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"主様。貴方と花見をもう一度。" 主様が転生します。

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"主様。貴方と花見をもう一度。" 主様が転生します。

第3話 - "ありがとう...。"

224

2023年04月15日

#あくねこ

#悪魔執事と黒い猫

#あくねこ夢

#転生

#主が転生

#お花見

×怜ちゃん×

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224

×怜ちゃん×

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デビルズパレス。食堂。

ベリアン

着きました主様。

ベリアン

こちらの椅子にお掛けください。

ベリアン

すぐに皆さんをお呼び致しますね。

××

ありがとうベリアン。

××

あ、皆を呼んでくるときに私だってことは内緒にして!!驚かせたいんだ!!

ベリアン

ﾌﾌ、承知致しました。

ベリアン

それでは、少々お待ちください。

××

うん!!

天の声

ベリアンは、皆を呼びに行った。

天の声

...。

天の声

しばらくして、扉越しから声がしてきた。

ハウレス

ベリアンさん、俺達にお客さんってどんな方なんですか？

ボスキ

誰なんだ？俺達に会いたがってる人間なんて、そうそう居ねぇだろ。

アモン

まぁ、俺達は悪魔執事っすからね。

ラムリ

ベリアンさん、騙されてないよね？

ルカス

流石にベリアンは騙されたりとかはないと思うよ。ラムリ君。

ラト

ふむ、物好きな人も居るのですね。

フルーレ

ラト。どんな人でも暴力はしちゃダメだからね!!

ラト

えぇ、分かってますよフルーレ。

テディ

どんな人なんでしょうね!!

ハナマル

テンション高いねぇ〜、テディちゃん。

ベリアン

さぁ、皆さん振る舞いは"きちんと"してくださいね。

フェネス

（ん？今"きちんと"って主張しなかった...？）

ベリアン

ｺﾝｺﾝ。失礼します。

ベリアン

お待たせ致しました。皆さんをお連れ致しました。

天の声

と言うなり、ベリアン達は入室してきた。

××

ありがとう。ベリアン。

ベリアン

はい。

ボスキ

...は？

ハウレス

え？

ラムリ

え...？

ユーハン

...これは、夢。ですか...？

××

ﾌﾌ、現実だよ。ユーハン。

天の声

××は、椅子から立ち上がり前世と変わりない。あの、笑顔を顔に浮かべた。

ルカス

主、様...？

××

うん!!そうだよ!!まぁ、目の色とか髪色は前世とは違うけどね。

ロノ

...いえ、そんなことはありませんよ。

ロノ

凄く綺麗です。主様。

××

ありがとう。ロノ。

××

それとね私、皆に伝えたい事があって。

ハウレス

伝え、たいことですか...？

××

うん。

××

皆、ごめんね。ベリアンから聞いたんだ。

××

私の死後186年も経ってたなんて、聞いて驚いたけどさ。その間、皆に辛い思いとか悲しい思いさせちゃったなって。

アモン

主様...。

テディ

確かに、主様が亡くなられて凄く悲しかったし辛かったです。

テディ

でも、今またこうして会えたんです!!それだけで、すっごく嬉しいです!!

ハナマル

流石に驚いたけど、そこまで思い悩むなよ。主様。

ラムリ

そうですよ!!主様!!だから、そんな顔をしないでください。

天の声

××は今にも泣き出しそうな、そんな顔をしていた。

アモン

ほら、これで元気出してくださいっす。主様。

天の声

アモンはそう言うと、懐から一輪の薔薇を取り出し××へと手渡した。

××

わっ、薔薇...？

アモン

そうっすよ〜。

××

えへへ、懐かしいなぁ〜。

天の声

××は薔薇を見るなり、また笑顔になった。

ボスキ

やっぱり、主様には笑顔が似合うな。

ハウレス

あぁ、そうだな。

ﾊﾀﾞﾝｯ

ベリアン

おや？玄関の方からですね。

ロノ

バスティンが帰ってきたんじゃねぇか？

ベリアン

そうですね。では、迎えに行ってきますね。

××

え!?バスティン!?

××

凄く会いたい!!

××

けど...、合わせる顔が。

ボスキ

何言ってんだ主様。

ボスキ

バスティンはな、主様が亡くなってからずっと笑顔になったり笑ったりしないんだ。

ボスキ

いつも、思い詰めた様な顔をしてんだよ。

××

...え？

ハウレス

はい。ボスキの言う通りなんです。

ハウレス

ただ、毎日必ずどこかへ出かけるんですよ。雨の日だろうと、台風の日だろうと。

ロノ

主様。俺からもお願いです。

ロノ

あいつを、笑顔にしてやってください!!

××

分かった。辛い思いをさせてたのは私だもんね...。今日からまた、バスティンを笑顔にさせるよ!!

天の声

と言うなり、××は微笑んだ。

××

ベリアン。バスティンを呼んできて!!

××

もちろん、私だってことは内緒ね!!

天の声

××は、口元に人差し指を1本立てて悪戯っぽく笑い、言った。

ベリアン

ﾌﾌ、はい。承知致しました。

天の声

ベリアンはバスティンを呼びに行った。

××

皆の顔が見れてよかったよ。

ラムリ

主様ぁぁ!!

××

わっ!!

ラムリ

僕、僕ｯ!!ずっと、会いたかったです!!

