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中野
なん、で、涙目……
戸川
目に、ゴミはいっちゃったのか、な？
戸川
うん。そう、ゴミ
戸川
だから──
中野
ごめん。俺、やっぱり
中野
先輩、話してください。どうして泣いてるんですか
中野
なにか、されてるんでしょう？いっつも、笑ってて可愛いけど
中野
隠してますよね。その笑顔で
戸川
……。中野くん、腕、痛いよ……
中野
っあ、す、すみませ……
中野
（無意識に掴んでた…）
戸川
わたし、いじめられてないよ。ヘラヘラしてるのが、悪いんだ。なんでもやっちゃうから、
戸川
いっぱい押しつけられちゃうだけ
戸川
なんにも、ないよ
戸川
ほんと、なんにもない。
戸川
辛くないし、中野くんがムキになることもない
中野
……見てました
戸川
ぅ、え…？
中野
見てたんです。先輩がひとりでトイレ掃除したり、ゴミ出し行かされたり、パシられたり、
中野
でも先輩は笑ってて、無理してて
中野
俺ずっと見てたんです
戸川
…。ボール、遠いところにあるね
中野
おかしいでしょ！！
中野
なんで反抗しないんですか！！！
戸川
取ってくるね──
中野
逃げないで！！！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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