アウトローの子供たち

私のお父さんはヤクザ
そうアウトローな世界の人
幼少期から遡って
思いかえしても普通の家族とはまるで
違う世界を生きてきたと思える。

まず家族構成は
お母さん・お父さん・姉・私
姉は6歳離れていてやんちゃな男まさりな性格だ。
お母さんは気が強そうだけど子ども好きで優しい女性だ。
お父さんはイタズラが大好きないつでも子供な考えを持っている子供好きな男性だ。

団地に4人で暮らしていたのだか、
お父さんはムショ上がりの舎弟などの
面倒見がよく、ひっきりなしに家に誰か
一緒に暮らしていた。

そんなお父さんのシノギは露天商(すなわちテキ屋)
母も一緒にやっていて
全国トラックで行ったのを写真で残っている。
私も姉も同行していたんだと写真を見ればよくわかった。
私はまだ小さくあまり記憶には残っていないが、お店の下でおままごとをしたのは鮮明に覚えている。

春は花見・夏は夏祭り・秋は秋祭り・冬は初詣
ざっくりこんな感じで
一年中
ひっきりなしに地方に行ってることが多い

姉が小学校に入ると生活が変わり
私は幼稚園に行くことになる。

それから母は家にいることになるのかと
思われたが赤帽で働くことになる。

のちにわかったのだが
父はムショに入っていたのだ。
帰ってこなかったのは地方に行ってるだけだと勘違いしていたが、

そう捕まっていたのだ。