ラムリ

うわぁぁぁん、、

ルカス

こらこら、ラムリ君。主様を困らせてはダメだよ。

天の声

ルカスは、××に抱きつくラムリを引き剥がそうとした。

××

ルカス、今日は大目に見てくれる？

ルカス

...え？

××

186年間も寂しい思いをさせちゃったもんね...。

××

ごめんね。

天の声

と言うなり、××はラムリを抱きしめた。

ラムリ

うぅ、主様ぁぁ、、。

ラムリ

居なくなったりしませんよね？

ラムリ

もう、僕を1人にしないでください!!

××

うん。大丈夫だよ、もう1人にはしないから。

××

私ね、こっちの世界で生まれて今は1人で住んでるから。別の世界に行ったりもしないよ。

ハウレス

それは本当ですか？

××

うん。実は、今住んでるところからそんなに離れてないんだよね。

××

両親は、また今度紹介するね。

××

あと、ベリアンの許可をもらったんだけど...。

××

う〜ん、これはバスティンも来てからにしようかな。

××

前世は、元々体が弱かったし心臓が良くなかったから長生きは出来なかったんだけど...。

××

今この体は、どこも悪い所はないし丈夫だからね!!安心してね!!

ルカス

あれ？体が弱いだけだったんじゃ...？

××

言い忘れちゃった、ごめんね。

ルカス

重要な事ですよ!!それなら、薬など前もって作れたかもしれません。

ボスキ

おい、ラムリ。いつまで主様に抱きついてんだ。

アモン

そうっす!!ボスキさんの言う通りっすよ!!

ボスキ

羨ましいぞ。

アモン

そうっす!!

ハウレス

おい、2人とも。

フェネス

お、落ち着いて!!ハウレス!!

××

ｱﾊﾊﾊｯ!!変わらないね、ﾌﾌｯ。

××

良いよ。寂しい思いさせちゃったからね。

ボスキ

本当か!?良いんだな？

××

良いよ。ただ、強く抱きしめられると流石にギブだからね？

ボスキ

俺がそんなバカ力で抱きしめるわけねぇだろ。大切な人なんだからな。

××

ありがとう。

天の声

他の執事達とも、××が生きているかと確かめるように抱きしめ合った。

ベリアン

ｺﾝｺﾝ、失礼します。

ベリアン

すみません、探してくるのに少し時間が掛かってしまいました。

バスティン

ベリアンさん。俺に客人って誰なんだ？

バスティン

俺には、主様以外どうだって良いんだ。

バスティン

（俺は主様以外、誰も受け入れるつもりは無い。）

バスティン

（主様の墓参りの直後に、早々何なんだ？また貴族か？）

バスティン

（貴族なんて。いつの時代も醜いものだな。）

ベリアン

そんなこと言わないでください。バスティン君。

天の声

少し言い合ってから、入室してきたベリアンとバスティン。

ベリアン

お待たせ致しました。バスティン君をお連れ致しました。

××

うん、ありがとうベリアン。

バスティン

...え？

天の声

バスティンの目の前に立っていたのは、紛れもなく死んだはずの○○（××）だった。

バスティン

...ｯ!!

××

わっ!!

天の声

バスティンは、気がつけば駆け出し××に思いっきり抱きついていた。

ロノ

速ｯ!!

ボスキ

まぁ、気持ちは分からなくもないな。

バスティン

会いたかった!!ずっと、会いたかった!!

バスティン

主様...ｯ!!

天の声

バスティンは、××を自分の腕の中に閉じ込め泣きながらそう言った。

××

うん、私も会いたかったよバスティン。

××

けど、く、苦しい...。

バスティン

す、すまない!!

天の声

××にそう言われ、慌てて力を緩めるバスティン。

××

ごめんねバスティン。辛い思いさせたよね、私悩んだんだ。

××

前世の記憶は、屋敷についてから全て思い出したけど小さい時から夢に出てきてたの。ここの事。

××

もっと早く来てればよかったね。

バスティン

夢に...？

××

そう。知らない沢山の執事さん達がね、"主様"って私じゃない私をそう呼んで慕ってくれて。

××

夢から覚めると、暖かい気持ちになるの。

バスティン

その執事って俺達のことか...。

××

ここに来て記憶を思い出してさ。

××

このまま会って顔を合わせた方が良いのか、辛い想いをさせたくせに今更来て何するんだろうって。皆に合わせる顔がないなって。皆に迷惑を掛けるだけ掛けて、礼もなしにすぐ死んで。

××

そうやって、屋敷の前で悩んでたらベリアンが帰ってきて屋敷に入れてくれたの。

××

ね、ベリアン。

ベリアン

はい。

ハウレス

そうだったのですね。

ミヤジ

迷惑だなんて思った事ないよ。主様。

ハナマル

そうだぜ。な？皆。

ナック

はい。

ユーハン

はい。

ラト

えぇ。

ルカス

はい♪

ラムリ

うん!!

ボスキ

あぁ。

ベリアン

はい。

バスティン

あぁ。

××

え...。

バスティン

主様がこうして戻ってきてくれて俺達は皆嬉しいんだ。

××

こんなに長い間待たせたのに...？

バスティン

あぁ。

バスティン

それに、言っただろ？

バスティン

主様が"必ず会いに来る"って。

バスティン

本当に会いに来てくれたんだ。それだけで本当に嬉しいんだ。

××

...うぅｯ...、、

天の声

××はバスティンに抱きしめられたまま泣き出してしまった。

天の声

張り詰めていた何かの糸が切れたように。

××

本当は、凄く怖かったｯ!!

××

心臓が痛くて、苦しくてｯ!!

××

息も出来なくなっていって...

