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嫌われてるはずの義理の弟(Dom)に面倒を見られる

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嫌われてるはずの義理の弟(Dom)に面倒を見られる

第17話 - 2日目　後半

19

2023年10月21日

#BL

#創作BL

北

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19

北

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多田志摩

春！！！

高木春

わっ！

多田は俺を見つけるや否や、俺の元に飛び込んできた。

高木春

多田！

多田志摩

ほんとに心配した…

高木春

お前、なんでいるんだよ！

多田志摩

昼もなにも喉通らなくて

多田志摩

リタイアした

高木春

そんなに心配するほど長くなかっただろ…

安達先生

こいつ、顔面蒼白でもう登れそうになかったから、俺が許可した

多田志摩

遭難してたんだぞ！

多田志摩

そりゃ心配するだろ…

高木春

わ、わかったから…！

安達先生

副校長が車置いて行って生徒と一緒に行ってくれたから、俺らはそれで帰るぞ

笹原先生

じゃあ4人で車で下山か？

安達先生

そうだな

多田志摩

春…もう離れたくない…

高木春

！

高木春

お前、うるさい！

高木春

(笹原先生にパートナーだって勘付かれる！)

笹原先生

ほら二人とも行くぞ

安達先生の運転で、宿泊する旅館に向かった。

高木春

すげ…ちゃんと旅館だ

安達先生

とりあえず笹原先生と高木は風呂だな

安達先生

体冷えてるし、服も汚れてるだろ

笹原先生

そうだな

笹原先生

高木、行くぞ

高木春

はい

安達先生

30分後に俺らも入るぞ

多田志摩

わかりました

高木春

あー！さっぱりした…

高木春

二人だけの温泉、最高でしたね

笹原先生

そうだな、気持ちよかった

俺も高木も部屋に用意されていた浴衣に着替えた。

安達先生

入るぞー

笹原先生

ああ。
俺らもうドライヤーも終わってるから自由に使って

多田志摩

春、気持ちよかった？

高木春

うん、やっぱ人少ないとゆっくりできていいね

安達と多田が早々に脱ぎ始めて、ガタイのいい上半身を晒した。なんだか気まずくて、すぐ出ようとする。

笹原先生

じゃあ、俺は先にでてるから

多田志摩

…ん？

多田志摩

先生、"待って"！

笹原先生

！！！

安達先生

！？

俺はその言葉通り立ち止まった。いや、自分の意思でいうよりかは、体が勝手にぴたりと止まってしまった。

多田志摩

なんか先生香水付けてる？

多田志摩

すげえ甘い匂い？っつーか

上半身を脱いだ多田がこちらに寄ってくる。冷や汗がどっと出る。

多田志摩

なんだろ、この匂い

高木春

おい多田！何してっ！

多田志摩

い゛っ！？

俺の首元に顔を近づけようとした多田が、突然弾ける様に俺から離れた。痛みを伴ったのか、顔を歪めている。

安達先生

……笹原先生

安達先生

"はやく部屋に戻って"

多田志摩

！？

笹原先生

っ……はい

安達のコマンドのおかげで、俺は逃げる様に脱衣所を出ることができた。

笹原先生が慌てて飛び出して行った。なんだ、今のコマンドか？

多田志摩

あんた、今のまさか！

安達先生

高木

安達先生

"耳を塞げ"

