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「笑顔の裏」

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「笑顔の裏」

第10話 - No.9 不安

1,630

2022年09月09日

#stxxx

#二次創作

#nmmn

#6人兄弟

れいと@つきなんらぶちー

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れいと@つきなんらぶちー

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橙

桃

紫

赤

青

黄

~大人組メイン~

桃

んんｯ…

紫

…あ、起きた？

桃

…え、？

眠そうにしながら体を起こす彼。

橙

…ここ、俺と黄ちゃんの部屋。

桃

…あ~、

桃

…え、黄は？

紫

…どっか行った、

桃

…はｯ、??

いつも相手の心配ばかりしてる紫ーくんが適当な言葉を放つから少し動揺している。

紫

…1人にさせてあげようと思っただけ、

紫

…外にでも行ったんじゃない？

桃

…そう、か

橙

…で、？

俺は少しキレ気味に言う。

別に倒れたことに怒っている訳では無い。

人には''気をつけろ''とか''無理すんなよ'' とか言うくせに……。

橙

…ねぇ、

桃

………………

橙

…あれだけ無理すんなって言うたやん、

橙

俺達で決めた約束事…。

橙

…自分で提案したくせにｯ、

橙

一番最初に破ってんじゃん…、

橙

…紫ーくんとかも約束事は多少破っちゃたりしてたよ、？

橙

もちろん俺も…。

橙

…でも、今までで倒れることなんて無かったやん、！

橙

…ねぇ、ほんとに…っ

橙

俺心配ねんてｯ…ｸﾞｽｯ

橙

…桃にぃがｯ

橙

目の前から消え去りそうでｯｯ……

桃

………

無言で俺の頭を撫でてくる桃にぃ。

橙

ほんとずるいｯ…/（ﾎﾞｿｯ

桃

…大丈夫、

桃

…ごめんな、約束事破って…

橙

ｯｯ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

橙

…紫ーくんもやでｯ、??

紫

うん、ごめんね…、

橙

んーんｯ…

橙

…限界来てから用心とか遅いからｯ、

橙

俺はそれが心配なだけｯ…

橙

…ごめんな、

橙

つい…燃えちゃってｯ、

桃

ん、大丈夫…、

桃

…それほど橙が俺らのこと心配してくれてるってことだろ、？

橙

ｯ…ｸﾞｽｯ

紫

…違うの？

橙

ﾌﾙﾌﾙｯ…

橙

ｯ…違わないｯ、ｸﾞｽｯ

桃

ん、俺はそれで嬉しいよ、？

橙

…んｯ、

橙

……ちゃんと休んどいてな、？

紫

…ありがとう、

紫

そういえば…

桃

…ん、？

紫

どうして倒れたの、？

桃

え、あぁ…

桃

ちょっとｯ…

橙

ｯ…ねぇ、

桃

…？

橙

その内容、俺にも教えてくれん…？

桃

…え、？

橙

…俺ももう子供じゃないんやで、

桃

ｯ…そうか、

紫

…俺らが知ってる以上に大人だもんね…、

橙

ぅんｯ…

桃

…じゃあさ、

橙

ん？

桃

……紫ーくんも話してよ、

紫

ｯ…え、？

桃

…この前俺が紫ーくんの部屋に行った時…

桃

…隠してたでしょ、

「No.4 アルバム」にて参照.

紫

…やっぱバレてたんだ、笑

桃

…少しだけ見えた…、

紫

…そっか、

紫

…桃くんが部屋に来る少し前、

紫

…シャーペンを探そうとして引き出し漁ってたの、

桃

…うん、

紫

そしたら…見知らぬアルバムが出てきてｯ、

紫

…俺達と…誰か知らない男性と女性が…

紫

俺達の傍で…映り込んでたｯ…

桃

…そっか、

こんなに紫ーくんが焦っている姿は初めて見た。

若干震えている手足にキョドった顔。

橙

…大丈夫やで、

精一杯の力を込めて紫ーくんの手を握る。

紫

ぇｯ…ありがと、ﾆｺｯ

橙

紫ーくんは笑っとった方がええで、

紫

そう…??/

少し照れくさそうに微笑む天使。

あ、間違えた…((

少し照れくさそうに微笑む長男。

桃

…そのアルバム、今度見せて？

紫

あ、いいよ…、

桃

ん、ど~も…

橙

…なぁ、

桃

ん、？

橙

…青にぃが暴れた時、どんな感じやったん？

桃

…気になる、？

橙

…こくｯ、

桃

いいけど…少しだけな、

桃

…俺もあまり思い出したくないから、

橙

ｯ…おん、

桃

…俺は部屋から音がして、

桃

少し経ってから部屋来たから詳細は分かんないけど…

桃

…俺が見た光景は

桃

青が大切にしてたゲーム機を窓ガラスに思いっきり投げつけてた。

桃

…結構頑丈な強化ガラスで、

桃

張り替えなんて滅多に無かったのにｯ、

桃

…その窓ガラス、ヒビ入ってた

橙

ﾋﾞｸｯ…

橙

ぁ…え…

橙

…傷とか負ってないん、？

桃

あ~…うん、

桃

…青の指が少し切れてただけだった、

橙

…そっか、

桃

で、こっからが問題なんだけど、

紫

…？

桃

青の左手に…

桃

見覚えのある──────が
握られてた、

桃

…しかも、大事そうに。

橙

…え、？

橙

あんな状況やったのに…？

桃

…うん、

紫

…関係あるのかな？

橙

…どうなんやろ、

紫

でもあの状況で握ってるって相当じゃない？

桃

……多分な、

橙

…何で喧嘩したん、？

桃

…それは分からない。

桃

…けど、

桃

黄が部屋に引き篭るなんて初めてだから…。

紫

…それくらいの喧嘩ってことだよね、？

橙

…あの2人は口喧嘩が日常茶飯事やけどさ、

橙

…引き篭るって…、

紫

…喧嘩の原因も分かんないし…

紫

動きようもないかなって…ｯ

桃

まぁ…確かに、

桃

下手に対応とか出来ないし…、

橙

…ここは青と黄の問題やから触れない方がいいんかな、

紫

そうだね~…

ｶﾞﾀﾝｯ…

桃

ん、？

紫

赤くんの部屋からしなかった…？

橙

…何かにぶつかったとか？

紫

有り得るかも…

桃

…俺不安だから見てくる、

橙

え、桃にぃが？

紫

…桃くんは休んどいたら？

紫

…病み上がりなんだから、、

桃

ん、大丈夫…

橙

…気をつけてな？

桃

様子見に行くだけだから、w

ﾊﾞﾀﾝｯ…

橙

…大丈夫なんかな？

紫

…どうだろうね、

紫

少しぶつけただけならいいんだけど…

橙

…うん、

少し嫌な予感がするのは俺だけだろうか。

俺は無言で桃にぃが部屋に戻ってくるのを待ち続けた…。