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Broooock視点
赤城 琉久
荷物持ってくれたお礼って理由でシャークんの家に強制的にお邪魔させられてるんだけど、
え、シャークんって今発情期間中…。 簡単に言うとヒートだよね?
だから溢れ出す性欲を睡眠という欲に変換…補おうとした結果、いつも以上に眠るシャークんが爆誕したってわけだ。
昔から一緒にいる幼馴染の僕が気づかないわけがないのに。
まず第一、シャークんは自分の第2性は知ってるはずだし、僕がαだってことも知ってるはず。
この状況はどうゆうことだい?
確かにシャークんの部屋からは甘く思考をかき乱すようなフェロモンの匂いはする。
もう、一緒に居過ぎて慣れてしまったシャークんのΩとしての本能だ。
95%はこの状況が続く限りまず大丈夫だと思う。
残りの5%は何か起きて目が覚めたときには友達も幼馴染って関係も全てが崩れる瞬間。
ほぼほぼ、シャークんを襲う心配はない。
そう、大丈夫…な、はず?
どうしてこうもフラグと言うものは回収されるのか。
シャークん視点
鮫上 翠
呼吸が荒く、全身に熱が駆け巡る。
風邪を引いたときのように皮膚の表面から体温が奪われていく感覚がした。
何故だ?
こんなこと、今までなかったのに。
何で、何で…?
溶け始めた思考からは何も考えられなかった。
鮫上 翠
力の入らない身体を壁に預け、引き出しの中を漁る。
が、どこにも抑制剤らしきものは見当たらなかった。
あっ、鞄の中か。
この状況、非常に拙い。
俺が外に出るわけにも行かないし、Broooockに帰ってもらうにしても此処を通って行かなければならない。
αと発情期のΩが一緒にいるのは正直に喰われる以外の変化は何も期待できない。
好き…だったのにな。
赤城 琉久
蹲っている俺の肩に手を掛けて名前を呼ばれる。
吐く息が荒く熱く色っぽい。
こんなBroooockを俺は知らない。
鮫上 翠
半ば諦めて彼の方を振り返る。
鮫上 翠
顔が火照って、ポタポタと涎が零れ落ちる。
そんな彼の手には俺が探し求めていた抑制剤が握られていた。
赤城 琉久
錠剤を口の中に捩じ込み、水を流し込まれた。
赤城 琉久
頬を包まれ、唇が合わさる。
Broooockのことだからもっと手荒にキスして来るんだろうと思っていたが、意外にもこんなことはなく丁寧だった。
右頬に置かれていた手は腰あたりまで降りていき、ぐっとBroooockの方まで引き寄せられた。
あっ…Broooockの匂いだ…。
安心したのかBroooockの腕の中で瞼を閉じた。
Broooockとしたキスが気持ちよかっただなんて、口が裂けても言えないな。