多田志摩

！！！

高木春

…？

高木春

わかりました

多田志摩

おい、てめぇDomか…
春になにしてくれてんだ！

安達先生

先に喧嘩売ったのはそっちだろ

安達先生

人のもんに手出したらどうなるか、教えてやらねえとな

多田志摩

手出すって、俺は何も…、

多田志摩

！！

多田志摩

まさか俺…笹原先生にコマンドを…？

安達先生

はあー無自覚かよ

安達先生

お前、ランク上がったの気づいてねーだろ

多田志摩

！？

安達先生

笹原の匂いがわかるようになったってことは、「S」以外ありえねんだよ

多田志摩

！！

多田志摩

じゃああんたも「S」だから春がSubだって気づいてたのか…！？

安達先生

そーゆうこと

安達先生

多田は成り立てだからコマンドのコントロールが出来てない

安達先生

これだからガキは嫌なんだ

多田志摩

！！

多田志摩

おいおい…あんたさっぱりしてるふりしてクソほどねちっこいな

安達先生

お前に言われたくねーよ

多田志摩

俺がコマンド出したことに関しては謝ります

多田志摩

でもその様子だとパートナーにもなれてなさそうだけど、人のこと威嚇してる場合ですか？

多田志摩

(安達先生敵に回したくねーけど…ここで引くのは男としてあり得ねえ)

安達先生

…てめえ

安達先生

はあ…お前が「S」じゃなかったらいくらでもぶっ倒してるなんだけどな…

安達先生

ちっ…なんで「S」がこの学校に3人もいるんだよ、やりづれえ

多田志摩

(俺と先生と…内原のことか)

安達先生

つーか高木、話聞いてんだろ

高木春

あ…ばれましたか…

多田志摩

えっ

多田志摩

なんで…？命令されてたのに

安達先生

俺のコマンド効かなかったの初めてだわ

安達先生

相当相性いいんだな、お前ら

高木春

！！

多田志摩

そーなのか…？

安達先生

…それすら知らねーお前が、なんでそんなに満足させられてるのかなって感じだけど

高木春

せ、先生！

高木春

それ以上言ったら怒りますよ

安達先生

…はいはい

安達先生

俺はお前らに弱点握られちゃったからもうなんにもできません

安達先生

だからお前も手出すなよ、多田

多田志摩

出しませんよ

多田志摩

春以外どうでもいいし

安達先生

じゃあ俺行くわ

多田志摩

いや、風呂は？

安達先生

応急処置してやらないといけないだろ

多田志摩

うわ…

多田志摩

(笹原先生ご愁傷様…)

安達先生が脱衣所を出て行った。

多田志摩

春っ、大丈夫か？

高木春

別に

多田志摩

は…よかった

多田志摩

今日災難ばっかだな

高木春

……もう部屋戻る

多田志摩

え…春、なんか怒ってる？

高木春

……

多田志摩

ごめんな、俺のせいで怖い思いさせたよな…！

高木春

別に

多田志摩

(違った…！！)

多田志摩

(なんで怒ってるんだ！？)

多田志摩

もしかして気分悪い？

多田志摩

先生グレア出てた…？

高木春

もーいいから、風呂入れよ

多田志摩

あっ、点呼の後また部屋行くから！

多田志摩

(なんだ！？
部屋行くまでに考えないと…！？)

痛い足を引き摺りながら必死で部屋に戻ってきた。焦りで呼吸がうまく出来ない。

笹原先生

やばい、やばい…

笹原先生

多田にSubなことバレたかも…！！

笹原先生

甘い匂いってなんだ！？

ピンポーン

笹原先生

！！

安達先生

笹原、いるんだろ

笹原先生

な、なんできたっ！

笹原先生

後にしろ！

安達先生

…笹原、お前薬飲んでないだろ

安達先生

Subの匂いダダ漏れ

笹原先生

！！

笹原先生

お前に関係ない！

安達先生

"開けろ"

