あぁ…ダメや…
俺死ぬんや…
ふらつく足元。
こんなとこで……っ…
あぁ、クッソ…
頭が回らない。
俺のせいで…っ
めまいが襲いかかる。
えっ…?
有能ことut
炎に包まれ、灰と化した悪魔は、
もう死んでいるのか、ぐったりとしていて動かない。
狂犬ことkn
ポメラニアンことsha
突然の出来事に、どよめく幹部と兵たち。
脅威ことzm
と、その時。
サイレン。
もう幾度も耳にした、あのサイレンが、
またこうして、基地内を駆け巡る。
脅威ことzm
狂犬ことkn
ポメラニアンことsha
悪魔の向こうの方に見えるは、押し寄せる軍隊。
「善人ぶってんのか?」
「偽った面した奴が俺らに勝てる訳がねぇんだよ!」
「うっ… っぐ」
「……いい大人が……泣くんじゃねぇよ」
呼び覚まされる記憶。
ポメラニアンことsha
脅威ことzm
狂犬ことkn
どうやら、コネシマがこちらに気づいたらしい。
手を振り上げる。
狂犬ことkn
無能ことut
無能ことut
詐欺師ことci
詐欺師ことci
ポメラニアンことsha
ポメラニアンことsha
聞き覚えのあるシャオロンの言葉に、僕は一瞬動揺する。
もう。
今度こそ、誰も失ったりはせぇへん。
それに、あの娘が言うには、
このループする世界から抜け出す方法、
それはこの戦争を生き延びることだという。
次こそは。
次こそは——。
俺はたばこに入れていた銃を取り出して、
戦場を駆ける。
銃に入る弾は8発。
撃ってはリロードを繰り返す。
戦いはもう2度目。
随分と体も動く気がする。
コネシマも、武器を奪い取られて襲われるなんてこともなかった。
[W軍基地 西部高台 爆破により倒壊]
[しかし、全員が避難している為、犠牲者は0]
[ショッピ、チーノ部隊は前線の援護をせよ——]
[残る敵兵 一部隊]
[あともう少しや…!頑張れ…!]
無能ことut
無能ことut
無能ことut
僕は呟いた。
そして、そっと空を仰ぎ見る。
たばこを取り出して、
ライターで火を付けて。
口から煙を吐き出す。
「呆気なく終わった」
そう思った。
本当に、「いつのまにか」の事だった。
狂犬ことkn
詐欺師ことci
脅威ことzm
怪我をした兵たちを、次々に運び出す。
僕も手伝おうと、彼らに近づいたところで
コネシマがあれ、と口を開いた。
狂犬ことkn
無能ことut
脅威ことzm
狂犬ことkn
狂犬ことkn
狂犬ことkn
「あ」
全員が声を合わせた。
冷や汗が体全身から噴き出す。
無能ことut
無能ことut
無能ことut
詐欺師ことci
狂犬ことkn
脅威ことzm
狂犬ことkn
鼓動が早く
早くなっていく。
「ループするこの世界から抜け出す方法」
「それは、あの敵襲を、戦争を、」
「……生き延びることよ」
耳元で唸る少女の声。
僕は今、この戦争を生き延びた。
つまりは、もうすぐで元の世界へ帰るということ——。
こいつらなら、俺が戻った後でも
シャオロン1人、見つけ出すのは容易かもしれない。
けれど……
もしかしたら、敵兵の死体に埋まっていて、
見つけた時には、もう……
なんてことにはなりたくない。
あぁ、焦るな、焦るな俺…。
でも。
体は、身勝手だった。
気づけば、僕の右手はセーフティの解除した銃を握っていた。
……突きつけるは、こめかみ。
脅威ことzm
詐欺師ことci
今まで、
僕は何度もこの世界をループした。
ショッピ君の声、シッマの顔。
俺の《死》の前の記憶。
簡単な話、
俺が死ねば、世界はあの、喫煙所へ戻る。
狂犬ことkn
狂犬ことkn
狂犬ことkn
その声は、僕の右手を震わす。
無能ことut
無能ことut
狂犬ことkn
狂犬ことkn
狂犬ことkn
狂犬ことkn
ハッとした。
狂犬ことkn
狂犬ことkn
狂犬ことkn
狂犬ことkn
あぁ、うるさい。
耳が痛い。
けど、体が勝手に動く…。
カタッ。
取り落とした銃。
今、僕が見ているのは、その真っ直ぐな瞳。
狂犬ことkn
そう言って、笑みをこぼす彼。
無能ことut
無能ことut
狂犬ことkn
無能ことut
無能ことut
狂犬ことkn
どっちが犬だよ。
もう、笑えてくる。
無能ことut
狂犬ことkn
無能ことut
無能ことut
そう言いながら、僕はさっき落とした銃を取る。
狂犬ことkn
狂犬ことkn
無能ことut
無能ことut
パァンッ。
でも、ごめん。
俺、あいつ助けてくるわ。
コメント
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続き待ってます!
神作品ですね✨…フォロー失礼しますッ!!続きめっっっっちゃ楽しみっす!!
初コメ+フォロー失礼しますm(*_ _)m めっちゃ面白かったです!!続き待ってます!!鬱先生頑張って!!