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上原由衣
あっ！勘ちゃ大和警部
諸伏高明
遅かったですね
これはまだ
大和敢助がまだ隻眼にならず
上原由衣が嫁入りする前で
諸伏高明も県警にいて
僕がまだ警部だった時の
ただの日常になるはずだった
大和敢助
あぁ悪い
大和敢助
紫苑が変な夢を見ちまってよ
諸伏高明
変な夢？
紫苑
ちょ、勘ちゃん
上原由衣
えっなになに
大和敢助
何度も何度も見る夢なんだとよ
大和敢助
俺も詳しく聞いたわけじゃねぇから
大和敢助
よく知らねぇけどよ
紫苑
言わないでって言ったろ
諸伏高明
紫苑くん素が出てしまってますよ
諸伏高明
ここは長野県警
諸伏高明
あなたの職場です
紫苑
ごめん高明(ｺｰﾒｲ)
上原由衣
話戻すけど
上原由衣
変な夢ってどんな？
諸伏高明
そうですね
諸伏高明
今は事件もなくただ平和
諸伏高明
場所を変えて話しましょう
諸伏高明
どうして話さなかったのかも気になりますし
上原由衣
なら近くに空き部屋があったじゃない
上原由衣
そこは確か…
上原由衣
紫苑ちゃんの管理してる所でしょう
大和敢助
あぁそうと決まればだ
大和敢助
早く行くぞ
話すことなんて何も無い
だって僕、いや俺は
はっきりと記憶してる訳でもないし
その記憶を知ってる人間も
この世界にはもう…
いや、ただ1人
でも…
諸伏高明
私達も早く行きましょう
紫苑
ビクッ
諸伏高明
ぼうっとしてる間に置いていかれてしまいましたね
紫苑
あぁ、そうだな
上原由衣
そうここよ、ここ
上原由衣
窓も大きいし広いから
上原由衣
みんな羨ましがってたのよ
大和敢助
へぇ、そうなのかっと
大和敢助
当の本人たちを置いてきちまったな
上原由衣
あら本当ね
諸伏高明
お待たせしました
紫苑
…
大和敢助
遅ぇぞ!!!
大和敢助
高明(ｺｰﾒｲ)！紫苑！
諸伏高明
すみません
諸伏高明
紫苑くんが何か考え事をしていたみたいでして
上原由衣
考え事？
大和敢助
まぁいい
大和敢助
本題に入るぞ
大和敢助
よく見るというその夢は
大和敢助
いつからでどんな夢だ
大和敢助
いつもうなされてるし
起きた時には汗だくで
起きた時には汗だくで
大和敢助
息上がってるぐらいだ
大和敢助
つれぇのはわかるが話してくれ
諸伏高明
そうですね
諸伏高明
何か話すことで楽になることもありますし
紫苑
俺がその夢を見始めたのは…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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