笹原先生

！！

抑制剤を飲んでいない俺は無力だ。その声の全てに従ってしまう。

安達先生

よお

笹原先生

あ…

安達先生

入るぞ

笹原先生

嫌だっ！

安達先生

笹原

笹原先生

ひっ

安達は俺の部屋に入ってすぐガチャリと鍵を閉めた。俺はその迫力に負けて、簡単に壁に追い詰められる。俺の顔の横に両手をつかれ、逃げ場はない。

安達先生

俺の気持ちがわかるか？

笹原先生

な、なに

安達先生

我慢して我慢して、必死でお前にコマンド使わずにいたのに

安達先生

生徒のあんなくだらねーコマンドに従いやがって

安達先生

こんなことなら無理矢理命令してでもプレイすればよかったか？

笹原先生

あ、安達、何言って…

安達先生

だから

安達先生

俺以外の奴の命令に従ったのが、死ぬほど腹立ったって言ってんだよ

笹原先生

な、何怒ってんだよ…！

笹原先生

仕方ないだろ！
薬家に置いてきて…

安達先生

じゃあ俺に相談すればいいだろ

笹原先生

なんでっ、お前になんか！

安達先生

お前がSubなの知ってるの俺しかいねーだろうが！

笹原先生

っ、ふざけんな！

笹原先生

お前俺のパートナーでもなんでもねーだろっ！

安達先生

Domの暴行事件なんて珍しくないんだから

安達先生

もっと危機感持てよ

安達先生

俺ならお前のこと守れるだろ

笹原先生

うるさいっ！！

安達先生

！

笹原先生

なんなんだよさっきからパートナー振りやがって！！

笹原先生

守るとか、うぜーんだよっ……

安達先生

さ、笹原？

安達先生

なんで泣いて、

笹原先生

お前、俺に興味無くなったくせに今更なんなんだよ！！

笹原先生

どうせ俺がSubだから興味本位でプレイしたかっただけなんだろ！！

安達先生

お、おい、落ち着けよ

笹原先生

触んなよ！

笹原先生

前まであんなにしつこく付きまとってきたのに、どうせ他にパートナーでもできたんだろ！？

安達先生

笹原っ！

笹原先生

ひっく、なんで俺ばっかお前に振り回されなきゃいけないんだ！

笹原先生

出て行け！

安達先生

ちょ、話しきけよ！

笹原先生

もう俺に構うな！

笹原先生

お前なんて知らない！

安達先生

あー、もう！

笹原先生

ん、！！

一瞬、静寂が訪れた。

笹原先生

な、なな、なにして

安達先生

一旦聞く耳持てよ…

安達先生

俺も今混乱してんだから

笹原先生

に、にしても、

笹原先生

キ、キキス、なんて、

安達先生

こーでもしないとお前黙らなかっただろ

笹原先生

っ！

安達先生

あのさ、お前自分が言ったこと覚えてねーの？

笹原先生

え…？

安達先生

「しつこくて無神経なDomが嫌いだ」って言ってただろ

笹原先生

あ…うん…

安達先生

だから…しつこくしてなかったんだろーが

笹原先生

へ…？

安達先生

だから！！

安達先生

お前のタイプに近づけるように頑張ってたの！俺は！

笹原先生

は、はあ！？

笹原先生

あんな一言でどんだけ態度変えてんだよ！

安達先生

俺だって驚いてるよ！

安達先生

自分から口説いたことねーし

安達先生

でも……
とにかくお前に嫌われたくなかった

安達先生

分かれよ…

笹原先生

え、じゃあお前俺のこと……

安達先生

…好きに決まってんだろ

安達先生

最初から、ずっと

笹原先生

！！

笹原先生

ま、まじか

安達先生

あー、まじかっこ悪い…

安達先生

ずっと口説いてたの、気づかなかったわけ…？

安達が俺を抱きしめながらうなだれている。いつもの余裕な感じの安達じゃなくて、なんだか可愛く思えてくる。

安達先生

つーかお前の話によると、しつこくされなくて寂しかったって聞こえるけど

笹原先生

！？

安達先生

期待していいのかよ

笹原先生

ち、ちち、違う！

笹原先生

寂しかったわけないだろ！？

安達先生

じゃあどういう意味だよ

笹原先生

だからっ

笹原先生

……

笹原先生

…パートナー振るなって言っただけだろ

安達先生

じゃあ、パートナーにして

笹原先生

…そんな簡単になれるわけないだろ

安達先生

じゃあパートナーになる練習な

笹原先生

わっ！

