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俺は昔から少し"変"だった

『目』を見て話しても目がぁなんて 某大佐みたいに言いながら 逃げていく

鼻が高いんだよねと 自慢してくる人の 『鼻』をじっと見つめれば、 ここら辺匂いキツいと鼻をつまむ

美味しい?と『口』をじっと見ていたら 味が濃くて気持ち悪いと言い、 保健室へ行く

相手に『狙い』を定めて ボールを投げると 軽く投げたつもりなのに 痛いと泣く

『耳』にピアスを開けている 年上の人をじっと見つめると 耳鳴りが酷いと蹲る

そう

俺が見た部位が過敏に 反応するようになるのだ

名前の無いこの瞳を俺は

『第五感視』

と呼ぶことにした

そんな俺に

君は

水村 湊

蒼乃くん、
ここ座っていい?

蒼乃 時音

....。

水村 湊

おーい、
聞こえてる〜?

クラスメイト(小学)

湊〜?こっち来て
遊ぼーぜー?

水村 湊

ごめーん、今蒼乃くんと
話してるから。

蒼乃 時音

....。

蒼乃 時音

スッ…(立ち上がる)

蒼乃 時音

タッタッ

水村 湊

あ...

クラスメイト(小学)

やめといた方がいいぞ。

クラスメイト(小学)

アイツ変だから。

水村 湊

変?

水村 湊

....

水村 湊

....w

水村 湊

蒼乃くんが変なら
俺の方が変だね。

クラスメイト(小学)

え?

水村 湊

タッタッ!!(追いかける)

蒼乃 時音

....。

水村 湊

タッタッ!!

水村 湊

うわっ!?

水村 湊

蒼乃くん...
廊下に居たの?

蒼乃 時音

....

蒼乃 時音

....水村くんも
聞いたでしょ。

蒼乃 時音

変なの、俺。

蒼乃 時音

だから俺には関わらn

やだ

蒼乃 時音

....。

蒼乃 時音

嫌いになるよ絶対。

蒼乃 時音

タッタッ(教室に戻る)

水村 湊

....。

水村 湊

....ならないよ。

蒼乃 時音

....。

水村 湊

嫌いにならない。

水村 湊

信じて貰えるまで
俺頑張るから。

蒼乃 時音

....そ。

水村 湊

蒼乃くんペア組も〜!

蒼乃 時音

....。

水村 湊

蒼乃く〜ん!!

水村 湊

フリフリ(手を振る)

水村 湊

一緒に帰ろ〜〜!!

蒼乃 時音

....。

水村 湊

蒼乃くんってさ、
優しいよね!!

蒼乃 時音

....は?

水村 湊

あ、やっと声聞けた!

そう言ってニコリと笑う君

水村 湊

だって、俺が
着いてきてても

水村 湊

何も言わないし、

水村 湊

車道側
歩いてくれてるし!

蒼乃 時音

....。

蒼乃 時音

....見間違いじゃないの。

水村 湊

今もだもん!

蒼乃 時音

....。

蒼乃 時音

水村くんはさ、

怖くないの?

水村 湊

水村 湊

何が?

蒼乃 時音

俺の、

蒼乃 時音

スッ…(指を目に当てる)

蒼乃 時音

『眼』だよ。

水村 湊

....

水村 湊

怖くないよ?

蒼乃 時音

は、

水村 湊

だって俺も、

水村 湊

スッ…(指を目に当てる)

変、だからね

蒼乃 時音

....

水村 湊

蒼乃くんは聞いてない
かもしんないけど

水村 湊

授業中呼ばれても返事が
出来ない時あるんだ。

蒼乃 時音

....うん。

蒼乃 時音

たまに、あるよね。

水村 湊

水村 湊

えへへっ

蒼乃 時音

水村 湊

俺の事気にもしてないと
思ってたから。

蒼乃 時音

....ちょっと見ただけ。

水村 湊

そっかぁ〜

水村 湊

んでね、俺

第六感が働くんだ

蒼乃 時音

....

蒼乃 時音

....?

水村 湊

今当たり前だって
思ったでしょ?

水村 湊

違うんだな〜これが!

水村 湊

俺の第六感ってね、

絶対

水村 湊

当たるんだ。

蒼乃 時音

....

蒼乃 時音

....

蒼乃 時音

それって、俺に
話してよかったの。

水村 湊

どうゆう意味?

蒼乃 時音

もっと、いるでしょ
水村くんには。

水村 湊

....

水村 湊

....w

水村 湊

アイツらか〜w

水村 湊

信用出来ないじゃん。

蒼乃 時音

水村 湊

あんな事言う奴らにね。

俺をじっと見つめる彼から

俺は目を逸らした

蒼乃 時音

っ、

水村 湊

逸らさないで。

水村 湊

俺の『眼』を見てよ。

蒼乃 時音

....

蒼乃 時音

そ、んな事したら、

水村 湊

大丈夫。

蒼乃 時音

言いきれ、ないだろ、

水村 湊

何言ってんのさ、

水村 湊

俺の『第六感』が
そう言ってんだよ。

蒼乃 時音

水村 湊

だから、大丈夫。

その言葉に声に

何も返せなかった

そして俺は

彼の眼を見つめた

蒼乃 時音

....。

水村 湊

....。

蒼乃 時音

蒼乃 時音

あ、れ...水村くん、?

水村 湊

なーに?蒼乃くん!

目を見て話している

その事が嬉しくて

俺の頬には涙が伝っていた

蒼乃 時音

グズッ

水村 湊

ね、言ったでしょ!

蒼乃 時音

うん...

水村 湊

俺ね、
全部分かってたの。

水村 湊

蒼乃くんは俺を
傷つけないために
強く言って引き離した
んだろうなって。

水村 湊

普通の人と居て欲しいと
思ってるだろうなって。

水村 湊

俺は近くにいて
感じたよ!

水村 湊

本当は優しくて素直な子
なんだろうなって!!

そうやって言う君の笑顔は

太陽よりも眩しくて

瞳は雲ひとつない快晴のようだった

初めて人の瞳を見て最初に感じたのは

綺麗

だった

でもきっとそれは

水村くんだから、湊だったから なんだろうな

六つの瞳が映す先は

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コメント

3

ユーザー

湊君と時音君の出会いはそんな感じだったんやね初めて信じれる人に会えて本当に良かったね!

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