テラーノベル
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痛い、痛い。
やめて、離して。
焼かないで、お願い。
切らないで、やめて。
お願いだから、もう離して
もう、部屋に戻るから
明日も、早いから
嗚呼神様。どうか…
どうか生まれ変われるなら、幸せな人生をくださいな。
そして、こんな強欲な私を
赦さないでいてください。
風が、吹いている。
冷たい。
その風が頬を撫でるだけで
痛みは、増していった
暁 月夜
暁 月夜
暁 月夜
暁 月夜
降りる決意をして、柵に触れる。
その瞬間
どんどんと、扉を叩く音が聞こえる。
暁 月夜
暁 月夜
「詠唱「自然の摂理」」
暁 月夜
そういう声がして振り向けば、ドアがみるみるうちに老朽化していく。
そうしてついに、ドアは開いた。
炎帝 雷牙
暁 月夜
金髪の、片目隠れ…
あぁ、なんだ、なんか話題になってた「救世主」くんか。
中学で自殺止めまくったって噂の。
いや、自殺が起きまくる中学なんだよって聞き流したかも。
ここでも善人ぶるのか
炎帝 雷牙
炎帝 雷牙
暁 月夜
何も考えてないのかよ
そこは何か考えてから来てよ。
いやそんな暇ないが
炎帝 雷牙
炎帝 雷牙
……はぁ
炎帝 雷牙
炎帝 雷牙
炎帝 雷牙
炎帝 雷牙
炎帝 雷牙
炎帝 雷牙
炎帝 雷牙
炎帝 雷牙
……馬鹿げてて、勢い任せで、頓珍漢。
なのにあの日の私は、それを聞き流せなかった。
炎帝 雷牙
暁 月夜
炎帝 雷牙
暁 月夜
取られた手の感触は、とても温かかった
数日後、彼に会う機会はなかった。
暁 月夜
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
暁 月夜
クラスメイト
クラスメイト
窓の外は、綺麗な蒼空であった
あの中に、飛び込んでしまえたら…
「先輩!!!!!」
暁 月夜
その大声が聞こえた途端、クラス内はざわつき始めた
あの声、確実にあの子だった。
私は、知らぬフリをした。
だが……
「暁月夜先輩!!!!!!」
暁 月夜
そう呼ばれてしまっては、出ていくしか無かった。
暁 月夜
炎帝 雷牙
炎帝 雷牙
暁 月夜
炎帝 雷牙
暁 月夜
あの親、多分私居ない方が良いだろうし
傷が増える心配もないし
最悪帰ってこなくても探さないだろ
クラスメイト
クラスメイト
暁 月夜
炎帝 雷牙
炎帝 雷牙
暁 月夜
炎帝 雷牙
暁 月夜
炎帝 雷牙
暁 月夜
炎帝 雷牙
暁 月夜
炎帝 雷牙
そういって、走り去ってった。
暁 月夜
私はそう言いながら、2年夜組の中へ入っていった。
密かに、かつそれを表に出さぬよう、明日を楽しみにしながら……
コメント
1件
サムネからもう神 語彙力高すぎて脱帽