テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
寒気が止まらない。ずっと、ぼくの背筋をするすると、ずいっと、蛇の様に蠢き回っている。冷や汗も止まらない、だらだら、流れ続けて居る。青白いモニターを見ても、爪を噛んでも、ミステリーのお話を考えても、何もかもが無駄。寒気が、止まらない。止まらない。
菊
アァ、厭だ、遂に幻聴迄、聴こえたか。気が狂ったか、己よ。目線は常に下を向く。何故か、そうしないと、駄目な気がしたから。横目に、ぼくに善く似た漆黒の毛髪が、善く見える。幻覚もか。余程気狂いに成って仕舞った様だ。
菊
ぼくの肩を、ゆらゆら揺すって来る。更に寒気、冷汗脂汗。モニターに映る。ぼくのと同じの、アメジストの色形をした瞳が。煌びやかに輝く、瞳が。
菊
恐る恐る、スローモーション、後ろを振り返る。漆黒の艶とした毛髪、個性的な髪型、変わらぬ美しさ、瞳の魅力、紛れも無く、菊。弟。ぼくの、大好きだった弟。死んだ筈の、殺した筈の弟。何故。何故に。
フョードル
思わず、甲高い声を上げて仕舞う。居た、居た、居たのです。あの大好き、否、大嫌いで、化け物みたいな弟が。血も繋がってるとは、思いたくも無い弟が。居たのですよ。
菊
アァ、哀しひ哉、悪霊にでも、悪い何かにでも魅入られたか。死ぬしか無いので御座いましようか。直ぐ近くに居るのです。後ろに居る。傍に居る。隣に居る。ぼくの心に、ずうっと、残って居ります。
菊
手を強引に掴まれまして、立ち上がさせられ、連れて行かれて仕舞いまして。何かの祟りでしょうかね、殺した事への恨みでしょうかね、一体、何なのでしょうかね。謎々の続きは、もう、聴けませんけどね。
神奈川県横浜市、某所にて、男性の遺体が発見されました。鋏の様な凶器の刺し傷が有りました。神奈川県警は、殺人の可能性が有ると見て、捜査を続けて居ます。
菊について
名前 生桜菊(きざくらきく) 性別 男 年齢 16 身長 175cm 体重 65kg その他 フョードルの弟。父、母を殺し、兄であるフョードルと共に暮らすつもりだったが、フョードルが反抗したため、やむを得なく殺した。凶器は鋏。
フョードルについて
凡そ原作通り。菊の兄であり、元々は溺愛していたが、殺人現場を見てしまい、とてもあの愛する弟だとは思えなくなってしまった。そのため、暮らすことを拒否。その結果鋏で刺され、死亡。遺体は綺麗なままで、心臓をひとつきだった。
菊はバツイチの母が連れてきた連れ子である。
コメント
2件
最高です今すぐ2話描いてください