××

全身の血の気が引いていって...

××

皆に会えなくなるって、皆を悲しませちゃうって、私は何にもお礼も出来ていないって、まだまだやりたいことも沢山あったｯ!!

××

それでも、皆に寂しい思いをさせたくなくてｯ!!

××

...うぅｯ...、、

バスティン

大丈夫だ。主様。

バスティン

俺は、主様の言葉に支えられて救われて...。

バスティン

確かに寂しかった。だが、悪魔化もしなかった。主様の言葉を信じていたからだ。

天の声

泣きじゃくる××を、安心させるように慰めるように。子供をあやすように。

天の声

××を抱きしめながら、××の頭を優しく撫でながら言った。

ルカス

やはり、どこまでもお優しいですね。主様。

ハウレス

えぇ、死ぬのは誰でも怖いはずです。まだ死んだ事無いんですけどね。

アモン

俺達を安心させるために、言ってくれた言葉。今までずっと、俺達を支え続けたんすよ。

ラムリ

そうそう!!クソ貴族の頼みも、渋々聞いて依頼をこなして。生きていれば、また主様に会えるって信じてたんです!!

ボスキ

あぁ、だから今もこうして俺達執事もあの時から誰1人として欠けてないしな。

バスティン

あぁ、ボスキさん達の言う通りだ。

××

え...？

バスティン

だから、主様。

バスティン

"自分を責めないで"。

××

っ、それ。その言葉...。

バスティン

あぁ、そうだ。主様が俺に掛けてくれた言葉だ。

バスティン

主様は、悪くない。だから、自分を責めないでくれ。

××

...うんｯ...。

天の声

××は泣くのを止め、涙目でバスティンを見上げた。

バスティン

それに、せっかく綺麗な主様の顔が台無しになっちゃうぞ？

バスティン

生まれ変わって、目の色と髪色が変わったな。主様。

××

うん、目の色ねバスティンの髪色みたいでしょ!!

天の声

と、得意げに笑いバスティンを見つめる××。

バスティン

ﾌﾌ、あぁ。とっても綺麗な色だな。主様。

天の声

バスティンも××に負けないくらい笑顔になった。

ボスキ

あ、笑ったぞあいつ。

ハウレス

あぁ、主様のおかげだな。

ロノ

久しぶりだな、バスティンの笑顔。

天の声

バスティンは、××が泣き止んだのを確認して××を自分の腕の中から解放した。

××

見苦しい所見せちゃった...

ハウレス

いえ、そんなことはありませんよ。

ボスキ

あぁ、むしろ可愛かったぜ？

××

う、うるさいｯ!!

ボスキ

あ、拗ねた。

アモン

もう、ボスキさんのせいっすよ!!

ラムリ

あぁ〜、機嫌直してください主様ぁ〜...

バスティン

機嫌を直してくれ主様。

××

分かった!!

ルカス

すんなり、戻ったね。ｱﾊﾊ...。

××

あ、そうそう。

××

伝えたかったことね、バスティンが来たから言うね。

××

ベリアンには許可とったからさ。

フェネス

許可...？

××

私、1人暮らししてるって言ったじゃん？

フルーレ

はい。

××

1人だとやっぱ、寂しいんだよね。私、また主としてこの屋敷に住む!!

××

よろしくね!!

ハウレス

はい。

ハウレス

...ん？

ハウレス

えっ!?

××

ｱｯﾊﾊﾊ、良いリアクション!!

ルカス

もちろん、こちらこそ♪願ってもないことです♪

バスティン

え？良いのか？

××

うん!!私、恋人とか夫とか居ないし両親とも離れて暮らしてるから本当に1人なんだよね。

××

飽き飽きしてた所だったの!!

ボスキ

ふーん、主様はフリーか。

アモン

ボスキさん、今あんたが何考えてるか分かったっす。

ハウレス

おい、ボスキ。主従関係において何だその考えは。

フェネス

ハウレス、こういうことは鈍感で気づかなそうなのに気づくんだ。

ルカス

フェネス君、それ意外とグサッとくる言葉だよ...。

フェネス

ハウレスなら平気ですよ。鋼の精神ですし。

ハウレス

そこまで言われると、凹むぞフェネス。

ボスキ

勝手に凹んでろ。

××

今日は、泊まってくね!!荷物は明日で良いかな〜

ベリアン

分かりました。お荷物は明日、我々がお運び致しますね。

××

うん、よろしくね!!

ベリアン

それでは、主様のお部屋へと案内致しますね。

××

うん!!

天の声

ベリアン達は××の自室へと向かった。

天の声

...。

自室。

ベリアン

到着致しました。

ベリアン

どうぞ。主様。

天の声

と言うなりベリアンは、××の自室の扉を開けた。

××

わぁっ!!

××

当時のまま何も変わってないんだね!!

××

あ!!この服まだあったんだ!!

××

あ、これあっちの世界の物じゃん!!

天の声

××は自室が当時のまま、綺麗に扱われていた事に感心しつつ懐かしい私物を目にして喜んでいる。

××

この服のサイズ生まれ変わったから、着れないと思ったけど全然着れるじゃん〜!!

ベリアン

お喜び頂けて、毎日掃除していた甲斐があります。

××

うん!!ありがとう、皆!!

フェネス

はい!!

ユーハン

はい。

ラムリ

うん!!

