初恋

このクラスにはいじめられている人がいる。

いじめられている人は有栖 初兎さん。

もし助けたら自分も標的にされてしまうかもしれないから、

みんな見て見ぬ振りをしている。

まぁ僕もそのうちの一人だけど…。

…

まぁ自分でいうのもなんだけど僕は可愛い方だと思う。

ないちゃんには言っていないが有栖さんがいじめられた原因は

少なくとも僕にないとは言えないから。

なぜなら…

～回想～

キーコーンカーンコーン

一気に飛ばして放課後

そういって有栖さんは去っていった。

「後悔」

あぁ僕は僕のせいで有栖さんがいじめられて苦しい思いをしたのに。

その言葉が頭から離れない。

何も出来なかった。

その瞬間思った。

僕はこの｢後悔｣をずっと頭の中に抱えるのだろう。

だったら…。

走る

有栖さんの家がどこにあるか…。

職員室に行こう。

有栖さんに謝らなきゃ…

ずっと見て見ぬ振りをしてた。

僕もいじめられるんじゃないかって怖くて不安で。

だから

守れなかった分謝らなきゃ。

あと…

両親は知らないが

僕はいじめらていた。

まぁ好きな子を守れたからいいと思った。

でもその子はすごく心に残っているようで。

その子のために僕は守ったのに…。

何度もその子は僕を助けようとした。

まぁアイツにバレなかっただけ良かった。

でも…一つだけ心残りがある。

それは…

稲荷さんは急に抱きついてきた。

どうして？

なんで謝るん？

僕が勝手にした事なのに…。

僕は抱きしめ返した。

え〜電車が来ました。

そう言った瞬間電車が動き出した。

初恋

あぁあの時好きって言えば…。

もう叶うことない僕の…

初恋