笹原先生

な、何すんだよ！

笹原先生

降ろせこの筋肉馬鹿！！

安達が暴れる俺をしぶしぶ降ろす。

安達先生

一回プレイしてみようぜ

安達先生

相性わかるかも知れねーし

笹原先生

だから嫌だって…！

安達先生

そんなわかりやすいSubの匂い撒き散らすつもり？

笹原先生

なっ…

安達先生

俺が消してやるから

安達先生

さっきは怒ってごめんな？

笹原先生

っ、ほんとだよ…

笹原先生

グレア出てただろ…

安達先生

だって笹原が生徒の命令なんかに従うから

安達先生

頭に血が上った

笹原先生

だからって…

笹原先生

もう俺にだすなよ

安達先生

もうしない

安達先生

泣かせてごめん

二人とも立っているまま、安達はちゅ、と俺の頬にキスをする。

笹原先生

んっ

笹原先生

泣いてない

安達先生

そーか？

安達先生

俺の見間違いかも

笹原先生

ふん、泣くわけないだろ俺が

安達先生

ああ、そうだな

安達先生

笹原は誰よりも強いから

安達先生

そういうところも好きだ

笹原先生

ん…

安達先生

えらいな

笹原先生

！！

笹原先生

お前っ、ちゃっかりケア始めてんじゃねーか！

安達先生

おい、いいとこだっただろ

笹原先生

なんでお前とプレイなんか！

安達先生

俺以外としたら許さねーけど

笹原先生

っ！

安達先生

すぐ終わらせてやるから

笹原先生

…俺、プレイなんかしたことない

安達先生

知ってる

笹原先生

どうなっても笑うなよ…

安達先生

笑わねーよ

安達先生

お前が嫌がることは絶対しない

笹原先生

……

安達先生

セーフワードは…

安達先生

俺の下の名前、わかるか？

笹原先生

(…コク)

安達先生

じゃあそれにしよう

安達先生

(他の生徒や先生達が帰ってくる前に済まさないと)

安達先生

笹原、好きだ

安達先生

俺を信頼して

笹原先生

！

安達先生

"Kneel"

笹原先生

わっ

体の力が全部抜けて、安達の足元にペタンと足の内側を全部床につける様な形で座り込んだ。

安達先生

"Good Boy"

笹原先生

〜〜っ！！

ゾクゾクと体を電流が走っているような感覚を覚える。

笹原先生

頭撫でるなっ…

安達先生

大丈夫

安達先生

俺に全部任せて

安達先生

"Strip"

笹原先生

！

安達先生

できるところまででいい

笹原先生

…っ

しゅる、と浴衣の帯を解いた。こんなみっともない姿本当は見せたくないのに、命令に従いたいと本能が言っている。

笹原先生

ぁ…あだち、こわい…

安達先生

大丈夫

安達先生

初めてだから、そう感じるのも普通のことだ

笹原先生

ん…

俺はハラリと浴衣をはだけさせる。両腕の裾はかろうじて通ったままだが、パンツ一丁の格好に浴衣を羽織っている程度のものだ。

笹原先生

(恥ずかしくて顔見れないっ…！！)

安達先生

"いい子だ"

笹原先生

あ、、んっ…

コマンドを発せられる度、褒められるたびに甘い刺激が体の中でうごめく。

安達先生

気持ちいいな

笹原先生

っ…

安達先生

"おいで"

安達先生

膝の上

いつのまにか布団の上にあぐらをかいている安達の元にのそりと移動する。ぽす、と奴の膝の上に座る。

笹原先生

(あったかい…)

思わずぎゅうと安達を抱きしめてしまった。

安達先生

…そんな可愛いことすんなよ

笹原先生

！

安達先生

これでも我慢してんだ

笹原先生

ま、間違えたっ！

安達先生

勃ってる

笹原先生

！？

笹原先生

や…ぁ…なんでっ

安達先生

プレイしたら誰でもそうなるから、大丈夫

安達先生

続けよう

笹原先生

ひ、あ！

安達は俺の首元をペロリと舐めた。それだけなのに、甘い声がでる。安達の手は俺の体の形を隅から隅まで調べ尽くすようにふにふにといじる。

安達先生

腰細ぇ

安達先生

ちゃんと食ってる？

笹原先生

た、食べてる！

笹原先生

お前がガタイ良すぎるんだろ…っ

安達先生

なら良いけど

笹原先生

ふ、ぁっ…背中っ…だめ…

安達先生

弱いの？

笹原先生

し、知らない！

安達先生

嘘

安達先生

"本当のこと言って"

