気持ち、すごくわかる。ずっと見てたんだね。お花じゃなくても選ばれた今があるって肯定してる感じが、すごく温かかった🌼