―現在
紗羅
真にぃ……
三ツ谷隆
(よし。買い物も終わったし、そろそろ帰るか……)
ザワザワ……
三ツ谷隆
?
三ツ谷隆
(なんだ?誰かしゃがみこんで―)
三ツ谷隆
、!?
さっ―!
さっ―!
ピロン♪
ドラケン
三ツ谷!
ドラケン
紗羅見なかったか!?
三ツ谷隆
どうしたんだよ
ドラケン
それが―
さっきお墓であったことが話される
ドラケン
それでっ! 紗羅は見たか!?
三ツ谷隆
わりぃ。見てねぇ。
三ツ谷隆
でも、お前らはもうさがすな。
見つけてもしばらく話しかけんな。
見つけてもしばらく話しかけんな。
三ツ谷隆
(そういう事かよっ―)
三ツ谷隆
(それじゃあ、俺らが近づいても余計傷つけるだけだ……)
三ツ谷隆
―クソっ
三ツ谷隆
!!!
三ツ谷隆
あれって、、
パシャパシャパシャ―
三ツ谷隆
あのっ!!
みさき
はいっ!?
三ツ谷隆
いきなりスイマセン。
あの、あそこで女の子が傘なくて困ってたんで
この傘渡してあげてもらえねぇですか?
あの、あそこで女の子が傘なくて困ってたんで
この傘渡してあげてもらえねぇですか?
みさき
……(驚)
みさき
わっ、分かりました(?)
三ツ谷隆
(ニカッ)ありがとうございます!
みさき
……?
みさき
(かっこいい人だったな……)
みさき
(って!女の子は!?)
ザワザワ……
みさき
(いた!って―)
みさき
―羅!紗羅っ!!
紗羅
……
紗羅
みさき...
みさき
ちょっとどうしたの!?
紗羅
ごめ、、なんでも、、、。
みさき
……
みさき
これ、傘。
紗羅
……
みさき
とりあえずウチおいで。
みさき
無理に事情は聞かないからさ、1人で泣くよりは、
誰かがそばにいた方がいいでしょ?(ニコッ)
誰かがそばにいた方がいいでしょ?(ニコッ)
紗羅
……
紗羅
ありがとう(微笑み)
紗羅
ごめんね💦
迷惑かけちゃって。
迷惑かけちゃって。
みさき
全然😊
ここに来るまでにちょっと落ち着いた?
ここに来るまでにちょっと落ち着いた?
紗羅
うん……
みさき
ただいま~!
紗羅
おっ、お邪魔します!!💦
みさき
入って入って~
みさき
今日は兄貴たちもいないし
紗羅
お兄さん2人いるんだっけ?
みさき
そそ。
上の兄貴は髪長いからいつも三つ編みとか練習させてもらってるw
上の兄貴は髪長いからいつも三つ編みとか練習させてもらってるw
紗羅
みさきー!お風呂ありがと。
みさき
いえいえ~
みさき
はいこれ。飲み物とお菓子。
紗羅
やった~!
みさき
で?あんなところでどうしたの?
紗羅
……
みさき
言いたくなかったら、言わなくてもいいよ。
でもさ、誰かと共有することで楽になったり
することもあるじゃん?(*^^*)
でもさ、誰かと共有することで楽になったり
することもあるじゃん?(*^^*)
紗羅
みさき...
紗羅
……
紗羅
おにぃと、友達に嘘つかれてたんだ。
みさき
……
紗羅
でもそれは、みんなが私のためについた嘘だった。
紗羅
私の知らないところで、その嘘で、私の心を守ろうとしてくれてた。
紗羅
私にだけ教えてくれなかった事もやっぱちょっとはショックだったけど、
みんなが抱えてる事実に気づけなかった、力になれなかった自分が何よ
り不甲斐ない。
みんなが抱えてる事実に気づけなかった、力になれなかった自分が何よ
り不甲斐ない。
みさき
……
みさき
そっか、、
紗羅
それに、知った事実も、まだ受け入れられてない。
紗羅
ホント、ダメだよね、私。(笑)
みさき
そんなことない。
みさき
紗羅はいつも1人で抱え込みすぎなんだよ。なんでも出来ちゃうから。
紗羅
……
みさき
でも、受け入れられない、どうしようもない、そんなの当たり前だから!
みさき
全部が全部納得のいく状態だったら、おかしいでしょ。(笑)
紗羅
……(フフッ)そうだね笑
紗羅
ねぇ、みさき。
みさき
ん?
「もし自分の大切な人が、他の大切な人によって傷つけられたらどうする?」 そう聞こうとして、口をつぐんだ。 それは自分で答えを出さないと。 そしてその答えはもうきっと、決まっている。
紗羅
ううん。なんでもない!(笑)
みさき
何よ~(笑)
紗羅
笑笑
紗羅
ありがとう。みさきのおかげで元気出たよ!
みさき
それは良かった(笑)
どういたしまして。
どういたしまして。
紗羅
それでさ、1個聞きたいんだけど―
カァ、カァ、カァ―
(雨も止んで良かった。帰ったら今日のこと、ちゃんとおにぃに謝らないと。)
三ツ谷隆
紗羅
紗羅
!! タカくん。
三ツ谷隆
どうしたん?こんなトコに呼びつけて。
紗羅
ごめんごめんww
紗羅
……
紗羅
これ、タカくんの傘でしょ。
私は、みさきが私に渡してくれた傘を出した。
三ツ谷隆
!
紗羅
話、聞いた?ケン兄から。
三ツ谷隆
……ああ。
紗羅
ありがとう。
紗羅
私の事見かけたけど、気ぃ使って声かけないでくれたんだよね。
三ツ谷隆
……
紗羅
正直、その時は東卍の人とは
話したくなかったから助かった(笑)
話したくなかったから助かった(笑)
三ツ谷隆
そうか。それなら良かった。(ニコッ)
(芭流覇羅との決戦の日が、刻一刻と迫っていた……)