ボスキ

まぁ、正直に言うと。ここの部屋に来て主様と共に過ごしてる気分になりたかっただけなんだがな…。唯一の心の支えだったから、せめて場所だけでもそのままの形でな。

××

え？

アモン

…。

ハナマル

…。

××

あれ？何で誰も目を合わせてくれないの？

バスティン

…。

バスティン

ﾑｯ…

天の声

××は、バスティンの顔を両手で捕まえ目線を無理やり合わせた。

××

ﾌﾌ、やっと目を見てくれたね。

バスティン

こへは、無ひ矢ひなのれは？

××

ｱｯﾊﾊ、可愛いぃ〜!!

天の声

バスティンは××に顔を両手で掴まれて頬を持ち上げられているので、きちんと喋れなかった。

ベリアン

主様、本日ももう遅いですしご就寝なさいますか？

××

うん!!そうする!!

天の声

××は、疲れていたのかすぐに夢の中へと行ってしまった。

ハウレス

眠ってしまわれましたね。

ボスキ

あぁ、寝顔が可愛いな。

アモン

あの時の眠ってしまった顔は思い出したくないっす。

ラムリ

僕も。

ルカス

でも、ちゃんとこうして戻ってきてくださったよ。主様。

ルカス

私達には、やっぱり主様が必要みたいだね。

ルカス

他では無い、××様が。

ベリアン

はい。仰る通りですね。

××

…。

バスティン

おやすみ、主様。また明日な。

天の声

寝息を立てている××の髪を撫でるバスティン。

天の声

それぞれ執事達も自室へと戻り、就寝した。

天の声

…。

自室。

天の声

翌日。

バスティン

ｺﾝｺﾝ、失礼するぞ主様。

××

…。

バスティン

まだ眠っているのか…。

バスティン

（あぁ、夢なんかじゃない。ちゃんと、こうして主様が目の前に居る。）

バスティン

俺達の所へ戻ってきてくれて、ありがとう。

天の声

そう、小さく呟いた。

ジェシカ

良かったな。愛する人が生まれ変わって、また会えて。俺は、ずっと心配してたんだ。お前が、いつも暗い表情をしていたから。

ジェシカ

感謝するよ××さん、俺の相棒をまた笑顔にしてくれて。あいつの笑顔を取り戻してくれて。

天の声

とジェシカはバスティンの心の中から、言葉を送った。

××

…ん？

××

おはよぉ〜、バスティン。

バスティン

あぁ、おはよう主様。

バスティン

朝食の準備が出来ている。朝食にするか？主様。

××

うん!!ロノのご飯食べたい!!

バスティン

あぁ、一緒に食べよう。

××

久しぶりのロノのご飯〜!!

天の声

××はウキウキしながら、バスティンと共に食堂へと向かった。

天の声

…。

食堂。

ロノ

あ、おはようございます主様!!

××

うん、おはようロノ!!

ロノ

朝食出来てますよ〜。

××

わぁ〜、ロノのご飯だぁぁ!!

××

ねぇねぇ、ベリアン!!

ベリアン

はい、何でしょう主様。

××

皆と一緒にご飯が食べたい!!

ベリアン

う〜ん…

ベリアン

（主様の頼みとあらば、もちろん尊重致します。ですが、主従関係でもありますし…私としても是非ご一緒したいですし…）

ベリアン

分かりました。

ベリアン

今日は主様とご一緒に、ご飯を共にしますね。

××

やったぁ!!

ロノ

良いですね!!ありがとうございます、ベリアンさん!!

ベリアン

いえいえ。

ラムリ

やったぁ!!久しぶりに主様とのお食事です!!

ラト

ｸｯﾌﾌ、いつにも増してお料理を美味しく感じそうですね。

××

うん!!私、また死ぬまではずっとロノのご飯が良い!!

ロノ

主様、嬉しい事言ってくれますね!!

××

だって、前世でも思ってたけど本当に美味しいんだもん!!

ロノ

作る側としても作り甲斐があります!!

××

皆と186年ぶりのご飯〜!!

ハウレス

では、本日はお食事を共にさせていただきますね。主様。

××

うん!!

アモン

いやぁ〜、186年も待った甲斐があるってもんすよ。嬉しいっすね〜。

ボスキ

その間、貴族の奴らとかも色々あって大変だったし退屈だったが耐え忍んだ甲斐があったな。

ハウレス

お前は基本、昼寝尽くしだっただろ。

ボスキ

ﾊｯ、なんの事だか。

ハウレス

お前と言う奴は!!

フェネス

まぁまぁ、ハウレス落ち着いて。

××

ｱｯﾊﾊﾊ、この光景も好きだなぁ〜。ﾌﾌﾌ

ルカス

主様の笑顔を見ると、癒されますね。

ユーハン

そうですね。

ナック

あぁ、美しき主様。我々の元へ戻ってきたには飽き足らず、その愛らしい笑顔を我々に向けてくださる…。何て、幸せなのでしょう私達は。このナック感激でございます。

ラムリ

うわ、出たよ。キザナック。

ロノ

さぁ、皆さん!!料理が冷めない内に食べましょ!!

テディ

はい!!

ハナマル

あぁ。

天の声

デビルズパレス、食堂。

天の声

そこからは、久しぶりに再開した人と会話に花を咲かせ楽しそうに食事を共にしている執事達が見られた。

天の声

…。

自室。

××

あぁ〜、美味しかった!!

バスティン

あぁ、本当に美味しかったな主様。

××

やっぱりご飯はロノのご飯に限る!!

天の声

すると××は、何かを思い出したように口を開いた。

××

あ!!そうだ、お引っ越ししなきゃ!!