笹原先生

ひっ、ぅ、ほんとに知らなかったぁ

笹原先生

触られたこと、ないっ…ぁ、あ

安達先生

まあ、女はこんなとこ触ってくれねーもんな

笹原先生

ち、ちがうっ…

笹原先生

いたこと、ない、ぁ

安達先生

え…

安達先生

じゃあほんとに初めて？

笹原先生

ん、うんっ

安達先生

キスも？

笹原先生

ん、ふ、ぅぅ…

笹原先生

(コクコク)

安達先生

そ、そうか

安達先生

(まじか…すげえ嬉しい)

安達先生

(かわいくてたまんねー)

安達先生

じゃあキスも俺が初めてだ

笹原先生

ん、だからっ、最悪だっ…

安達先生

じゃあもう一回やり直させて

笹原先生

ゃ、やだっ…！

安達先生

えー残念

安達先生

じゃあ今度やり直させてな

笹原先生

ぁ、っ、……も、背中嫌だっ

安達先生

嫌だ？

安達先生

気持ちいいだろ

笹原先生

ん、ぁ、っ……ち、違う…

安達先生

じゃあ

安達先生

俺に擦り付けてんの無意識？

笹原先生

！？

笹原先生

あっ、ゃ…なんでっ、ぁ

安達先生

腰ずっと動いてる

安達先生

気持ちいい？

笹原先生

ゃ………っあ、

安達先生

"答えて"

