凪 玲
届かない愛
凪潔あり
俺のお父さんは社長だ。
だからしょっちゅう引っ越しをする。
やっとできた友達もすぐお別れ
だから友達なんて作らなくていい
そんなことを思っていた
中学生の頃の思い出
玲王
玲王
玲王
クラスメイト
クラスメイト
玲王
たくさん話しかけられるのに うんざりして昼休み、
玲王
玲王
凪
適当に入った空き教室で
眠そうな目をした 君に出会った
玲王
凪
玲王
凪
凪
玲王
凪
玲王
凪
凪
玲王
凪
玲王
玲王
凪
玲王
玲王
凪
凪
玲王
凪とは気が合ってすぐに 仲良くなった
昼休みはここに逃げ出して 二人で昼寝したりトランプをしたり
久々にできた友達は やはり嬉しくて幸せだった
でもそんな日も 長く続かなかった
玲王
凪
玲王
玲王
凪
凪
玲王
玲王
凪
玲王
凪はいたって冷静で、 少し怖くなったのを覚えている
俺はこんなに 寂しくて苦しいのに
凪は悲しくないの?
玲王
凪
凪
玲王
そんなの、、、
あの頃の俺には 信じられなかった
そして、さようならはすぐに やってきた
大学生になった
今は実家から電車通学をしている。
引っ越し地獄からも解放され 凪のことなんて忘れかけていたある日
友男
友男
玲王
友男
玲王
友男
ドンッ
凪
え?
玲王
友男
玲王
友男
友男
友男
玲王
突然脳内に出てきた名前
中学生時代の友人 「凪」か?
いや、ただのそっくりさんだろ
玲王
玲王
友男
玲王
隣の席になったー!!
凪
100%「凪誠志郎」だ。
玲王
玲王
凪
玲王
凪
やっぱり忘れられてる?
玲王
凪
凪
凪
玲王
玲王
玲王
凪
玲王
玲王
凪
玲王
凪
玲王
玲王
玲王
凪
玲王
凪
凪
玲王
凪
玲王
凪
玲王
玲王
凪
玲王
凪
凪
玲王
玲王
凪
玲王
玲王
玲王
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
玲王
玲王
凪
玲王
凪
玲王
それから凪とは仲良くなった
昔よりずっとずっと
そして凪の家に引っ越した
凪が大好きになった
毎日一緒で楽しかった
この気持ちに 気づくまでは。
潔
凪
凪
潔
凪
玲王
潔
凪
玲王
潔
凪
凪
潔
玲王
玲王
潔
潔
玲王
潔
凪
玲王
玲王
潔
玲王
潔
玲王
玲王
潔
凪
潔
潔
凪
凪
あれ、俺お邪魔かな?
玲王
玲王
凪
潔
玲王
ズキッ
潔はいい奴だ。
だからこそ気付きたくなかった
玲王
凪
玲王
玲王
凪
玲王
玲王
凪
最近少し距離を感じる
それはきっと俺が悪い
でも凪と潔の間には入れないんだ
小学校から一緒ですごいよな
羨ましい
俺は引っ越しばっかだったから 友達なんて、、、
凪
凪
玲王
玲王
凪
玲王
ガチャ
潔
潔
凪
潔
玲王
潔
潔
玲王
溢れ出してくる
ずっと引っかかっていた記憶が、、、
ガヤガヤ
玲王
潔
凪
潔
凪
潔
潔
潔
凪
凪
潔
玲王
伸ばしかけた手から 自然と力が抜けていく
「俺はあそこに入れない」
あんな楽しそうな凪の顔見たことない
玲王
なんでこんなにもやもやすんだろ
玲王
ガチャ
凪
玲王
凪
凪
玲王
できないよ。そんなこと
凪
凪
そう言って凪は 窓に手をかけ外を見つめた
玲王
凪
凪
凪の視線の先にいるのは
潔
凪
凪といつも一緒にいる 「潔世一」という奴だった
顔を赤らめた君は下を向く
憎いくらい愛しい顔をして。
玲王
なんで苦しいの?
どうして胸が 痛いの?
気づかないふりして 蓋をした。
これ以上傷つきたくなかったから。
玲王
思い出した
凪は潔が好きなんだ
だから俺はお邪魔
ずっともやもやしてたのは これ?
玲王
凪
玲王
凪
潔
玲王
はやくここを出て もう会わないようにしよう
気づけば 凪から俺のとこに来たことなんてない
俺が凪に会わなくなれば 自然消滅
なんで離れるんだ?
そんなこともうわかってた
この気持ちの名前も 苦しい理由も
でも
凪のために隠す
潔のために殺す
だからさっさと 幸せになってくれ
一人暮らしをする 家が決まった
玲王
玲王
凪
玲王
玲王
凪
凪
ガチャン
凪
友男
玲王
最近凪を避けてしまっている
いや、目が合うと なんだか変な気持ちになるから
会いたくない話したくない
凪
玲王
玲王
友男
凪
友男
友男
凪
友男
友男
凪
友男
友男
凪
友男
友男
凪
友男
友男
友男
凪
友男
友男
凪
凪
友男
友男
玲王
友男
友男
玲王
友男
玲王
友男
玲王
友男
玲王
友男
さっさと寝て休もう
目を疑った
なぜか俺の 家の前に
凪
体育座りしてる凪が そう言って見上げてくる
玲王
凪
玲王
凪
凪は立ち上がり 俺の手を強く掴んだ
玲王
玲王
ガチャ
凪
玲王
凪
玲王
玲王
凪
玲王
凪
凪
凪
玲王
玲王
凪
玲王
玲王
凪
凪
玲王
俺も潔みたいに 笑顔を見せてほしい
そんな悲しい顔させたいわけじゃない
玲王
玲王
玲王
玲王
言ってしまった
玲王
玲王
玲王
手が震える
怖くて凪の顔を見れない
玲王
ガチャッッ
玲王
逃げてきちゃった
もう凪には会えないな
ありがとう凪
お前がいたから俺は強くなれたよ
凪
凪
玲王
凪
玲王
凪
玲王
玲王
玲王
凪
凪
玲王
玲王
凪
玲王
凪
凪
玲王
玲王
凪
玲王
玲王
凪
凪
凪
凪
玲王
凪
凪
凪
玲王
凪
凪
凪
玲王
凪
凪
玲王
玲王
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
凪
玲王
玲王
凪
辛く苦しい時間は とても長く
幸せに解き放たれる時は 一瞬だった。
もう手放さない。
もう逃さない
ー俺の命が尽きるまでー
コメント
5件
え!?めちゃ泣けたんですけど!?最後の終わりかた天才ですか!?てか、れおよかったねー!最高のありがとうございました!
本当に最高でした!! 次回も楽しみにしてます!
今回も素敵な作品でした! 潔の彼氏は凛ちゃんかな?笑