コメント
3件
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙俺やっぱり軍人向いてないよ!なんで俺あんな国平然と居れたの!?
あれ進撃の巨人の曲みたいな内容だぜ
わぁぁぁぁぁぁ。゚(゚´Д`゚)゚。これ、ハンカチ必須ですね?T^T前の話も見させていただいてるのになんか、前回とまた別の感動が押し寄せてッッ ヤバい、最高すぎます(ノ_<)日帝ちゃんが「またな」って言ってる時、泣き笑い(?)してる様にしか想像できないッッッ
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
Let’sgo↓
死にたい
病んでるとかそういうわけじゃなくて
憂鬱なことが周りにあるわけじゃなくて、
普通に、ただ死にたい
ずっと生まれた意味が分からないで
生きる意味も見つからないで
何度も何度もジサツミスイして
もう早20年
日帝
今目の前に広がる光景を前に呟く
確かに私の愛刀で腹を刺した
失血死するかと思っていた
なのにいつまでたっても死なない
日帝
もう刺して10分以上が経過しているはずだ
これ以上経過すれば____
江戸
日帝
私がジサツをしようとすると
上手く死ねなくて
必ず父上に見つかってしまう
江戸
江戸
江戸
諦めろ、と言われても
なぜこの世は死にたいものが死ねず
生きたいものが生きれないのか
そんな世の中に反吐が出る
日帝
日帝
江戸
江戸
日帝
何度言われてもわからないんだ
生きてる意味が見つからないし
私が生きているだけで誰かの時間___
今なら父上の時間を奪ってしまっている
それだけでもう耐えられない
日帝
耐えられなくなってしまった
日帝
もう私に時間を使わないでください
江戸
日帝
そう、こんな体だから
日帝
こんな体に生まれてしまったから……
家をそそくさと出て
死ぬためだけにある国へ
船に乗り込む
これから向かうのは自殺の名所である山
やはり、怖くない
辛いとも思わないから
きっとまた死ねないだろう
日帝
それでも家で刀を刺すよりも良いだろう
試してみる価値ぐらいはありそうだ
日帝
日帝
日帝
身勝手と思いつつも、そう願ってしまう
沈没しろと願っても、船はなかなか沈没しない
世の中はやはり理不尽にできているようだ
下らないことを考えていると、陸が見えてくる
日帝
日帝
もう嫌なんだ
意味のない毎日を繰り返し
意味のない私が生きていることが、
だんだん何も感じれず、わからなくなって
世界の色採りが失せていく感覚が
気持ち悪いんだ
船に揺られること小三時間
そのある国に来て
ようやく自殺の名所の山へ到着した
日帝
日帝
曖昧に終わった今までのジサツミスイ
今回はちゃんとジサツできるだろうか?
期待と不安が混ざっている
一歩、踏み出してみる
深い雪のザク、という音
曇り空で霞んで見える月
山麓を流れる強い風
不思議と怖くはなかった
あと一歩のところに、私の求めていたものがある
風が背中を押すように流れる
今だ、今だとそそのかされている
そうだな、早くジサツしなきゃな
足を踏み出そうとした束の間
??
途惑う声と共に手を引かれ振り返る
日帝
そこには、私より遥かに大きな上背があった
フィンランド
日帝
日帝
フィンランド
日帝
ただジサツするための場所として見てたから
どこの国土なんか考えていなかったな
フィンランド
フィンランド
聞き慣れない言葉が聞こえた
日帝
フィンランド
フィンランド
日帝
情報源は父上だからな
フィンランド
フィンランド
日帝
フィンランド
フィンランド
西洋はロシアという国が強いらしい
すぐジサツするから使うこともないであろう情報。
その日はフィンランドの家に泊まらせてもらった
流石に人の家でジサツ…ジサツミスイは辞めた
フランス
日帝
フランス
フランス
日帝
日帝
私にとっては死ねるから好都合だったけどな
フランス
日帝
今は航空機?で米国へ向かっている
フランスによると
英国から独立した後
経済力、軍事力、影響力など
多くの力を兼ね備えた世界有数の大国らしい
すでにジサツという本来の目的は打ち壊されてしまった
まだ猶予はあるものの、時間は許してくれない
最悪の出出しと言っていいだろう
それに加えて、
今日は何となく嫌な予感がしている
後悔してしまうような、罪を犯してしまうような、
もう二度と戻れなくなってしまうような
そんな嫌な予感
フランス
日帝
フランス
フランス
日帝
今はただ不変を願うばかり
フランス
そう言ってフランスは先に行ってしまった
その代わり____
アメリカ
日帝
フランスが機内で話していた米国
こいつが隣にいる
アメリカ
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
本当にこれで大国なのか?
