コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
遊戯〇〇
その後すぐに噴水広場に向かった。 そこで待ち受けていた光景は今まで見た何よりもおぞましい。
脳がむき出しの黒い怪物に相澤先生が片手で頭を握られ、 何度も地面に打ち付けられている。
血が飛び散って、先生の右腕は酷く損傷していた。 恐怖で震える足に力を入れて、鉄パイプを握りしめた。
遊戯〇〇
パキンッと軽い音が鳴る。 怪人の首に叩きつけた鉄パイプは、半分に折れていた
え、嘘でしょ嘘でしょ。そんなに硬いの?
脳無
怪人は相澤先生を離して標的を私に変えた。 これだけで十分。後は時間を稼いで───
脳無
遊戯〇〇
一瞬の隙に左腕を捕まれ、痛みに思わず声が出る。
緑谷出久
遊戯〇〇
声を張って無理やり個性を発動させると、 私のエネルギーが怪人に注入される。
体も大きいから必要なエネルギー量が増えるし、 脳がイジられているのか効きが悪い。
でも動きは封じられた。
手の敵
腕を振りほどこうともがいていると、 手の敵が私と距離を詰めていた。
顔の目の前に敵の手がある。 本能的に触れられたらヤバいと感じてギリギリで頭を下げた。
そのまま怪人を操り、手の敵に体当たりさせる。
やっぱり怪人の動きが鈍い。 いつもなら浮かせる事くらい造作もないのに引きずるので精一杯だ。
少し遠くに吹っ飛んだ怪人と手の敵。 その隙に相澤先生に駆け寄った。
遊戯〇〇
相澤消太
遊戯〇〇
怪人の方のエネルギーを解除して、 相澤先生にエネルギーを注入する。
もう既にエネルギーの使い過ぎで 自分の体力が減っているのが分かる。
私の個性はエネルギーを放出、注入する事ができても 自身に戻すことは出来ない。
だから使えば使うほど消費してしまう。 この個性の最大のデメリットだ。
それでもやらなければならない。誰も死なせない。 相澤先生を浮かせて移動しようとした、そのとき。
脳無
遊戯〇〇
背後に現れた脳無に横腹を殴られ、吹っ飛ばされた。
遊戯〇〇
横腹が軽く抉れ、コスチュームに血が滲んだ。