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ヒナタ
ハナ
この人を俺は探していた
あの日からずっと
ハナ
体育館から出てきた影山飛雄は、 見慣れない女子生徒の姿に 足を止めた。 校門へ続く廊下の窓際。 そこにいた彼女は困ったように 周囲を見回している。 ふわりとした髪。 柔らかな笑顔。 どこかのんびりした雰囲気。
ヒナタ
ハナ
彼女が嬉しそうに笑う。 その瞬間。 影山の胸が、どくん、と大きく鳴った。
カゲヤマ
ヒナタ
ヒナタ
カゲヤマ
ヒナタ
なんだ。 この感じ。 胸が妙に落ち着かない。 ボールを打っているときよりも、 ずっと心臓がうるさい。
カゲヤマ
影山が指差した先で、彼女は用が 済んだのかそこに姿はなかった
スガ
菅原が後ろから教えてくれた。
カゲヤマ
スガ
スガ
菅原がニヤッと笑う。
スガ
カゲヤマ
そして練習が終わった頃。
ハナ
カゲヤマ
彼女が差し出したのは、 冷たいスポーツドリンクだった。
ヒナタ
ハナ
日向たちが嬉しそうに受け取る。 そして最後に残った一本を、彼女は影山へ 差し出した。
ハナ
カゲヤマ
ハナ
カゲヤマ
受け取った瞬間。 指先が、ほんの少し触れた。
カゲヤマ
影山は固まった
ハナ
カゲヤマ
耳が熱い。 絶対、赤くなってる。 こんなの。 おかしい。 ただ飲み物を渡されただけなのに。
ハナ
カゲヤマ
ハナ
ハナ
カゲヤマ
そんなこと言われたことなかった
ハナ
影山は何も言えなかった。 ただ、彼女を見つめる。 優しい目。 柔らかな声。 自分とは全然違う。 なのに。 もっと知りたいと思った。 どんなものが好きなのか。 どんなときに笑うのか。 学校ではどんなふうに 過ごしているのか。
カゲヤマ
ハナ
カゲヤマ
彼女は少し驚いたあと、嬉しそうに笑った。
ハナ
カゲヤマ
名前を口にするだけで、胸がまた鳴る。
ハナ
カゲヤマ
影山はそっぽを向いた。 けれど。 手にしたスポーツドリンクは、なぜかいつまでも離せなかった。 この日。 影山飛雄は初めて知った。 バレー以外のことで、こんなにも頭がいっぱいになることがあるのだと。
ハナ
ハナ
カゲヤマ
ハナ
時の流れは早い まだ胸がざわついている また明日も来るだろうか
ハナ
ハナ
メイド喫茶のバイトちゃん
#恋愛
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コメント
1件
読ませていただきました…!第9話、影山の“バレー以外で初めて胸がいっぱいになる”感覚、すごく丁寧に描かれていて胸がときめきました。花ちゃんに指が触れた瞬間固まるところ、「耳が熱い。絶対赤くなってる」の自覚、もう初恋の教科書ですね。あと「バレーしてるとき君すっごく楽しそう」って花ちゃんが言う場面、影山が言われたことなかったって思うのがじんわりきました。名前を聞き出す勇気、彼なりの一歩だったんだなあ。素敵なエピソードをありがとうございます🌷