/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
……あれから
突然絡んでくれるようになった
奏多
羽紅さん
羽紅
うん？
奏多
今日って何作るんですか
羽紅
ミートソースパスタ作る予定！
羽紅
最近簡単な料理ばっかりだから難しいの作らないと！
奏多
……はい笑
よく笑うようになった
男性恐怖症だと聞いたけど
すこしは慣れてくれたのかななんて思った
けど、
羽紅
できたよー！
羽紅
はい！
羽紅
これに盛り付けて！
パリンッ
奏多
すみませ……
手は触れないみたいだ
羽紅
いいよいいよ！
けどなんだか最近
奏多くんが可愛く見えてしまう
奏多
うまいです
羽紅
そっかー！よかった笑笑
食べる時に見せる幸せそうな顔
移ってしまって困る
羽紅
次の仕事さ
羽紅
仕事少し遅れちゃうんだよ
奏多
全然大丈……
羽紅
だから助っ人の男性が来るんだけど
羽紅
大丈夫かな？
奏多
……え
顔が濁ってる
羽紅
ごめんね
今回の仕事は断れないし 俺の用事も外せない
羽紅
不安だけどなるべく早く行くから！
奏多
……はい
羽紅
（申し訳ない……）
奏多
……
奏多
（羽紅さんがいない……）
奏多
（少しの間だとしても急に慣れてない人が来るのは……）
愁
よろしくー
愁
しゅうってよんでね
奏多
……はい
愁
おれ基本的にはボランティアみたいなやつだから
愁
たまに会うと思うよー
愁
仲良くして？
奏多
（なんだろう……）
羽紅さんと似たようで真逆だ
笑っているようで目が笑ってない
怖いし感情が読めない
愁
なにみてんの？
愁
てかなまえは？
愁
なんでこの仕事してんの？
奏多
……質問攻め
愁
あ！ごめんー
奏多
（思わず口に出してた）
奏多
いえ……
愁
てか！ここ全部歩き回るとか無理じゃなーい？
愁
城の地下とか広いに決まってるしー
奏多
ですね
ギュッ
奏多
（距離が近い……）
愁
てかあんたのなまえは！
奏多
かな……
愁
かなちゃん？
愁
男なのに珍しー！
奏多
いやあの……
愁
かなちゃんってかわいーね！
愁
なかよくしてー
話の途中で……
奏多
（奏多なのに……）
グイッ
奏多
（顔が近い……）
奏多
（羽紅さんも距離が近いから少し慣れたけど）
奏多
（それでも少し気分が……）
愁
ごめん俺目悪いんだけどさー
愁
あれってなに？
奏多
あれ？
奏多
うわっ！
血だらけの壁……？
俺じゃなくて壁見てた！
愁
なんかここ嫌な気配するんだよねー
愁
本当に奥行って大丈夫ー？
奏多
……頑張ります
ガチャンッ！
奏多
誰か来た！
愁
静かにして
グイッ
奏多
あっ！
ギシッ
奏多
（なんでこんなことに……）
口を抑えられていて話せない
奏多
（……男は嫌だけど）
奏多
（それ以上に誰かいるなんて）
奏多
（誰も入らないから依頼されたんじゃ……）
奏多
（それにあの血って）
奏多
（ていうかなんでここにベッドが）
ガタン
奏多
（誰か来る……）
奏多
（どうしよう……）
ガチャンッ！
奏多
……え
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
