笑奈
“昼神幸郎”
聞き覚えのある名前に作業の手を止める。
「幸郎くんってかっこいいよね!」
『めっちゃわかるっ!!バレー上手いしね〜!』
「そうそう!無気力系イケメン的な。」
『そうそう!!!かっこいいよねぇ〜。』
あいつのどこがイケメンなのよ、、、
幸郎とは私が1歳、幸郎が0歳の時からの幼馴染だ。
幼馴染と言っても、最近は全く話していない。
私は高校受験。幸郎は部活。
そんなこんなであまり話すことがなかった。
光来くんとは、中学からの付き合いだった。
兄と同じ学校で、チームメイトだった。
よく一緒に帰ったりした。
その頃から、私は彼に惚れていた。
でもなにより幸郎がかっこいいなんてあるわけない
あんな性格悪いやつ。
瀬菜
瀬菜
笑奈
瀬菜
笑奈
笑奈
瀬菜
笑奈
瀬菜
笑奈
笑奈
瀬菜
笑奈
笑奈
瀬菜
部室棟に行くと、
揉めてる音がする。
?
?
笑奈
荒事には巻き込まれたくない。
でも、聞き覚えのある声につられてしまった。
?
その声は、私の初恋。
星海光来の声だった。
?
?
拳を振り上げる3年生の姿。
声より、足が先に動いた。
ドコッ!!!!
?
笑奈
笑奈
笑奈
裕翔
?
裕翔
光来くんを殴ろうとしていたのは、私の兄の友達。
松坂裕翔だった。
笑奈
光来
光来
光来くんに覚えてて貰えたことの嬉しさと、
殴られたとこの鈍痛が混ざりあっている。
痛い。
でも
瀬菜よりも光来くんと入れていることの優越感。
この時間が続いて欲しいとも思った。
―私の意識はそこで途切れた。
(しばらく笑奈達2年生です。)
コメント
4件
あー、ほんっっっとに叶恋ちゃんのストーリー尊い...... 続き待ってまーす!