バスティン

大丈夫だ、引っ越しなら馬車を準備して俺達が引っ越しの手伝いをする。

バスティン

ベリアンさんに伝えてこよう。少し待っててくれるか？

××

分かった。よろしく!!

バスティン

…。

××

…？

バスティン

（いや、待てよ。俺がベリアンさんを呼びに行くのは別に良い。だが、俺がベリアンさんを呼びに行っている間にまた主様に何かあったらどうする？）

バスティン

（俺は医療に関してはさっぱりだ。また、同じ事を繰り返してしまったら意味が無い。せっかくまたこうして再会出来たのに、また俺のせいで失ってしまうのか？）

バスティン

（ここに1人主様を残しておくのは良くない。一緒に付いてきてもらうべきなのか？だがそれは、執事としてどうなんだ？）

バスティン

（いや、命に関しては執事などという立場はこの際どうだっていいな。申し訳ないが、主様には付いてきてもらうか…。）

バスティン

申し訳ないが主様。

××

ん？どうしたの？

バスティン

一緒に付いてきてくれ。

××

うん。分かった。

天の声

××は案外すんなりと、バスティンの提案に承諾した。

バスティン

ありがとう、主様。

××

うん!!

××

（私が一緒に行くだけでバスティンが安心してくれるなら。私はその方がいいし、そうする。186年間も1人ぼっちにさせちゃったのは、紛れもなくこの私だもんね。）

バスティン

じゃあ、行こうか。

××

うん、一緒に行こ!!

××

（まぁ、ちょっとバスティンも過保護なところがある気がするけどね。）

天の声

こうして2人はベリアンを探しに自室を出た。

天の声

…。

デビルズパレスのどっか。

××

あ、居た居た!!

××

ベリア〜ン!!

ベリアン

おや、主様。どうかされましたか？

××

うん!!あのね、お引っ越しがしたくて。

ベリアン

承知致しました。それでは、準備に取り掛かりますね。

××

よろしくね!!

ベリアン

はい。

バスティン

ベリアンさん、俺も手伝おう。

ベリアン

いえ、バスティン君は主様のお傍に居てあげてください。

ベリアン

その方が、バスティン君も安心するでしょう？それに、主様のお傍には誰か1人は付いていないといけませんし。

バスティン

（別に馬車の用意なら、馬の飼育係の俺が適任だろうに。）

バスティン

（もしかして、俺が主様から離れたくないのを汲み取って…？いや、ベリアンさんの事だ。こんな俺の事などすぐに分かるだろうな。）

バスティン

（流石ベリアンさんだ。やはり、ベリアンさんには敵わないな。）

ベリアン

馬車の準備は、ハウレス君やロノ君にも手伝ってもらうので安心してくださいね。

バスティン

承知した。主様の事は任せてくれ。

ベリアン

はい。よろしくお願いしますね。

ベリアン

（主様もあまり、バスティン君から離れたくないのでしょうね。表情から分かりますよ。前世で、彼の目の前で。そして彼の腕の中で息を引き取り、彼に"悲しい思い。絶望"を味あわせてしまった。と思うところがあるのでしょうね。）

ベリアン

（そして、バスティン君もこの186年間も主様を思い続けて待ち続けて。再び失うのがとても恐ろしいのでしょう。"出来ることなら片時も離れたくない"と顔に書いてありますしね。）

ベリアン

（バスティン君。貴方の気持ちは、私も酷く分かりますよ。大切な人を失う辛さは、私も何度も経験しているのにこれだけは慣れませんからね。）

ベリアン

それでは主様。馬車の準備が出来次第お迎えに上がりますね。

××

うん、ありがとう!!

天の声

ベリアンは馬車の準備に取り掛かった。

天の声

そして、××とバスティンは部屋へと戻って行った。

天の声

…。

自室。

天の声

部屋でしばらく待機していると、部屋にノック音が鳴り響いた。

ベリアン

ｺﾝｺﾝ、失礼します。

××

はーい。

天の声

と返事をし、ベリアンを迎え入れた。

ベリアン

馬車の準備が出来ました。主様、案内をお願い致します。

××

うん!!

バスティン

主様、俺が馬車までエスコートしよう。

××

ありがとう!!

天の声

そして、荷物を全て持ってきて××の引越しが終わった。

××

ありがとう!!これで、お引っ越し終了だね!!

ラムリ

やったぁ!!これで、主様と毎日会えます!!

××

うん!!それに、私の世界はここだからね。

××

ここ以外、どこにも帰らないよ!!

フェネス

これでまた主様と一緒に本が読める!!

ユーハン

改めて街を案内致しますね主様。

ハナマル

また、一緒にゲームしようぜ主様。

テディ

主様!!俺、剣の腕を沢山磨いたんです!!是非見てください!!

フルーレ

主様、俺お召し物を沢山作ったんです!!また着てください!!

ラト

主様。また私とアリさんを観察しませんか？

ラムリ

主様!!また星を一緒に眺めましょう!!

アモン

主様!!また一緒に花を育てましょうっす!!

ボスキ

主様、また一緒に昼寝しような。

ハウレス

主様、またご一緒にお菓子を食べませんか？

ミヤジ

また、一緒にキャンドルを作ってくれるかい？

××

うん!!また皆と一緒に色んなことやりたい!!