笹原先生

ふ、んんっ…きもちい、い…

安達先生

良かった

笹原先生

も、終わり…っ

安達先生

もう？

笹原先生

ん、うんっ、もう気持ちいいのやだっ

安達先生

なんで笑

安達先生

気持ちよかったらいいだろ、別に

笹原先生

やだっ…こんなの

笹原先生

俺じゃない…！！

安達先生

背中触ってるだけでこんなんなっちゃうもんな

笹原先生

ぁ、あー、もう、終わりぃ…

笹原先生

もう、、自分でっ、

安達先生

それはだめ

安達先生

俺が触ってやるから

笹原先生

んぁっ！

笹原先生

ひ、あっ、あ…んんー！

安達先生

一人でするときどこ触る？

安達先生

裏筋んとこ？

笹原先生

ああ！

安達先生

カリのこことか

笹原先生

ん〜〜っっ、そこやだぁ！

安達先生

かわいい

笹原先生

あ、あ〜〜、も、でる…！

笹原先生

あっ！あぁぁぁ……っ

俺は頭の中が真っ白になったまま、絶頂を迎えた。首を限界まで晒け出し、安達の肩をぎり、と掴む。

安達先生

いっぱい出たな

笹原先生

ぅ…疲れた…

安達先生

まだ時間あるから寝ていいぞ

安達先生

良く頑張ったな

笹原先生

ぅん…

笹原先生

安達…

安達先生

ん？

笹原先生

一緒に…寝る…だろ…？

安達先生

！

安達先生

ああ

笹原先生

ん…あだち…

安達先生

おう

笹原先生

いまなんじ…？

安達先生

16時だ

笹原先生

……

笹原先生

！！！

笹原先生

お、俺、寝て

安達先生

大丈夫

安達先生

そろそろ生徒が帰ってくる時間だ

笹原先生

！

笹原先生

あ、ああ

安達先生

それはそうと

安達先生

どーだった？

安達先生

はじめてのプレイは

笹原先生

っ！

笹原先生

そ、そういうこと聞くなよ！

笹原先生

うざい！！

安達先生

はぁ？

安達先生

普通のことだっつの

笹原先生

知らない！

安達先生

気持ちよかったくせに

笹原先生

！？！？

笹原先生

っの変態野郎！！

安達先生

いて、枕投げるなよ！

安達先生

Subの匂い消えてるし良かっただろーが！

笹原先生

一旦黙れ！！

ピンポーン

笹原先生

！

笹原先生

あ、青山先生…！

青山先生

生徒全員旅館に着きましたよ

青山先生

怪我は大丈夫ですか？

笹原先生

だ、大丈夫です、ありがとうございます…

笹原先生

まだ足が少し痛いので走ることはできませんが…

青山先生

何かできることがあれば言ってくださいね

青山先生

では、30分後夕飯の会場で

笹原先生

はい…

青山先生が去っていった。

笹原先生

はぁ…バレなくて良かった

安達先生

別にバレてもいいだろ

安達先生

打ち合わせしてたんだろうなって思われるだけだろうし

笹原先生

！

笹原先生

た、たしかに…そうだった

安達先生

ふは、意識し過ぎ

笹原先生

う、うるさい！！

ガチャ、とドアの鍵が開いた

多田志摩

春ー

高木春

多田？

高木春

はあ…また内原と交換したのかよ

多田志摩

会いたかった

そう言ってぎゅっと俺を抱きしめた。

多田志摩

遭難してからずっと春のそばにいないと落ち着かなくて

高木春

大袈裟だな

多田志摩

そんなことねーよ…

多田志摩

なー今日も一緒に寝よう

高木春

…いいけど

多田志摩

あとさ、春

多田志摩

今日安達先生のグレア浴びただろ

高木春

え？

高木春

まあ、少しだけ

多田志摩

俺にケアさせてよ

高木春

ケアするほどのやつじゃないよ

多田志摩

いいから

そう言って俺を人形のように持ち上げたまま、椅子に座った。俺は多田に背中を向けて足に座るような格好になる。

高木春

なっ、お前！

高木春

プレイしたいだけだろ！

多田志摩

バレたか

多田志摩

でも今日はいいだろ

多田志摩

心配かけたのは春なんだから

多田が後ろから長い腕を回して俺を抱き込む。

高木春

ん、ゃっ…

高木春

変な触り方すんな！

多田志摩

変な触り方って、どんな？

多田志摩

言ってくれねぇとわかんない

高木春

そ、そんな際どい、とこ、触んなよ…

多田志摩

ここ？

高木春

ひあっ！

多田志摩

足の付け根って際どいか？

多田志摩

俺は何も感じねーけど

高木春

あっ！も、揉むな馬鹿っ

多田志摩

ほら…暴れるから浴衣はだけてる

高木春

誰のせいだと！

多田志摩

こっからだと中全部見えてるよ

高木春

！？！？

俺は急いで前の襟をぎゅっと握って、上から覗かれないように閉めた。

高木春

へ、変態！！

多田志摩

首まで真っ赤

高木春

ひゃ、あっ

多田は俺のうなじにすり、と触れた。俺が体をびくつかせると、耳元で奴がコマンドを発した。

多田志摩

"俺の首に腕回して"

高木春

あっ…

ぎゅっと浴衣の襟を握りしめていた両手が襟から離れ、多田の首に回る。そのせいでハラリと浴衣が再度はだけた。

高木春

み、みるな

多田志摩

…エロ

多田志摩

今日のパンツはグレーか

高木春

うるさい！！

高木春

それ以上言うとっ…んん！

多田が俺の首を横に向けて、無理やりキスをした。キスをしながら、足の付け根をすりすりと絶妙な力加減で触ってくる。

高木春

ふ、ぁぁ、んっ、んぅ…！

高木春

ふ…、んっ、ぷはっ

多田志摩

なぁ、春

多田志摩

なんでさっき怒ってたの？

高木春

っ、、

高木春

別に怒ってな…！

多田志摩

"Speak"

