キーンコーンカーンコーン

.......

正直、頭が追いつかない

どうやら今日は私達が中学三年生になる

始業式の日だったようだ

元の世界だったら

きっと私は今頃.....

人はそんなに強くない

なんで憎まれてるのかも、 なんで愛されないのかも分からないから

どうしたらいいか分からなかった

普通に生きているつもりなのに

自分にとっての普通が、誰かにとっては 笑えてしまうもので

生き方を否定されるのは、辛いんだよ

下を向くことしか、出来なくなって しまうから

別に、私が何かした訳じゃない

彼女達と何かあったわけでもない

ただ悪口の対象になりそうだったのが 私だっただけ

こんな短い会話の中で、

なぜ彼にこんなに安心しているのだろう

君が当たり前にしていることを

世界はあんまり出来なくて

そのせいで、なんとなく壊れていく 人が増えたんだよ

私が最初に会ったのが 貴方で良かったと思った

動き、話し方、話す内容、優しい目

その全てが私にとって初めてで

貴方がもつ雰囲気のようなものすら

私を安心させてくれた

でも

ずっと、気になっていたことだった

もしこれが漫画の中の世界なら

ヒロインはいるのか

そして誰なのか

まるで絵本の中のお姫様のようで

だからこそ分かってしまった

彼女がこの世界のヒロインだということ

そして

彼のヒロインは

私ではなかったということを