そう思ってしまう性格
アメリカ
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
アメリカ
底抜けに明るくて、
うるさいけど好いてしまう、そんな性格
そんな彼はいつの間にか私の世界を彩っていた
……私が望んでいた不変なんて、要らなかった
そう思えるぐらいに。
そんな米国___アメリカに私は恋愛感情を抱いてしまった
でも私にはつり合わない
それがわかっていても
駄目だとわかっていても、無理だとわかっていても
私はアメリカのことを意識するようになってしまった
その後もその会議___
即ち第一次世界大戦の連合国会議は度々行われた
でも会議が進むにつれて米国を目にするたびに、
なんだか米国はやつれていっている
力なく笑う顔、いつもより元気のない声、
明るさを失いかけている目、そして痩せてきている体
前の米国と比べればその差は一目瞭然と言っていい
会議中である今だってそうだ
アメリカ
日帝
虚ろな眼で机を眺めている
前の___数週間前の米国からは考えられない
でも原因は推測だがわかってはいる
最初の会議で米国が話しかけようとした国___英国。
その二国は親子関係にあるらしい
……面影なんてないけどな
親子関係の割には最近は仲が悪いように見える
米国が話しかけようとした時も無視して、それっきりだ
イギリス
という英国も、最近やつれて見える
元々細く、華奢な体をしていたが
最近は目の下の隈、光の宿らぬ目と共に
更に痩せ細った体になっている
気が付くと会議は終わっていた
米国に話しかけようと椅子を立つ
日帝
アメリカ
無理やり作ったような笑み
無理やり絞り出しているような声
日帝
全てが見てて痛ましかった
アメリカ
そそくさと出て行ってしまう米国
部屋の中には私だけ____
いや、違う
もう一国残っている
日帝
日帝
それと同時に、私は一つの決心をしていた
……明日、米国の家に乗り込む
イギリス
日帝
イギリス
イギリス
日帝
思わず声が漏れた
それを境に、本音が口から漏れていく
日帝
日帝
日帝
日帝
イギリス
日帝
イギリス
イギリス
日帝
イギリス
イギリス
日帝
日帝
日帝
イギリス
日帝
日帝
イギリス
イギリス
日帝
日帝
イギリス
日帝
日帝
イギリス
少なからず言いたいことは言えた
これで邪魔をされることも、邪魔をすることもないだろう
後はただ
来る明日に備え準備をするのみ
案の定、米国は私との約束の時間に遅れている
まぁ予想通りというところだ
それに家に乗り込む理由もできたしな
だから今私は米国の家の前にいる
嫌な予感が漂っている
呼吸を落ち着かせインターホンを鳴らす
しばらくしてドアが開く
アメリカ
日帝
彼の目が見開かれる
アメリカ
アメリカ
その発言がいつものアメリカらしくて安堵する
日帝
アメリカ
約束より1時間後を指す時計を見る
アメリカ
日帝
ふと、何かが臭った気がした
嗅いだことのある……血の匂い
アメリカ
アメリカ
アメリカの顔が一瞬揺らいだ
不信感は募って、爆発する
日帝
アメリカ
珍しく焦るアメリカアを無視し家の中へ入っていった
血の匂いのする方へと向かうと、
その場所___リビングには
大量の薬、酒、コーラ……
血の付いたナイフもあった
昨夜のものだろうか?
ここまで相談しなかった米国に腹が立った
…追いかけてきたアメリカに目をやる
日帝
口調が強くなっていくのがわかる
アメリカ
アメリカの顔は蒼く、今にでも泣いてしまいそうだ
英国が心配していたのだ
ちゃんと話すべきだろう?
日帝
そう思って発した言葉は
米国に思ったより深く刺さったらしい
アメリカ
アメリカ
必死に弁明する米国がなんだか可哀想で
日帝
見ないふりをすることしかできなかった
日帝
アメリカ
アメリカ
それでも喜んで顔を明るく輝かせる米国
少しだけ罪悪感が残る
日帝
アメリカ
その後のお出かけも
いつもの米国……アメリカで。
ぷりん?も食べられたし
ささいなことだけで幸せになれるアメリカとの時間が
愛おしくてたまらなかった
それでもかつて死にたがりだった私に
アメリカという存在は手に余るものなのだろう
幸せなんて長く続くものじゃなかった
第二次世界大戦がはじまった
先輩・イタ王と同盟を組んでも
最終的に____現在私は独り
二人とももう遠い所へ逝ってしまった
幸せになりたかっただけだったのに
やはりだめだった
この世界はやはり理不尽で、
死にたがりの私には死なせず
生きる意味を見出し幸福を掴みかけた私を墜とす
前まで望んでいた死が、今は辛い
死ぬならもっと早く、
アメリカに出会って幸福を知る前に死にたかった
前まで望んでいたジサツは、
幸福を感じていた私の首を絞めている
日帝
背後から聞き慣れた明るい声がした
アメリカ
かつて私が恋したアメリカは、
現在は敵の米帝だ
アメリカはアメリカだろう?
日帝
わかっているけれど
アメリカ
戦争のせいで。
理不尽なこの世の中のせいで。
アメリカ
”なんで期待しちゃったんだろう”
期待して、幸福を知らなければ
不幸になることもなかったのに
貴方がいるなら生きようと思っていたけど
死にたがりは死ななきゃいけないんだ
わかって、いたんだ
わかっていた、けどさ
遠くなる背中に向けて、
日帝
そう叫んでいた
涙が止まらなかった
連合国側になったアメリカに
最後に一言だけ伝えたかった
日帝
アメリカの脚が止まる
アメリカ
振り返ることなく、聞き慣れた声が響く
アメリカ
その声を聞いて間もなく
私の意識は火の海の中落ちていった
さようなら、この世界
またな、アメリカ