高木春

んっ…！

耳元で喋られることがどうしても慣れない。コマンドを言われるたびに、きゅんと下腹部がひくつく。

高木春

ゃ、へ、変だから、あれ！

多田志摩

あれ…？

高木春

人に近づいて匂い嗅ぐの！

多田志摩

あ、それか！

多田志摩

いや俺マジでランク上がってるの気づかなくて、なんか最近鼻変だなーって

高木春

…内原にもやってただろ

多田志摩

そうそう、DomでもSubでもわかるようになったっぽい

多田志摩

もう原因わかったから、人の匂い嗅いだりしないよ

多田志摩

ごめん、キモかった？

高木春

き、キモいっていうか…人にあんなくっついて顔寄せるなんて、普通しないだろ！

多田志摩

んー、そうだな

多田志摩

ちょっと感覚おかしくなってた

多田志摩

もうやめる

高木春

…うん

多田志摩

なぁ、もしかして嫉妬した？

高木春

！！

高木春

はぁ！？

高木春

なんで俺が嫉妬なんてしなきゃいけないんだ！

多田志摩

いや、嘘嘘

多田志摩

そんなに反応されると逆に期待しちゃうだろ

高木春

ーーっ！

高木春

もういい！

多田志摩

ごめんて

多田志摩

気持ちよくしてやるから許して

高木春

んんっ！

多田は突然、浴衣越しに両乳首を摘んだ。

高木春

あっ、ゃ、、そこっ！

多田志摩

さっきからずっとエロいなって思って見てた

多田志摩

触って欲しそうにしてたから

高木春

っ……ぁ、あ、……！

多田志摩

足バタバタさせて、かわいー

高木春

ん、っ……ゃ…

多田志摩

耳も真っ赤

高木春

ひゃあ！！

高木春

か、かまない、でっ、あ、あ！

多田志摩

ほんと、耳弱い

高木春

や、あー、やだぁ、あっあっ

乳首をコリコリと布越しにいじられながら、耳も口で舐めたり噛まれたり。多田の言う通り、耳を責められるともう頭が真っ白になって何も考えられなくなってしまう。

多田志摩

パンツに先走りでシミできてる

高木春

あ…やだぁ…みないでっ…

多田志摩

下脱ぐ？

高木春

ん、脱ぐ……

多田志摩

じゃあ脱がせてやるから腰浮かせて

高木春

うぅ…

腰を浮かせると、多田がパンツのゴムの部分を持ってゆっくりと下ろしていく。自分のそれが露わになる瞬間に、先走りがパンツとそれを糸で繋ぐ。

多田志摩

うわ、エロ…

多田志摩

糸引いてる

高木春

多田っ……嫌だ！！

高木春

もう早く終わらせ…

多田志摩

まだだ

多田志摩

2、3週間もプレイできてなかったんだ

多田志摩

ちゃんと消化しておかないと、倒れるかもしれないだろ

高木春

そ、そんな…

多田志摩

いつも一人でどうやってるのか知りたい

多田志摩

"自分で触って"

高木春

！！

正常な思考なら絶対に従わないその命令も、勝手に体が動いてしまう。先走りで濡れている自分のそれをぎゅっと握る。

高木春

ぁ、……っ…うぅ

多田志摩

ふーん、春はゆっくりするのが好きなのか

高木春

ゃ…っ、見ないで…っ

多田志摩

やだ

多田志摩

春の全部見せて

多田志摩

俺が知らないことが何もなくなるくらい、全部

高木春

ぅ、あー……、ぁ、ん

多田志摩

いつも一人でいじるときそんなエッチな声だすの？

高木春

ぁ、だ、ださない…

多田志摩

じゃあ、俺がいるから？

高木春

ぅ、ううーっ………ああー

多田志摩

ほら、"ちゃんと言って"

多田志摩

なんでそんなに声出ちゃうの？

高木春

ひっ、ああ、た、多田に…

多田志摩

俺に？

高木春

多田に…見られて、あ、っ

高木春

ぅあ、感じてるっ…ん、からぁ…！

多田志摩

！！

多田志摩

あー…まじで春煽りすぎ…

多田志摩

かわいすぎる…

高木春

ぁ、あー、ただぁ…

高木春

もう、、出してもいいっ…？

多田志摩

でも、ごめん春

多田志摩

今日はちょっと意地悪するって決めてるんだよな…

多田志摩

"Stop"、手止めて

高木春

ふ、え…？

多田志摩

春、俺とプレイしなくていいようにわざと予定入れてただろ？

高木春

！！

高木春

ち、ちが、

多田志摩

わかるよ

多田志摩

何年春のこと好きだと思ってんの？

高木春

っ！！

多田志摩

なんで避けてたか

多田志摩

"教えて"