ルカス

主様♪お約束願えますか？

××

ん？何を？

ルカス

・週1で健康診断を受けること。
・体調が少しでも悪かったら、すぐに私に言うこと。
・精神面も不安になったりしたら、すぐに相談すること。

××

え!?週1で？

××

流石に多いんじゃ…

ルカス

ﾌﾌﾌ♪

××

何か、その笑顔怖いよ。

執事一同。ﾌﾌﾌ♪

××

分かった!!分かったから!!

××

その笑顔怖い!!凄い圧を感じるよ!!

××

もう、何も隠さない!!何もかも包み隠さず言うから!!

ルカス

お約束してくださり、ありがとうございます♪主様♪

天の声

その笑顔は、普段の笑顔に戻っていたルカス。

××

何か、約束というよりも強制させられた気もするけど…。

ルカス

おや、何のことでしょう？

××

（…怒らせてはならないな。ルカスを。怒らせたら命がないかもしれない…。）

ベリアン

主様、顔が引きつってますよ。

××

ｱﾊﾊ、引きつってなんかないよ。

天の声

××は、話題を変えるように思い出したことを言った。

××

ねぇねぇ、ベリアン。

ベリアン

はい。

××

気になってたんだけどさ、私のお墓ってあるの？

ベリアン

はい。ここから3分程歩いたところにありますよ。

ハウレス

勝手ながら、こちらの世界に埋葬させていただきました。

××

そうなんだ。ありがとう。

××

私、死ぬならこっちの世界が良かったからさ。こっちの世界に埋葬されて良かった。

ハウレス

そうだったんですか？

××

うん。まぁ、私もあっちの世界で色々あったからね。

××

私のお墓参りに行ってもいい？

ベリアン

はい。それはもちろん。

××

自分で自分の墓参りなんて不思議なんだけどね。

バスティン

案内なら俺がしよう。

バスティン

毎日、主様の墓参りしに行っていたからな。

ロノ

毎日どこに出掛けているのかと思ったら、主様の墓参りに行ってたのか。

バスティン

あぁ。

ベリアン

主様、我々もお供して良いですか？

××

うん。

ベリアン

それでは、水と花とお供え物を準備致しますね。

××

ありがとう。

天の声

とバスティンの案内で、○○の墓。元言い、××の前世の墓参りへと向かった。

天の声

…。

○○の墓。

バスティン

さぁ、着いたぞ主様。ここだ。

天の声

そこには墓石に○○と彫られた1つの墓があった。

天の声

立派に建てられ、清掃も隅々まで行き届いていてとても186年前に建てられた墓だとは思えない程だ。

××

案内ありがとう、バスティン。

バスティン

あぁ。

××

…。

天の声

××は、墓の前にしゃがみ込み手を合わせた。

天の声

連られるようして、執事達も手を合わせた。

天の声

そして、手を合わせ終えた××がベリアンに話を振った。

××

ねぇ、ベリアン。お供え物良い？

ベリアン

はい。

ベリアン

どうぞ。

天の声

とベリアンからのお供え物を受け取り、××はお墓に供え。水を上から掛けてから自分自身に言い聞かせるようにして話し出した。

××

○○。私は、今こうして元気にしてるよ。体も丈夫になって生まれ変わったよ。名前は変わって今は××って言う名前なの。

××

でも私、○○って名前も好きなんだ。

××

何であの時、時間を細かく見て行動しなかったのか。時間を見てれば、まだ生きれたかもしれない。あんなに走らなくても、間に合ったのかもしれない。心臓が悪いから普段、運動も出来なかったのにさ、あんなに勢いよく走って。バカだよね私。

××

駅で電車を待ってる時に、心臓が凄く痛くなった。本当は心のどこかで分かってたの。"もう死んじゃうんだな"って。それでも、皆に心配させたくなくていつも通りにデビルズパレスに行った。

××

結果的に、予想は的中してあの日に死んだんだけどね。

ベリアン

主様…。

××

あっちの世界で、両親や兄弟に友人に…心配させちゃったよね。"行方不明"じゃなくて、"死んだ"って分かってた方が良かったのかもしれないね。

××

思う所はあるよ。でも、自分が招いた事だし自分で選んだ道だもんね。

バスティン

（"自分で選んだ道"…か。）

××

凄く、怖かったし痛くて辛かったよね。本当にお疲れ様。

××

あとは××に任せてね!!ベリアン達の事も私に任せてね!!私、○○がやりたかったことをやり遂げるよ!!

××

また結果報告しにくるよ。だから、ゆっくり休んでね…私。

天の声

そう言うと、××は○○と彫られた墓石を優しく撫でるように触れた。

××

よし、ごめんね。こんな重い話をしちゃって。

ハウレス

いえ、俺達は全然平気ですよ。

××

ありがとう。

××

あ、それともう1つ話を聞いてくれる？

アモン

もう1つの話っすか？

××

うん。

××

あのね、私さ。死んだ後の記憶が少しだけあるの。

ルカス

え!?

