kn
…チラ
br
…zzz(フヨフヨ
まずこいつを見て思ったこと
よく寝てる。
本当によく寝てる。
授業中も教室で浮かんで寝てるし、
休み時間も大概寝てる。
眠いならついてこなきゃよかったのに。
そのくせ
shk
きんときー!
shk
メシ行こーぜ!
こうやって俺が呼ばれると
br
…!(フヨフヨ〜
こう起きてついてくる。
外では話ができないから
ぶるーくにとっては面白くないはずなのに
shk
きんとき?
kn
あ、うん!行こ!
2人の時
kn
ねぇ、ぶるーく(コソッ
br
んー?どうしたぁ〜?
kn
俺についてきてるけど暇じゃない?
br
暇じゃないよぉ〜
kn
本当に?
br
うん!きんさんの友達の会話とか聴いてるの楽しいし
br
何より1人じゃないって感じがするから!
kn
そっか…
br
僕もみんなと話せたらなぁ〜!!
br
絶対楽しい!!
なんて目を輝かせながら言うものだから
そんな日が来るといいなと思う。
彼とは今日会ったばかりだけど
彼は生きていた頃もこんな感じで
楽しいことに真っ直ぐな人だったのだろう。
kn
…(ニコ
kr
おーい!きんとき!
kr
何1人でニヤニヤしてんだよ!
kn
別にニヤニヤしてませんけどぉ〜?
kn
きりやんの方がニヤニヤしてんじゃない?
kr
そんな訳無いだろww
br
www
それでも起きてる授業中とか
kn
…
kn
(やばい、全然分かんない)
先生
じゃあ、ここの問題…
先生
きんとき!
kn
え、やば
br
…ここは4だよ
kn
えっと、4
先生
正解!よく分かったな!
こうやって助けてくれたり
nk
次移動教室だよな?
kn
そうだね
nk
行こ!
br
きんとき〜忘れ物ぉ〜!
kn
あ、マジか
とか言ってまぁまぁ助かってる。
まぁ、ふよふよしてるから
授業に集中はできないけどな
kn
ぶるーくってさ
br
なぁに〜?
kn
物触れるの?
br
一応触れるよーん
br
まぁ、心霊現象とか思われたく無いから
br
基本的には触れないかな?
kn
へ〜
br
あ!じゃあご飯作ってあげようか?
br
こう見えて生きてた頃は料理できてたんだよ〜?
kn
え、すご、俺料理できないんだよね
br
ここにいさせてもらってる分働くよ!
kn
あ、俺ん家、包丁ないよ
br
え??
br
包丁なかったら何が作れるんだよぉ〜!!
kn
えぇ〜?ハサミでよくなぁ〜い?
br
キャベツとか切れないじゃんw
kn
はいはい、買いに行こうねw
br
わぁーい!!
br
ふんふ〜ん♪
彼の言った通り、
彼は本当に手慣れていて
この家に初めて
まともなご飯の匂いを漂わせた。
kn
美味しそう…
br
でしょぉ〜?
br
今日の朝ごはんも昼ごはんもコンビニ飯だったし、
br
いつも同じような物食べてたから
br
絶対きんさん料理しないなーって思ってた!
彼は俺が見える前から俺の側にいたらしい
なぜかと訊いても
br
んー、何でだろうね
br
僕と同じくらいの歳だったからじゃないかな?
なんて、曖昧な返事が返ってくる。
br
よし、できたよー
kn
お、ありがとう
br
この残り物、明日のお弁当ね!
kn
え、お弁当?
br
うん!ちょっと多めに作っちゃったからみんなで食べてよ!
急に弁当とか不審がられそうだな…
なんて思いながらも
嬉しそうで楽しそうな彼の表情に
まぁ、いっか、
と思ってしまった。