高木春

ぁ、や…だって、、

多田志摩

何？

高木春

だ、だって、俺、また…

高木春

何も考えられなくなるの…怖かったんだよっ…！

多田志摩

…違うでしょ

高木春

ほ、ほんと！
頭真っ白になるのが怖くてっ…！

多田志摩

"手、動かして"

高木春

ふぁっ！？

高木春

あっ、あーー、もう、だめっ…

高木春

イッちゃ……！

多田志摩

"Stop"

高木春

ぁ゛

高木春

あ、な、なんでぇ…多田ぁ

多田志摩

もう一回、"本当のことを教えて"

高木春

っ！！

高木春

ぐすっ、、ひっく

高木春

やだぁ…多田、、も、だしたぃ…

多田志摩

これはお仕置きだから

多田志摩

泣いてもだめ

多田志摩

ちゃんと言って？

高木春

やだ、、やだぁ…

高木春

お願い…多田…

多田志摩

……"手動かして"

高木春

や゛っ！！

高木春

ぁ、あーー、うー！

高木春

あ、あっ、あっ、イ…！！

多田志摩

"Stop"

高木春

……っかは、、あ、あ、

なんどもイきそうになって、寸止めされると言う地獄を味わう。頭がおかしくなりそうだ。

多田志摩

いい子だから
ちゃんと言えるだろ？

高木春

あー、あううう、ぐすっ

高木春

嫌だった…！！

多田志摩

何が？

高木春

こんな姿、多田に見られるのが耐えられなくて…！

多田志摩

どんな姿？

多田志摩

"ちゃんと言って"

高木春

う、うう、ひっく

高木春

いっぱい好きって言われて…いっぱい感じちゃうとこっ…

高木春

見られんの嫌だっ…

多田志摩

恥ずかしかったんだろ？

高木春

ん、うんっ…

多田志摩

でも、前にこれからも俺といつも通りプレイしてくれるって約束したよな？

高木春

し、したけど、あのときは頭まわってないしっ…！

多田志摩

約束した、だろ？

高木春

っ！

多田志摩

もしかして、俺から逃げられると思ってる？

高木春

へ…？

多田志摩

好きだよ、春

多田志摩

一生逃さない

高木春

あっ、みみもと、やぁ

多田志摩

"イッていいよ"

高木春

！！？？

高木春

あ、あっ、だめだめだめっ！！

高木春

イッーーーーー！！！

快感を逃すようにバタバタと全身を動かしても、多田の拘束からは逃れられない。我慢し切って限界だったそれは、多田のコマンドで絶頂を迎えた。

高木春

あー、ぁ、ぁ、ぁー…

多田志摩

約束破るとどうなるか…わかった？

高木春

ふ、ぅぅ……ごめんな、さ

多田志摩

いいよ

多田志摩

これからはちゃんと週一でプレイしような？

高木春

わ、かった…

多田志摩

じゃあ…今からケアしような

多田志摩

良く頑張ったな、春

高木春

うん、うん…！

高木春

怖かった…多田ぁ……

多田志摩

怖くしてごめんな

多田志摩

でももう約束破らないよな？

高木春

破らないっ…

多田志摩

ん、いい子

ちゅ、と多田が俺にキスをした。いつもは犬のように俺に従うのに、プレイになるとこの有りさまだ。こいつを怒らせてはいけないと、すごく理解した。

多田志摩

上手にイけて偉いな

高木春

ん…

多田志摩

頭撫でられるの好き？

高木春

？

高木春

普通…？

多田志摩

そうか

多田志摩

好きって言われる方が嬉しいよな、春は

高木春

！

高木春

ん…嬉しい…

多田志摩

好きだ

多田志摩

早く俺のことも好きになって

高木春

……ん

高木春

多田、眠い…

多田志摩

うん

多田志摩

今日も一緒に寝ような