あれからまた2日経ち , 今日はぼんさんが 来てくれるそう .
メンバーに迷惑をかけてばかり .
申し訳なさと , 自分の無力さにこの数日 打ちのめされた .
日に日に , 目の前の色は ただの想像に過ぎない メンバーの花の色でさえ 見えなくなってきた .
一昨日より , 少しばかり 荒れた部屋を ぼんさんが来るまで片す .
感情が荒ぶったわけではない .
ただ , 少し身の回りのことに 気を使えなくなっただけ .
# Bn .
# Qn .
リアルで会うことも , こうやってお話しすることも 既に ‘ 久しぶり ’ だ .
# Bn .
本当によくみてるよな , この人 .
# Qn .
何も悟られないように .
息を吐くように嘘を吐く .
# Bn .
今の所はまだ平常心 .
メンバーの誰かに 迷惑をかけることはない .
そしてその花を 散らすこともない .
# Qn .
# Bn .
# Bn .
そんな長居はできないし
# Qn .
少し寂しがる自分がいる .
…なんでだろ .
自分から居場所だった ドズル社( 花束 )を 裂きに行ったのに ,
寂しいとか , 我儘すぎないか ?
# Bn .
そんな言葉に少しだけ 心が軽くなる .
けど… .
# Qn .
# Qn .
相変わらず素直じゃない .
戻りたいはずなのに , 意地ばかりを張って .
# Bn .
# Bn .
そう言って , 俺の頭を2回 ぽんぽん と撫でる .
いつもなら振り払っているであろう その手も , 今だけは 振り払いたくなくて .
もう少しだけこの空間を 続かせたくて .
少しだけ素直になってみよう .
# Qn .
ぼんさんの優しい手を 俺は両手で握る .
# Qn .
自分の頭に乗せて , 少し止まる .
# Bn .
# Qn .
確かに得意な方じゃないから .
今の俺にはこれで精一杯 .
だからさ…
# Qn .
もう最期にするからさ .
# Bn .
ちょっとだけ , 抱きしめさせて下さい .
いきなり抱きつくと 驚きながらも優しい 暖かな瞳で .
‘ 紫色 ’ の穏やかな瞳で .
貴方は大きな体だけでなく , その大好きな眼差しで
心も体も抱きしめてくれた .