青色の瞳は狙われやすい（wt）

暗い

どこだ

ここ

あぁそっか

タッタッタッ

俺の姉は笑顔が好きで、

俺の事を両親より好いていた。

両親は姉に甘く、

俺には少しだけ厳しい所もあった。

だが、俺はこんな家族を好いていた。

当たり前にこの日常が続くと思っていた。

でも、もちろん崩れる。

俺と姉は、同じ小学校に通っていた。

タッタッタッ

あの時もっと止めてれば、

あの言葉の意味を聞けば、

未来は変わってたのかもしれない。

その後どうなったかは、

言われなくても分かるだろう。

姉は上級生になってから笑顔が気持ち悪いと、

いじめを受けていたらしい。

誰かに相談すれば弟に手を出す。と言われ、

いじめっ子の指示に従った。

俺の下駄箱に入っていた遺書には

そう書かれていた。

文の1番最後に、

「私が笑顔って言ってたのに」

「とても申し訳ないけど、」

「言うね。」

「笑顔は悪くなる。」

「だから、笑斗が笑うのは、」

「本当の仲間に出会ってからにしてね。」

「お姉ちゃんからの最後のお願い、」

「聞いてくれると嬉しいな。」

俺はこの文章を読んでから、

人前で笑顔を見せなくなった。

両親は姉を失ったショックと、

いじめに気づいてあげられなかった悔しさで、

家に引きこもり、

仕事に行かなくなった。

そして

俺が学校から帰ってきたあの日。

両親は

首を吊って死んでいた。

俺以外が死んでから、

どれくらいがたった頃だったか、

中学で面白い奴と会った。

ズキッ

その後乃斗から、

瞳の色や持つ意味について、

事細かく説明を受けた。

その時、

と言われた。

そう言って俺は

俺の過去について話した。

そのついでに乃斗も自分の過去、

翠って奴との出会いについて

話してくれた。

ポトン