テラーノベル
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レイ
あなたはどのようにこれを受けとる?
僕の本能は狂い始めた
君がハツカネズミのような泣き顔を浮かべている
そんな君に恋をした
君が絶望に満ちた笑顔を見せ
君は僕の前で
ya
ドンッ
踏み切りへと
飛び出した
no
そう
君は友達
僕の手をつかんで
ya
君は独り
居場所などないだろう
ya
no
no
no
二人きりこのままであれば
ずっと
愛し合える
そう思っていた
no
ずっと
蝉の声が
フラッシュバックする
二度と帰らぬ君と
お揃いにしたキーホルダーは
no
ギュ
永遠に千切れていく
カランカラカン
no
ガタンゴトン
夏が消し去った
白い肌の君
そんな君に
僕はずっと
哀しいほど
取り付かれてしまいたいんだ
あのときからだ
僕の本能が暴れ始めたのは
キーンコーンカーンコーン
9月のスタートを告げるチャイムと共に
僕は思い出していた
前にいじめていた奴が転校したため
次のターゲットを主犯が探していた
そして
君が選ばれた
その花瓶を仕掛けたのは
僕だった
no
君が悪いんだよ
僕のことを見てくれないから
君の苦しみを
僕に分けてくれなかったから
君の手のひらに
口付けもしたのに
主犯
no
ya
嘲笑いの獣たち
僕は心晴れるまで
待っているよ
ya
no
ギュ
爪を突き立てながらも
僕はずっと待ってた
僕たちの間にすれ違いが起きている
なんでッ
なんでなんでッ
そう思っていたなか
君が死んだ
夏の静寂を切り裂くような悲鳴が
教室にも木霊していた
それなのに
教室の窓には
何一つ変わらない青空が広がっていた
君は友達__。
no
君が悪かったんだよ
君が手を掴んでくれないから
ya
蝉の声がフラッシュバックする
だってそこには
二度と帰らぬ君が居たから
あのキーホルダーを持って
僕は君に
君に哀しいほど取り付かれてしまいたかったんだ
そうすると
ya
透明な君は僕を指さしていた
no
ガタンゴトン
そっか
初めからこうすればよかったんだ
ずっと
no
カランカラカン
カランカラカン
カランカラカン
カランカラカン
夏の空に
踏切の音だけが響いた
~end~
少女レイを元にした作品です
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