ボスキ

は？

××

そりゃ、驚くのも無理ないよね。私自身も驚いたもん。

××

死んだ後ね、私は自分自身を上から見下ろしてたの。声を掛けても、誰も私に気づかない。人や物に触れようとしても、すり抜けて触れないの。

バスティン

（あの時、主様は傍に居たのか…。）

××

皆を見てるとね、心が痛くて。空も飛べたからさ、屋敷を出て空を飛んでたの。

××

そしたら、知能天使と会ったの。知能天使は私が見えてたみたい。

ベリアン

え!?知能天使ですか？

××

そう。ケルビムとセランフィムだったよ。

〜○○が死後の話〜（回想）

セランフィム

おや？誰かと思えば、悪魔執事の主じゃないか。あれ？君、死んだの？

○○

心臓発作を起こして、こっちの世界で死にましたよ。だから、こうして肉体が無いんですよ。

ケルビム

おぉ、丁度暇してたんだよね。君さえ良ければ、一緒に知能天使にならない？

○○

…え？

ケルビム

言っただろう？
"君なら大歓迎"だと。
"君の事を気に入った"と。

○○

（ベリアン達に会えるなら…知能天使に。いや、絶対そんなことはダメ!!）

○○

ごめんなさい。私は、知能天使にはなりません。

ケルビム

おや、それは残念だね。

ケルビム

じゃあ、実験に付き合ってくれるかい？

○○

実験…？

ケルビム

そうさ。人間とは実に不思議な生き物でね。私には、変な力があってね。この力を試してみたいんだ。

○○

（私も、このままじゃいけないもんね。どうせなら、知能天使に消された方が良いのかな。）

ケルビム

安心してね。君の存在を消すわけじゃない。生まれ変わらせるんだ。

○○

え？私が生まれ変わる…？

ケルビム

そう。生きていた時の記憶を持ちながらね。

セランフィム

あぁ〜、君だけが持ってるあの不思議な力ね。

ケルビム

そう。

ケルビム

付き合ってくれるよね？この実験。

○○

（生まれ変わってベリアン達に会えるなら。その実験を受けてみようかな…。）

○○

分かりました。その実験を受けます。

ケルビム

本当かい？君は本当に優しいのだね。

ケルビム

ありがとう感謝するよ。悪魔執事の主。

ケルビム

安心してくれ、君が生まれ変わっても君を消したりはしないさ。大切な被検体だからね。

ケルビム

それに、今度死んだら次は知能天使にでもなってもらおうかな。

○○

それは、また遠慮しておきます。

ケルビム

吊れないね〜。

セランフィム

君も知能天使になれば、悪魔執事達はさぞ絶望するのだろうね。

セランフィム

それはそれで、面白そうだ。

ケルビム

じゃあ、実験に付き合ってもらうね。上からまた、君を見ているよ。私達から君には危害を加えないから安心してくれ。ただ、連れ出したりはするかもしれないが。

○○

じゃあ、次生きるとしたらケルビム達のおかげってことになるのね。

ケルビム

まぁ、そうだね。

○○

分かった。ただ、天使狩りはするからね。

ケルビム

おぉ、手厳しいね。ただの、天使なら構わないよ。いくらでも作れるからね。

○○

そうなんだ。

ケルビム

私の方で、普通の人間よりも遥かに長く生きれるように調節しておくよ。

ケルビム

じゃ、実験を始めるよ。

〜現在〜

××

って、事があったの。

ベリアン

え…、情報量がありすぎます。

ルカス

つまり、整理すると。

ルカス

知能天使ケルビムに、"知能天使にならないか？"と誘われたけど、断って。変わりに"ケルビムだけが持つ力の実験を受けて生まれ変わった"ということですね？

××

そう。

××

普通の天使は簡単に作れるって言ってた。

ベリアン

本当に憎たらしいですね。天使は。

ベリアン

有力な情報提供ありがとうございます。主様。

××

うん。

××

私は、被検体だから天使に攻撃されはしないらしいよ。でも、私も普通の人間じゃないね。知能天使に作られた人間って訳だからさ。

××

普通の人間よりも長く生きれるようにされてるんだもんね。

ラムリ

じゃあ、僕達と同じですね!!

××

え…？

ラムリ

僕達、悪魔執事も普通の人間じゃありませんからね!!

××

ラムリ…。

バスティン

主様は主様だ!!俺達の大切な主様だ!!

バスティン

たとえ、知能天使に作られた人間だとしても!!

バスティン

俺は、主様のお傍にずっと居る!!どこへでもお供する!!

××

バスティン…。

××

ﾌﾌﾌ、ありがとう。

××

気が楽になったよ。

××

天使が現れても、一緒に倒そうね皆!!

ラムリ

はい!!

バスティン

あぁ!!

ベリアン

はい。

ハウレス

はい!!

ボスキ

あぁ。

ミヤジ

物は捉えようだからね。

ミヤジ

知能天使や天使は、大っ嫌いだ。だが、その知能天使のおかげでこうしてまた会えたんだ。それに、長く生きられるらしいしね。

ラト

そうですね。

××

そうだね。ありがとう!!ミヤジ!!

××

よし!!伝えたいことも伝えれたし、屋敷に帰ろう!!

ベリアン

はい。

ハナマル

あぁ。

天の声

○○の墓参りも終わり、××の伝えたいことも伝えられ屋敷へと帰る××達。

天の声

…。

自室。

天の声

○○の墓参りから数日が経ち…。

××

ねぇ、バスティン。

バスティン

ん？何だ、主様。

××

季節もさ、もう春だよね。

バスティン

あぁ、そうだな。もう春だ。

バスティン

桜も満開の頃だろう。

××

だよね!!

バスティン

あ、あぁ。

天の声

いきなりの、××の勢いに少し押され気味のバスティン。

××

満開の頃だからさ、お花見しよ!!

バスティン

花見を…？

××

うん!!また、あの時みたいに楽しいお花見をバスティンと2人でしたいの!!

バスティン

ﾌﾌ、それは良い提案だな。

バスティン

じゃあ、今日お花見をするか。

××

うん!!

××

一緒にロノの所に行って、弁当作ってくれるように頼もう!!

バスティン

あぁ、とても楽しみだ。

××

私も!!

天の声

そして、ロノの所へ行き弁当を作ってもらい2人であの桜の元へと歩いて行った。

天の声

…。

（中の人）可能な人で大丈夫です。曲を聴きながらここから、先をお読みください!! Youtubeに検索すると 1番上に出てきます!! "ただ声一つ、ロクデナシ" です!! ピアノだけのもありましたので、ピアノのも是非!!

デビルズパレス付近。桜の木。

××

わぁ〜!!凄い!!凄く大きくなってて、前よりも綺麗だよ!!

××

ねぇ、バスティン!!

バスティン

あぁ、凄く綺麗だ。

バスティン

…。

バスティン

また、主様と花見が出来て…俺は…

××

バスティン…？

バスティン

俺、ずっと…ずっと…

バスティン

…ｯ

××

わっ、バスティン!?

天の声

バスティンは、ボロボロと泣き出しその場で膝から崩れ落ちてしまった。

バスティン

俺、ずっとｯ…待ってたんだ…。"生きていればまた会える"って…。この桜の成長も見てきたｯ…。

バスティン

主様と、見た…桜の木だったからｯ。

バスティン

この桜の手入れもしていたんだｯ…

バスティン

ずっと1人で、寂しくてｯ…

××

そうだったんだ…。ありがとうバスティン。

××

ずっと、1人で待たせちゃったね。

天の声

そう言うと××は、バスティンの目の前に来てしゃがみ、バスティンを優しく抱きしめた。

××

大丈夫だよ。もう、突然居なくなったりしないよ。ずっと、バスティンから離れないよ。いつも一緒に居るよ。

バスティン

本当かｯ…？

××

うん。約束するよ。

××

だから、安心して。バスティン。

××

ね？

天の声

そう言うと、××はバスティンを安心させるようにとびっきりの笑顔を浮かべた。

バスティン

あぁ。

バスティン

ずっと、一緒だ…××様。

××

うん!!

天の声

××は、立ち上がりバスティンに手を差し出す。

××

ほら、お花見しよ!!

バスティン

（あぁ、ありがとう主様。
前世でも俺を照らしてくれて。
そして、今もこうして
照らしてくれて。
貴方は、俺の生きる希望だ。
俺はこの温かい光が大好きだ。
だから、いつまでも俺を照らし
続けてくれ。
これからも、この先も。
眩しいけれど、俺はこの眩しさが
本当に大好きだ。）

天の声

そして、バスティンは××に差し出された手を取って立ち上がり

バスティン

ありがとう…。

天の声

と言い、2人で実に186年振りの
"花見"をした。

天の声

その幸せに溢れる空間は、知能天使ですら壊すことは出来ない…。

天の声

〜END〜

お読み下さりありがとうございます!! 最後話を区切るのが面倒で、3話に詰め込みました!!ギュウギュウだぁ〜。途中、話がぐちゃぐちゃになった気がする。お気づきだろうか…。天使の所は、別のストーリーの続きだと。そして、よくコメントで言われるのが… "ムーちゃんは？"と。今回は、○○が死後186年も経っているので"あくねこ本編"の設定では "猫"となっていたので猫の寿命は長くても20年なので、残念ながらムーも亡くなってしまいました…。 ○○が亡くなったのは16歳ですが、ムーは○○よりも長生きをして、最後はベリアン達、皆に見守られながら天国へと旅立ちました。ムーのお墓は、他の執事達と一緒の所に作ったそうです。悲報!! 今回は、データが2回も消えましたw スマホが熱いのに無闇に書き込むもんじゃないね（この台詞…前にも行った？）迷ったんだよね。 "バスティンと主様を結婚式させる"かってでも、"他にも推しが居るからどうしよう" って思い留まりましたね〜。結婚してほしかったら、勝手に "結婚した!!"と自分に言い聞かせてください!! 私もそうします!!w 別に最後くらい、1度は口付けしても良かったよね？ね？うん。ここで、アンケートを取ります。ボスキとルカスバージョンを・投稿して欲しいか・どうでもいいか一応、ざっと内容は設定してあります!! ただ、ネタ被りなんだ!! 皆、主様が転生するんだ!! それぞれ、死因は違うけど!! ストーリーも変わってくるけど!!（多分）コメントで是非教えてくれ!! あと、後々ストーリーを読み返すと必ず誤字を発見するんだ。投稿する前に、1度通して読んで確認してるはずなのにね。私の目は節穴だらけだ…。そして!!今日!! あくねこのメンストの"3章"がついに公開されましたね!! 私は、絶対に続きが気になりすぎて頭が確実にパンクするので、ストーリーは全ての話が出終わるまでは読みませんが。 Twitterにて、新しい知能天使が出ましたね!! 私の、ドタイプです（顔が）!! 名前も性格も分からないので、もし読んだ主様方が居れば、教えていただけると嬉しいです。その天使の情報だけお願いします!! そうすれば、天使編のストーリーを書く時にその子を出せる!! 待って、名前あったっけ？あれ？過去のメンストにあった気がする…。忘れた…lll_ _ ) 私、あくねこ以外にも色々ゲームをしてるんですよ。 "オベイミー"とか"ブラスタ"とか "千銃士R"とか。まぁ、うん。色々w もし、知っているのがあればお聞かせください!! それらも書きたいので!! 私が知らなかったら、書けませんが☆ 待って待って。バカ長い。ごめんね。それでは、ありがとう!! by作者